ナトリウム-塩化物強温泉
(長沼2号源泉) 70.4度 / ph8.0 / H10.3.13
Na+ = 7517 / K+ = 88.2 / Ca++ = 213.1 / Mg++ = 93.9
Li+ = 0.5 / Fe++ = 1.5 / Mn++ = 0.8 / Cl- = 12600
F- = 3.4 / I- = 5.1 / Br- = 50.2 / SO4– = 3.5
HCO3- = 92.9 / H2SiO3 = 69.3 / HBO2 = 39 / CO2 = 1.6
蒸発残量物 = 25590mg
山形県鶴岡市長沼字宮前310-36
0235-64-2536
男女別内湯
300円
要確認
全国に数箇所あるとされる、アブラ臭温泉の聖地。そのひとつがここ、長沼温泉の厚生館です。
なんと、アブラ臭のお湯がジャグジーされており、物凄い事になっていると言うではありませんか。
前々から気にはなっていたものの、なかなか訪れる機会が無いままでしたが、やっと行く事が出来ました。
場所は住宅街のど真ん中。外観はまるで民家で、目の前についてもすぐにはコレだと分からず、周囲をグルグルと周って探してしまいました。
内部の造りも、実にアットホームで、旅館だと余り感じさせない物です。
中に入って女将さんに入浴をお願いすると、「あぁ、どうぞ」と言う感じです。
近所の方がまるで銭湯の代わりのように出入りしていますので、今更「入浴出来ますか?」なんて聞いてから入る人がいないのでしょう。ちょっとそっけない対応です。
私が「お風呂はどこですか?」と聞くと、女将さん、私が初めて来たと理解したらしく、とても丁寧にお風呂までの場所(と言っても玄関からすぐの所ですが)を案内して下さいました。
さて、期待のお風呂。男女別で、内湯のみです。
手狭な脱衣所に入った瞬間から、なんか、臭っています。紛れも無いアブラ臭です。
アブラ臭と言っても、色んな種類があり、これは何となくサンセット中条辺りの物に近い、
ヨード臭を感じる物です。
どんな物だろうと、期待に胸を膨らませて浴室に入ってみると・・・
キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚)━(゚∀゚)━━━!!!
浴室全体にむせ返るような濃厚アブラ臭!
浴槽は2~3人程度の、小さな物で、ジャグジーがされています。
このジャグジー(ジェットバスと呼んだ方が正しいかな?)、よくあるボコボコと気泡が大きい物では無く、なんか、ジワー・・・っと、気泡のキメが細かい、とてもクリーミーな物なのです。
この時のテンションを台詞にすると、「これはけしからん!とにかくお湯に浸かりましょう!」
と言う感じです。急いで掛け湯をして、ドブンと体をお湯に沈める事に。
お湯は適温。多少のぬめり感がある肌触りで、ジャグジーでお湯が揉まれている為か、とても柔らかく感じます。
臭いは極上のアブラ臭。揮発性の鼻先を突くツーンと来る臭いと、ヨード臭のような臭素臭が混じり、とても複雑な臭いになっています。
源泉の湯量が少なく、パイプから微量づつチョロチョロと加えられている程度です。残念ながら循環されており、盛大に注がれる湯口は、循環後の物のようです。
しかし、これだけ特徴が残っていて、強烈なアブラ臭がするのですから、循環は殆ど気になりません。
むしろ、源泉100%で掛け流しだったら、一体どんなお湯だったことでしょうか・・・
興味もありますが、きっと物凄く強烈なのだろうなと、少し恐ろしいような気もしますね。
それにしても、このジャグジーは凄い!普段の私だったらジャグジーなんて無いほうが良いと思うのですが、アブラ臭温泉に感じては、臭いを強烈に拡散するので、ジャグジーも悪くありません。
しかも、お湯の表面でパチパチと爆ぜる気泡が、目に入り、痛い事痛い事・・・
友人が「飛んで目に入るアブラ臭」と、面白い表現をされていましたが、まさしくその通りのお湯で、思わず笑ってしまいました。
どうだったかと聞かれると、凄かったとしか答えようの無い、インパクトが非常に大きい所でした。
アブラ臭の聖地を名乗るに相応しいですね!
全国に色々とお湯が沸いていますが、ココは、泉質に重きを置く温泉ファンだったら是非とも訪れておくべき一湯です。
2008-2/10
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