最終入湯日 : 2008-7/18
ナトリウム-塩化物温泉
(R1A号井・R4号井混合) 31.8度 / ph7.7 / H9.7.7
Na+ = 3990 / K+ = 35.4 / MH4+ = 52.4 / Ca++ = 61.1
Mg++ = 32.2 / Fe++ = 1.3 / Cl- = 5447 / HCO3- = 1848
SO4– = 1.3 / CO3– = 14.1 / H2SiO3 = 33.3
HBO2 = 487 / CO2 = 62.3 / 成分総計 = 12070mg
北海道天塩郡豊富町字温泉
0162-82-1248
420円
豊富温泉の中心にある「ふれあいセンター」、その向かいにあるのが福の家旅館です。
その福の家旅館の隣にあるのが、この、かわしま旅館で、立ち寄り入浴が出来ると言う話を聞き、行ってみました。
お宿のご主人に入浴をお願いすると、快くOKとの事です。
少し薄暗い館内で、お風呂は廊下をまっすぐ歩いて右手との事。案内どおりに歩くと、意外とすぐの所にありました。ちゃんと男女別に分かれていて、内湯のみです。
お宿の規模相応と呼べるような、とてもシンプルでこぢんまりとした浴室には、洗い場が数人分と、湯船がひとつあるだけです。
実に鄙びた風情の浴室で、泉質云々はさておき、これだけで何だか嬉しくなってしまいます。男女湯を仕切る壁に書かれた「川島旅館」の案内が泣けてるほどに渋いです!
さて、肝心のお湯。こちらのお湯も、ふれあ いセンターと同じ源泉が使用されています。黄土色に濁るお湯で、脱衣所には循環と掲示されていましたが、私が訪れた際は掛け流しで使用されていました。
肌触りはにゅるにゅるで、ガツンと入り応えのある、とても気持ちが良い物です。
臭いは強いアブラ臭がします。でも、ふれあいセンターの物に比べると、僅かに弱く感じます。引き湯距離のせいでしょうか。何だか、鼻が豊富のお湯の臭いに慣らされてしまったからのような気がしないでもありませんが・・・
ここのお湯でも、表面に浮くアブラは健在です。ポツポツと水玉のように浮いており、虹彩色でとても綺麗です。お湯の中に沈んでいたのが浮いてくるのでしょうか、じっと見ていると、突然ポコッと大きなアブラ玉が出てきたりします。
ただ、ふれあいセンターの油膜に比べると、ちょっと少ないです。オーバーフローでお湯の表面のアブラがどんどん流れていってしまっているのです。
なんともモッタイナイ・・・ 戸倉にある国民温泉のように、湯船の底からお湯を排水出来るような仕組みがあれば、一晩も置けばドロドロのアブラ泉になりそうなんですけど・・・
それにしても、ここのお風呂はとても落ち着 きます。
湯船が深いので、入っていてどっぷりとお湯に浸かっている気分になれますし、利用者が少ないので鮮度も良いです。
お湯そのものの力強さは、ふれあいセンターに少し及ばない印象を受けますが、充分すぎる程に特徴的です。
何よりも雰囲気が良いので、出たり入ったりをしながら、いつまでもこの場を離れたくないような魅力があります。
この日の私は、豊富コンプリートと言う目標を掲げ、数泉をするつもりでいたのですが、余りにも良いお湯に、思わず予定より長い間まったりとしてしまいました。
いつの日か再訪したい、豊富温泉。
もしその機会があれば、ここに宿泊して、一晩かけてじっくりアブラのお湯を堪能してみたいです。
素晴らしい一湯でした!
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