神奈川県

弥坂湯 (箱根湯本温泉) ★2.5

アルカリ性単純温泉
(湯本第29号、第46号混合)
48.7度 / ph8.7 / H14.12.20
Na+ = 123 / K+ = 1.14 / Ca++ = 7.46 / Cl- = 119
SO4– = 53.2 / HCO3- = 71.6 / CO3– = 2.76
HSiO3- = 5.08 / H2SiO3 = 51.3 / HBO2 = 3.67
成分総計 = 441mg

神奈川県足柄下郡箱根町湯本577
0460-85-5233
男女別内湯
650円
9:00 – 20:30

箱根湯本にある共同浴場です。駅からだと歩いて10分程度の、結構離れた所にあります。
基本的に駐車場はありませんので、駅から少し離れた所にあるコインパーキングを利用しました。(共同浴場建物の前に停める人もいるようです)
ちなみに、駅から歩くと、急な上り坂を登る事になります。有る意味良い運動でしょうか。

外観はいかにも共同浴場と言う、素晴らしい風情をしています。
こう言う建物は何度見ても好きです。東京の奥座敷、歓楽温泉街と言うイメージがある箱根ですが、こう言うのを見ると、まだまだ捨てた物では無いと感じます。
中は正面に受付があり、小ぢんまりとした印象の、とても鄙びて風情が良い物です。
これも何か良い雰囲気!ただ、入浴料を聞いてびっくり仰天。なんと、650円だそうです。
休憩所もありますが、利用は別料金。露天やサウナがあるわけでも無し、それが650円
とは凄い金額です。風情だけは良いけど、料金設定は箱根のままです。
って、まぁ、驚いたような書き方をしましたが、分かっていた。だからこそ今まで来なかったのですけどね。(じゃあ何で来たのかと言われると、うーん、困る訳ですが・・・)

さて、そのお風呂。共同浴場だけにシンプルな造りをしています。
浴室はタイル張りで、丸い湯船が中央にひとつあるだけです。
一応2人分の洗い場もあります。実にレトロな造りをしており、共同浴場としては感涙物の素晴らしい風情なのですが、これが650円と言われると、やっぱり首をひねりたくなります。
いくら箱根とは言えども、300円くらいが関の山だと思うのですけどねぇ。

さて、そのお湯。無色透明です。どうやらちゃんと掛け流されているのですが、残念ながら塩素臭がします。湯口からは熱いお湯が少量づつ注がれており、浴槽内のお湯は少し温いくらいの適温です。
この塩素臭、浴室清掃の際に塩素玉でも放り込んだのか、はたまた、湯口から注がれるお湯からして既に塩素臭がするのか、私には分かりませんが、ちょっと残念。
肌触りはツルツルして柔らかいです。これと言って特徴はありません。
折角来たのだからと、出たり入ったりをしながら時間を潰しましたが、塩素の臭いがするお湯はあまり楽しくありません。
ただ、この浴室の風情は結構好きですので、浴槽の脇に座って丸い湯船をボーっと眺めていると、何だか心安らぎます。
あぁ、蝉の音が浴室にも響き、少しだけ幸せ。

お湯、料金、私にとってはそのどちらも共に魅力を感じないのですが、唯一、鄙びた感じの風情だけは良いです。
共同浴場巡りが好きな人で、この雰囲気が嫌いと言う人は、少ないのではないでしょうか。
あまりお勧めは出来ませんが、雰囲気を楽しみたい人には悪く無いと思った一湯です。

2008-9/15

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