
酸性・含硫黄-ナトリウム・硫酸塩温泉
(豊国館苦湯) 74.6度 / ph2.4 / H14.6.25
Na+ = 105 / K+ = 45.5 / Mg+ = 44.4 / Ca++ = 41.1
Fe++ = 6.17 / Mn++ = 4.05 / Al+++ = 13.7 / H+ = 9.12
Cl- = 151 / SO4– = 784 / H2SiO3 = 155 / HBO2 = 14.9
H2SO4 = 1.68 / H2S = 120 / 成分総計 = 1630mg
群馬県吾妻郡嬬恋村万座温泉
0279-97-2525
男女別内湯・混浴露天風呂
日帰り:500円 / 宿泊 3675円(自炊湯治) ~
8:00 – 20:00
私の大好きな温泉、万座温泉にある旅館です。
万座ハイウェイに一番近い所にある結構年季の入った古いお宿で、素泊まり湯治も受け付けています。
素泊まりだと、ナント、一泊3675円(税込み・夏季限定)で宿泊出来ます!
湯巡りをはじめて1年半、何でもっと早く来なかったのか悔やまれます。
しかし、この値段で万座のお湯を楽しめると思うと、嬉しくてなりません。
さて、建物内部ですが、良くも悪くも山小屋風の風情です。付き合いはじめたばかりのカップルなんかが泊まろうものなら、イキナリふられてしまいそうですね。
でも、この雰囲気が好きな人には堪らないと思います。ボロ素晴らしいとでも言うべきか・・・
ヘタに高級な旅館だと、かえって緊張してしまい、全然寛げない私にとっては、まさにうってつけのお宿です。
さて、肝心のお風呂ですが、男女別内湯と、女性用露天、混浴露天があります。
まずは内湯ですが、木造の湯治場らしい鄙びた造りをしたもので、45度近くとかなり熱めです。
お湯はいかにも万座と言った感じの、真っ白な硫黄泉。ただ、思ったほどに硫黄臭はきつくなく、少し残念。
でも、肌触りは非常に良く、何よりとても新鮮な
感じで、結構気に入ってしまいました。
湯口から流れ落ちるお湯は、素手で触ると火傷しそうな程に熱いお湯ですので、要注意です。
次に、混浴露天風呂ですが、プールのように広々としています。
こちらには温めのお湯が張られており、およそ40度くらい。熱くないのでゆっくり出来ます。
お湯が劣化しているせいもあり、内湯より白濁の度合いが強く、硫黄臭も控えめです。
とても深い浴槽で、湯底にお尻をつけると溺れてしまいます。泳ごうと思えば泳げる浴槽ですね。
万座プリンスや聚楽には及ばないものの、なかなか開放感がある露天風呂で、立つと遠くに空吹きを見ることが出来ます。
私が宿泊した日は、ほぼ満月と言って差し支えないほどの月夜で、中秋の名月を楽しみながらゆっくりと入浴する事が出来ました。
お湯良し、金額良し、風情良し(好みの問題はありますが・・・)という、3拍子揃った牛丼みたいな旅館です。
今後、万座に宿泊する際は、常宿になりそうな予感がします。
2006年9月17日 - 初訪問時のレポート
2007年4月22再訪 - 日帰り
なんと、建物が真っ暗で、広々とした駐車場には車が数台停まっているだけ。
玄関には休館中と書かれた札があり、「入浴だけやっています」とあります。
まさか・・・日帰りのみの施設になってしまったのか!?下手すりゃこのまま廃業!?
恐る恐る中に入ってみたところ、ご主人が自ら金槌持って玄関の手入れをしていました。
どうやら、スキー客がいなくなったので、館内改装するために面倒臭いから宿泊は断っているのだそうな。
って、なんて酷い理由だ・・・良いのかそれで?(笑)
でも、豊国館はこの先も今まで通りの様子で、少しほっとしました。

で、お湯。利用者が少ないせいかスゲー・・・!
熱いです。濃いです。なんか、内湯も露天も手首がすっぽり入ってしまう程の大量湯華がドロドロに沈殿しています。
喜んでかき混ぜたいところですが、尋常ならぬ量でかえって汚れてしまうのではないかと思うと出来ませんでした。
湯底の湯華を掬って、体に塗りたくり、泥湯パックが出来てしまうのです。
硫黄臭も力強く、とてもすんばらしかったです!
利用者が多いとなかなかココまで良いお湯にめぐり合えないと思われ、とてもラッキーでした。
手入れが終わり再び宿泊出来るようになるのが楽しみです。
また宿泊したいと思いました。
コメント
(平成12年に出した年賀状からの転送です)
東北の湯治場を思わせる。苦湯が名物。夜中12時、建て付けの悪い混浴露天の脱衣所の扉を開けると、婆さんが「手ぬぐい忘れたー」と全裸で廊下に走り出てきた。既に1週間、半自炊で逗留してるという。悪いものを見た。
>>温泉おじやさん
年賀状? はて・・・?
なんか聞いた事のある話だと思ったら、新燃荘でも同じ事書かれていましたね。
よほどインパクトあったんですね。(;^ω^)
ありゃ、同じことを書いてしまいました、失礼しました(全然覚えてなかった~オワビ)。
>>温泉おじやさん
良い思い出は勿論ですが、微妙な思い出も振り返ってみるとそれはそれで「思い出」なんですよね~!
何にせよ災難でしたねw
う〜ん、しかし温泉で一緒になった人と言葉を交わすのも一興だと思います。
このときは八十歳位の婆さんでしたが、もう2〜30年むかしは山形県の山中の一軒宿の「姥湯温泉」に数度泊まりました。
そのときはカミさんと出掛けたのですか、夜中11時半、夜が早い田舎宿のこととて懐中電灯で足元を照らしながら坂を登ること2〜300m、案の定無人の白濁した露天風呂に浸かり満天の星を眺めてました。
すると、渓流沿いの道の下の方から懐中電灯の灯りが一つ登って来るではありませんか。
「せっかく一人で寛いでるのに!」と思ってたら、脱衣小屋から露天風呂に入ってきたのは若い女性!
深夜の山中の露天風呂で単独で出会って挨拶もしなかったら双方とも不気味なので、当方はすぐ眼鏡を外してご挨拶。聞けば福島市内から来たとのこと、しっかりした声で話す、想像では二十代後半のおかた。
10分も一緒に浸かってたら、なんと熱くなったのかタオルを身体の前にあて浴槽のの縁石に座ったではないですか!
月も無い深夜ながら、白い身体が闇夜に浮き上がりましたよ。
当方、数分経ってから「ではお先に」とその湯から上がりました。
脱衣場に入って、「今のは夢か?」と、念の為先様の脱衣籠を確認すると(ただのスケベ)、確かに若い女性の下着がありました。
その晩はそのまま寝、翌朝の朝食会場。かの宿は、朝食は会場で同時にいただきます。
「さて、昨晩の女性は誰であったか?」と会場を見渡しましたが、そりゃ、小学生から老年までいましたが、該当しそうな女性は一人もいませんでした。
ご存じと想いますが、あの温泉は福島市内の街からクルマで最低2時間はかかる山中、夜間に車で寄れるようなところではありません。
じゃっかん怖さを覚えましたが、あの脱衣場の籠に見た女性用パンツは現実のもので間違いありません。