乳頭温泉秋田県

妙の湯旅館 (乳頭温泉) ★3.5

酸性-マグネシウム・カルシウ ム-硫酸塩泉
(金の湯/湯本) 56.3度 / ph2.52 / 42L
Ca++ 83.1 / Mg++ = 42 / SO4– = 608.7
HSO4- = 61.9 / H2SiO3 = 195.1 / CO2 = 210.1
成分総計 = 1291mg

単純温泉
(銀の湯/妙乃湯) 37.2度 / ph6.5 / 200L
Na+ = 26.9 / Ca++ = 21 / SO4– = 38.1
HCO3- = 130.2 / H2SiO3 = 91.1 / CO2 = 19
成分総計 = 317.7mg

秋田県仙北市田沢湖生保内字駒ヶ岳2-1
0187-46-2740
男女別内湯 ・ 露天 ・ 混浴露天
700円
10:00 – 15:00

乳頭温泉でも鶴の湯に次いでマスコミ露出の高い(と、個人的に思っている)、妙の湯旅館に行って参りました。
休暇村と大釜温泉の間の県道沿いにあり、迷うこと無くすぐに辿り着けます。
高級路線なお宿らしく、内外装共にとても綺麗な造りをしていました。
ダウンライトを多様したお洒落な玄関先では、お香が炊かれており、クラシカルな音楽まで流れています。
別に悪いことでは無いのですが、伊豆とか熱海なんかにありそうな、都会のお客さんをターゲットにした高級旅館ってイメージです。秘湯で有名な乳頭温泉には、似つかわしくない雰囲気があります。
女性ウケが良さそうな感じですね。
受付の接客応対もとても丁寧で、手馴れている様子でした。
入浴料は、乳頭温泉の中では一番高い、700円です。ハンドタオル付きだと1000円だそうな。
お風呂は雰囲気の良い廊下を少し歩いた、館内奥にありました。

お風呂の造りもとてもお洒落です。
まずは内湯。パーテーションに区切られた洗い場数人分と、無色透明のお湯が張られた湯船が一つあります。
こちらのお湯は単純泉で、肌触り柔らかいお湯が掛け流されていました。
個性の強いお湯が目立つ乳頭温泉においては、あっけないほどに普通の印象です。
無味無臭ですが、癖が無いので入り心地が良いです。温泉に慣れていない女性には有り難いかも知れません。
こちらの源泉は、お湯の色から「銀の湯」と名付けられているみたいですね。

続いて露天風呂。内湯と隣り合っており、壁などの仕切りが一切ありません。
内湯の延長とでも言うべきか、そもそも内湯自体が露天風呂と言うべきか・・・
広い湯船には黄土色のお湯が張られていました。
お湯の色から「金の湯」と名付けられています。
浴槽の一部には背もたれと枕があり、寝湯としても使う事が出来るみたいです。
こちらのお湯は、サラサラした肌触りがある泥湯になっています。浴槽の下には気持ちが悪い程の泥湯花が沈殿していました。
土類臭と酸っぱい臭いがするお湯で、口に含むと酸味と鉄味を感じます。
お湯から上がると、皮膚に細かい泥湯花が付着したのか、ボディビルのオイルを塗ったようにテカテカと艶が出ました。

露天風呂の先には、混浴の露天風呂も用意されています。
平日効果か、なんと、誰一人居ません。(途中からオジサン入って来たけど)

こちらには先ほど紹介した、金の湯と、銀の湯の2種類の浴槽がありました。
どちらのお湯も、内湯で入った時と同じ印象ですが、浴槽の大きさが若干小さい分、鮮度が僅かながら良いような印象です。
特筆すべきは、開放感と眺めの良さでしょうか。目の前が川で、コンクリートで埋められた人工の物ですが、滝を見ながら入る事が出来ます。
なかなか雰囲気が良く、これはこれで悪くありません。

しかし、乳頭温泉まで来て、コンクリートの滝を見てもなぁ・・・
なんと言うか、やっぱりお宿のセンスが都会の女性をターゲットにしているように見受けられてなりません。
別に、それはそれで悪いことではありませんが、ちょっとシックリ来なかったりします。
ま、個人の感じ方の問題ですので、それをどうこう言うのもお門違いですけれどもね。^^;

お湯良し、接客良し、宿の雰囲気良し。聞けば、夕食にフレンチが出たりするそうです。
温泉の事をあまり知らないジョシコーセーやOLに「乳頭でどこがオススメぇ?」って聞かれたら、まっさきに推薦するであろう旅館です。
ただ、嗜好の基準が湯治宿の私には、どうも・・・な気がします。
立ち寄る分には全然関係ない事ではありますけどね。
とても印象的な一湯でした。

2006-8/21

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