北海道

元湯神泉館 にこりの湯 (濁川温泉) ★4.5

ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩・塩化物泉
(源泉名:神泉館6号・7号 混合泉)
49.4度 / ph6.7 / 動力揚湯 / H16.9.15
Na+ = 392.3 / K+ = 34.8 / NH4+ = 6.6 / Mg+ = 84.3
Ca+ = 92.6 / Mn+ = 0.6 / Fe+ = 1.9
F- = 0.2 / Cl- = 332.9 / HPO4- = 0.4 / SO4- = 34.4
HCO3- = 1274 / CO3- = 0.5
H2SiO3 = 201.8 / HBO3 = 30.5 / CO2 = 266.4
成分総計 = 2754mg

北海道茅部郡森町濁川85−1
01374-7-3311
男女別内湯・露天風呂
大人(12歳以上) 550円、子供(6歳以上) 220円、幼児(3歳以上) 110円、3歳未満無料
9:00 ~ 21:00

濁川温泉は随分と以前から来たいと思っていた温泉地のひとつでした。
アブラ臭のするお湯って事で、温泉仲間の間でも話題にあがる事ありましたし、そもそも温泉好きを自称するならば入っていて当然なところですからね。

でもまぁ、う~ん、北海道は遠いんですよ・・・ (´・ω・`)

そんなわけで、今回初めて行く事が出来ました!
「え? Jakeさん、濁川温泉行った事無かったの?」
そんな声が聞こえてきそうです・・・

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この濁川温泉ですが、海沿いを走る国道5号線から県道に入り、少し走った先にあります。
この県道、途中には建物すらない田舎道なのですが、しばらく走ると突然「濁川温泉入口」と看板が出て来きます。
そのすぐ先、まさに濁川温泉の入口にあるのがここ、にこりの湯です。

「にごりのゆ」ではなく、「にこりのゆ」なんですね。
なんで濁点つかないんだろう?

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いわゆる、センター系日帰り温泉施設って感じの造りです。
訪れたのはオープン時間ピッタリの9時です。

営業時間内、しかもオープン直後だというのに、まさかの無人でした。
チケットを買って回収箱に入れる仕組みです。

結構立派な施設で、よくある地域密着型の温泉って雰囲気なのですが、そんな場所に誰もいないというのは少し不思議、と言うか、不気味ですね・・・

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浴室はもちろん男女別です。

脱衣所から入って、まずは内湯。
右手に洗い場がズラリと並び、左側に不整形の湯舟が3つ並んでいます。
手前から39度、42度、45度の順番。

黄土色に濁っており、湯底は見えません。
僅かですが赤錆色の湯花も舞っています。

金気と土類が混じったような成分臭と、ガス臭のような特徴的な臭いがしますが、一番強く香るのはアブラ臭です。
鼻先をツンとくすぐる、独特なアブラ臭がとても心地良い!

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湯口は一番奥の湯舟だけにあり、手前側の湯舟に流れて行く仕組みです。

鮮度が良いのは、湯口から新湯が投入される一番奥の湯舟である事に間違いありません。
ただ、オープン直後でしたので、どの湯舟に入ってもお湯の劣化は感じません。

見た目と匂いからガツンと重たいお湯を想像しましたが、入ってみると意外にアッサリとしたお湯です。
肌触りはどちらかと言えばキシキシ系。
お湯から上がった後も成分が纏わりつくようなクドさがありません。

一番熱い湯舟に浸かると、入っている時はとにかく熱いので、あまり長湯したくないと思ってしまうのですが、お湯から上がると「もう少し入りたいなぁ」なんて、少し物足りなさを感じてしまう、不思議なお湯です。

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続いて露天風呂、何とも手作り感溢れる、面白い造りをしていました。
コンクリート湯舟に配置されている岩がなんだか面白いです。

源泉は内湯のものと同じなので、お湯の印象は同じです。
温度はほぼ適温で、体感ですが42度ってところです。

外気に晒されているため、空気が少し冷えます。
そのせいもあって、お湯から上がった時にサラっと乾く感覚は露天の方が分かりやすいですね。

湯口の脇に柄杓が置いてあったので、口に含んでみたところ、僅かに金気味がしました。
しょっぱそうな見た目をしていますが、塩分はほとんど感じません。
臭いは、湯口だとアブラ臭が更に強烈なのですが、味覚でアブラ臭を感じる事はありませんでした。
(味覚で感じるアブラ臭ってどんなんだろうと、自分で書いていて少し疑問・・・)

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濁川温泉、辺鄙でアクセスし難い所にありますが、多少無理をしてでも訪れる価値が充分にありますね。
素晴らしいお湯でした!

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2024年 10月26日 - 初訪問・日帰り入浴

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