町営 白樺荘 （白金温泉）★4.5

ナトリウム・マグネシウム・カ ルシウム-硫酸塩・塩化物泉
（白金15号井・19号井混合泉）
46.5度 / ph6.6 / 動力 / H12.3.2
Na+ = 688.2 / K+ = 120.4 / MH4+ = 0.7 / Mg++ = 273.2
Ca++ = 412.8 / Mn++ = 3.9 / Fe++ = 3.5 / Cl- = 856.7
SO4– = 1812 / HCO4- = 591.6 / H2SiO3 = 194
HBO2 = 16.1 / CO2 = 197.7 / 成分総計 = 5272mg

北海道上川郡美瑛町字白金
0166-94-3344
400円

白金温泉には数箇所旅館があり、それぞれで立ち寄り入浴を受け付けています。
その中でも特に期待を寄せていたのがここ、白樺荘です。良いお湯だと言う評判もさることながら、なんと、湯船がポリバスだと言うではありませんか。
ポリバスマニア（いつからだ！？）の私からすると、聞き捨てなりません。
と、言うことで、いの一番にこの白樺荘に突撃してみました。

さて、その白樺荘。入浴料は400円との事です。それほど安い訳ではありませんが、平均500円、場所によっては700円とか800円を取る北海道の入浴料金相場からすると、何故かとても安く感じます。
こぢんまりとしていて鄙びた感じのするお宿で、お風呂は男女別に内湯があるだけです。
さて、どんなものかと、浴室に入ってみると・・・

あぁ、ありましたありました！ 期待通りのポリバスです。右手側には洗い場が並んでいます。
少し薄暗い浴室内に、白いポリバスが、なんだか輝いて見えるようです。
湯口はどうやら浴槽の中にあるようで、中からポコポコと気泡を上げながら注がれているのが分かります。
お湯は無色透明で、僅かに濁って見えます。湯底に茶色い湯花が沈殿しており、かき混ぜたところ、ぱっとお湯の中に舞いました。

さて、そのお湯。ちょっと熱めで、44度くらいでしょうか。湯船が小さく、ちゃんと掛け流されていることから、とても鮮度が良く感じます。
ほんのり金気臭と、硫黄臭が混じったような感じで、しっかり特徴を感じる事が出来ます。
肌触りはちょこっとビリビリ来るもので、芒硝泉である事も分かります。
何より一番の特徴は、このお湯、体毛に泡がつくのです。お湯の鮮度が良いせいもありますが、湯口がお湯の中に直接注がれているので、泡付きにはベストな条件が揃っている感じです。
払っても払っても、気がついたら泡が付いていて、出るに出れなくなってしまう、素晴らしいお湯です。

先客の地元のおじさんに「良いお湯です ね！」と言うと、おじさん、我が事のように喜んでいました。これだけ良いお湯は他にもなかなか無いです。おじさんに「ここ以外の施設はどんな感じですか？」と聞いたところ、どこも同じお湯だけどここが一番良いと仰っていました。
まぁ、今ここを利用している人に「ここより隣の方が全然良いよ！」とか回答されても、「じゃあなんであなたはここにいるのですか？」になってしまいますので、 無粋な質問のような気もしますけどね。
（でも、そんな感じの経験を、鹿児島の折尾野温泉でした事があります・・・）

それいしても、気持ちが良いお湯で、すっきりしました！
浴後感もすこぶる良くて、肌がサラサラです。
いやぁ、ある程度良い事は期待していましたが、まさか、ここまで良いお湯だったとは！
こう言う出会いがあるから湯めぐりはやめられなくなります。
今回はいろいろと立ち寄りの途中だったので、あまり長時間ゆっくりする事が出来ませんでしたが、もし時間が許されるならば、1時間でも2時間でもずっとこの場に留まってしまっていた事でしょう。
立ち去るときは、少し後ろ髪を引かれる思いでした。

鮮度のいいお湯が好きで、ポリバスに抵抗が無いひとであれば、絶対に立ち寄ってみて欲しい一湯です。
次回この付近を訪れる事があれば、必ず再訪したいと思いました。