ナトリウム・塩化物強塩泉
(源泉名:H-106号井)
24.5度 / pH7.8 / 1日あたり402トン / H27.3.5
Li+ = 0.6 / Na+ = 11320 / K+ = 334.3 / NH4+ = 249.9 / Mg+ = 350.8
Ca+ = 269.6 / Sr+ = 7.7 / Ba+ = 2.9 / Mn+ 0.1 / Fe+ = 3.1
Cl- = 18970 / Br- = 140.6 / I- = 116.5 / HCO3- = 807.7
H2SiO3 = 85 / HBO2 = 13.2 / 腐植質 = 3.9 / CO2 = 0.6
成分総計 = 32670mg
千葉県長生郡白子町中里4369
0475-33-2133
男女別内湯
500円
16:00 ~ 20:00
初めて訪れた白子温泉。
白子温泉、実は来るまでまったくのノーマークだったのです。
でも、実はとんでもない実力を秘めた温泉地だったみたいです。
ここ白子町では年間で年間1000トンものヨウ素が産出されているそうですが、その量は全世界で産出されるヨウ素のうち、なんと6.4%にも及ぶそうです!
それだけの産出量ですから、国内に限って言えば日本一!
もちろんお湯の中にもヨウ素がたっぷり含まれていて、日本全国と言うか、世界的に見ても珍しい泉質なのだそうです。
こんな温泉を今まで見逃していたなんて・・・!
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そんな白子温泉には温泉組合に所属しているお宿だけでも19軒、結構な数の旅館・ホテルが林立しています。
その中で今回訪れたのはこちら、サニーインむかいさんです。
ちなみにこちらのお宿、実は2軒目です。
直前に同じく白子温泉にある浜紫さんに立ち寄って、その足でハシゴ湯しました。
浜紫さんもでしたが、入浴代金は500円ぽっきりです。
私が湯めぐりを始めた頃であれば、500円って珍しくはありませんでしたけど、最近は値上がりしていますからね。ワンコインで入れるなんてかなり安いです!
でも施設は結構立派で、エントランスも広々としています。
お風呂は受付のある東館ではなく西館の8階ににあるそうで、場所を丁寧に説明してくれました。
途中でヨウ素についての掲示物発見。
ふむふむナルホド。細かい事はご自分で読んで下さいなのですが、要約するとヨウ素はスゴイぞ、白子町で沢山採れるぞ!って事ですね。
あと、どうやらこの温泉はヨウ素と一緒に採取した天然ガスで暖めているそうです。
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さてそんなで脱衣所に到着。
地上8階の展望風呂です。
普通、展望風呂って、お風呂に入ってから「おぉ~! 良いみはらしだぁ~!」ってなるのですけど、ここは脱衣所の段階で既に良い見晴らしです。
ま、それはそれで良いんですけどね、別に。
でもちょっと「ネタ晴らし早すぎない? もう少し引っ張っても良いんだよ?」って気がしないでもありません。
目の前に東館があり視界の邪魔をしていますが、その先には九十九里浜と太平洋を見渡す事が出来ます。
源泉はどうやら直前に立ち寄った浜紫さんと同じでした。
恐らく共有源泉と思われます。
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さて、そんなわけで、脱衣所の段階で見晴らしを堪能してからの浴室です。
まぁどうせ見晴らしなんて脱衣所の延長みたいなものでしょう、なんて思って入ったら・・・
おぉ!? なんだなんだ!?
凄く良いじゃないですか!!!
確かに脱衣所でも見晴らしは良かったです。
でもやっぱり浴室から眺めると一味違いますね。
しかも、幸いにして先客は誰もいません。
ここぞとばかりに写真を撮りまくってしまいました。
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肝心のお湯ですが、うっすら茶褐色、ウーロン茶を薄めたような色と書いた方が分かりやすいかも知れません。
透明度が高くて湯底は完全に透けて見えますが、よく見ると白湯花が細かく舞っています。
お湯からはほんのヨード臭としか表現が出来ない薬臭みたいなものがします。
モール臭やアブラ臭にも似ていますが、ちょっと違うんですよね。
なかなか特徴的な臭いです。塩素臭は感じません。
浴槽内ではツルツルする肌触りで、お湯から上がると乾くに従ってシットリ→ペタペタ→カピカピになる、塩化物泉らしい特徴があります。
湯口からはお湯がザブザブ注がれていますが、湯量からして循環濾過された後のものと思われます。
脱衣所の成分表によると、加温、加水、塩素、循環の四天王揃い踏みで、それだけ見るとロクでもない湯使いなのですが、不思議と湯使いの悪さは感じません。
温泉マニアとしては是が非でもケチつけたいトコロですけど、悔しいくらいに気持ちが良いのです。ずっと浸かっていたくなる程に良いお湯なんですよね。
よっぽど源泉の素性が良いのかな?
試しに、真水と浴槽内のお湯を桶に入れ、並べてみました。
お湯の色の違い、分かりますか?
少しだけ残念に思ったのは、直前に入った浜紫もですけど、成分表通りの濃度はありません。
30g/kgを超える濃度ですので、もっとズシンと来るような重たいお湯を期待しましたが、そこまでの濃さは無いです。
加水されているのでその影響でしょうね。
これだけ良い源泉なのですから、是非とも非加熱の水風呂とかにも入ってみたいものです。
・・・白子温泉くまなく探せば一軒くらい源泉水風呂持ってるお宿あるかな?
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それにしても、ここの見晴らしの良さは絶品ですね。
外から丸見えになる位置にある洗い場も面白いです。
これ、男湯だから良いけど、女湯どうなってるんだろう・・・?
大丈夫かな?
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今回白子温泉で立ち寄ったのはここと、直前に入った浜紫さんの2軒だけでした。
どちらも素晴らしかったですが、それだけに、他のお宿も気になります。
恐らく共有源泉でしょうから大きな違いは無いと思いますけど、全部入りたくなってしまうんですよね~
もう少し色々と入ってみたいので、白子温泉、近いうちにまた来ます。
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ついこの間までの私みたいに「白子温泉、なにそれどこ?」なんてなんて温泉マニアの方、もしもいらっしゃいましたら、お急ぎ白子温泉までお越しください。
期待を裏切らないお湯がお待ちしておりますよ!
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2024年 2月14日 - 再訪・日帰り入浴
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