最終入湯日 : 2006-7/17
ナトリウム-塩化物泉・炭酸水素塩泉
(源泉名:湯元館) 59度 / pH7.1 / 自然湧出 / H24.5.22
Na+ = 246.9 / K+ = 9.5 / Ca++ = 36.7 / Mg+ = 0.5
NH4+ = 0.4 / Mn+ = 0.2
Cl- = 246.6 / F- = 2.3 / HS- 0.2 / SO4- = 67.4
HCO3- = 287.6 / CO3- = 0.3
H2SiO3 = 127.9 / HBO2 = 42.9 / CO2 = 26.5 / H2S = 0.2
成分総計 = 1095mg
北海道河東郡上士幌町字ぬかびら源泉郷北区52-1
01564-4-2121
男女別内湯・露天風呂
大人800円、小学生200円
13:00 ~ 19:00
糠平温泉の湯元館に行って参りました。
なんと、この施設、入り口に「元祖湯元館」と言う看板がかかっています。
元祖で湯元とは、かなり凄い肩書きです。
となると、探してみたくなるのは「本家」なのですが、どうやらいないみたいで、ちょっと残念。やっぱ、元祖の隣には本家がいてくれなくちゃツマラナイです。
糠平温泉で一番最初に温泉を開拓したそうなんですね。
なるほど・・・
お風呂は広々とした内湯と、露天があります。
まずは内湯。楕円形の大きな湯船と、小さな湯船がありました。
小さいほうは水風呂で、温泉ではない様子。
大きな湯船は真ん中に湯口があり、そこからお湯がこんこんと溢れ出ています。
源泉温度が高い為もあり、どうやらこれは加水されている様子。
何となく薄い印象も否めませんが、ほんのり温泉臭と石膏臭が香る悪く無いもので、なかなか気持ちが良かったです。
次に露天。露天は2箇所ありました。
ひとつは、内湯から階段を降りていった所にあるもので、湯口が打たせ湯のようになっています。
お湯は内湯と同じもので、これも温泉臭が香るなかなかのものです。
眼下に渓流を望みながら入る事ができ、とても良い感じです。
もうひとつは、それの少し上にあり、岩風呂になっているものです。
同じく渓流を望みながら入浴できます。ちょっと熱めに調整されており、湯口からはかなり熱いお湯が注がれていました。
どうやらこちらは加水などされていないのかな?
湯口には飲泉用のコップが置かれていました。試しに口に含んでみたところ、ほんのり塩分と硫黄味のようなものを感じます。
控えめに個性を主張する温泉と言う感じで、なかなか気持ちが良かったです。
宿の雰囲気も良いので、普通に宿泊をしたい人には良いかも知れません。
機会があれば是非立ち寄ってみる価値がある一湯だと思いました。
2006年 7月17日 – 初訪問時のレポート
2018年 5月4日 - 再訪・日帰り入浴
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家族で北海道に来ました。
私と紅鮭、子供2人に加え、私の母、姉、義理の兄、姪っ子の合計8人、賑やかな旅行です。
これだけの人数がいると、私だけの好みで温泉ばかり巡る訳にもいかず、普通の観光がメインになってしまうのですが、宿泊先だけは少しこだわりました。
そんなわけで、この日のお宿は糠平温泉にある 糠平館 観光ホテル です。
ホテルについた私は、部屋でくつろぐわけでもなく、温泉めぐり。テンポ良く2箇所入り、3箇所目に訪れたのがここ、湯元館です。
実はこの湯元館、以前に一度訪れています。
とは言っても、前回の訪問は15年以上前の2006年、良い温泉だったと言う事だけは覚えていますが、流石に記憶も薄れています。
新規訪問にも似たような感覚での再訪となりました。
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館内に入って最初に気付いたのが、「あれ? こんな綺麗な施設だったかな?」と言う事です。
受付をしながら話を伺うと、経営者が変わって2月に日帰り入浴施設として新規オープンしたばかりなのだそうです。現オーナーと思われる男性がとても丁寧に説明して下さいました。
浴室は男女別です。以前は男湯だった大浴場は神韻の湯、女湯だった小浴場は空翠の湯として、日替わりでの男女入れ替え制。
この日は空翠の湯が男湯でした。
さて、その空翠の湯。
浴室全体がリニューアルされている事に加えて、そもそも前回の訪問時は女湯だった浴室なので、懐かしさは微塵もありません。
細部を見ると痛んでいる箇所もありますが、とても綺麗な浴室です。
肝心のお湯は、素晴らしいの一言です!
糠平温泉の源泉は各宿ごとに異なりますので、源泉の違いによるものなのか、はたまたお湯の使い方が良いからなのかは分かりませんが、今回の旅行で糠平温泉で4ヵ所入った中で一番印象が良いです。
まず、お湯の鮮度がとても良い! そして、お湯そのものの特徴も濃い目で、フレッシュな硫黄臭 + 石膏系の温泉臭がプンプンと漂います!
浸かって気持ちが良いのは勿論ですが、鮮度が良いお湯でザバザバと掛け湯をする更に気持ちが良いんですよね!
体中にまとわりつく湯気から漂う温泉臭で思わずにやけてしまいます。
内湯の他にも露天風呂があります。
こちらもリニューアルで綺麗になっていると思われ、敷き詰められた石の白さが少し眩しいです。
お湯は内湯と同じですが、心なしか少し熱め。
あまり長湯に向かない温度設定です。この日がたまたまかな?
ただその分お湯の鮮度は抜群で、内湯と甲乙つけ難い気持ち良さ。
露天風呂の一角には檜風呂もありました。
舞台湯になっていて、糠平の大自然を少しだけ高い位置から眺めながら入浴を楽しめます。
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浴後、私達以外にお客さんがいませんでしたので、日替わりでこの日は女湯になっている神韻の湯も見学させて貰いました。
この小判型の内湯は少しだけ記憶あります。
リニューアルでかなり綺麗になっていますが、昔の面影が少し懐かしかったです!
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廃業してしまう旅館が多い中、こうして経営を引き継ぎ、リニューアルしてくれる温泉は手放しで応援したくなります!
お湯も最高に気持ちが良かったですし、いつになるか分かりませんが、必ずまた再訪したい素晴らしい一湯でした!
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