アルカリ性単純温泉
(源泉名:高手観音の湯)
64度 / ph8.7 / 動力揚湯 / 毎分190L / H29.1.24
Na+ = 100.6 / K+ = 0.9 / Ca+ = 2.5 / Sr+ = 0.1
F- = 16.8 / Cl- = 3.7 / HS- = 1.1 / S2O3- = 0.6
HCO3- = 142 / SO4- = 5.4 / CO3- = 25.2
H2SiO3 = 33.3 / HBO2 = 0.8 / CO2 = 8.8
成分総計 = 342mg
栃木県日光市湯西川1616−2
0288-98-0902
貸切内湯
500円
10:00~12:00 19:00 ~ 21:00
5月中旬~8月末までは15:00からも可、応相談
(日帰り入浴は確認してからの方が良さそうです)
前日の夕方家を出て、日光駅前のホテルで一泊。
翌朝、霧降高原を通り抜ける県道169号線で湯西川温泉を目指しました。
県道169号線は、途中に大笹牧場なんかがあるワインディングロードです。これまでも何度か車で走った事があり、ドライブしていてとても気持ちが良い道なんですよね。
当然バイクで走っても気持ちが良いはず! と思って、走ってみたのですが、3月末に走るのは寒すぎました!
東京じゃ桜も散り始めているくらいなんですけどねぇ~
前日雪が降ったのでしょうか、一部が雪道になっていました。
と言う訳で、極寒の霧降高原を走り抜け、体が冷え切ってしまった私。何とか湯西川温泉に到着しました。
最初にお邪魔したのはこちら、民宿やま久さんです。
一刻も早く温泉に入りたいのですが、冷えた体で日帰り入浴交渉して、断られたりしたらダメージ大きいですからね。
訪問直前に電話で確認してから伺いました。入浴料は500円です。
かじかんだ手で小銭を出そうとしている私を気遣って、「お釣り出せますよ」とご主人。
その一言がなんと嬉しかった事か!
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お風呂は一箇所だけです。男女の別は無く、貸し切りで利用させて頂きます。
日帰り入浴で、僅か500円、なんだか申し訳ないような気分になってしまいますね。
脱衣所に貼られている成分表を見る限りでは、季節によっては加水した上での掛け流しだそうです。
塩素消毒は浴槽を清掃する際のみに使うみたいなので、まぁ、問題無さそうですね。
と言う事で、浴室へ。
さてさて、どんなお風呂かと思って入ってみたら・・・
お・・・?
おおおおお・・・・・!?
ちょこんとある小さな湯舟は私のストライクゾーンど真ん中なのですが、それ以上に素晴らしいのが、湯量の豊富さです。
湯口からは湯舟の大きさに見合わない量がザブザブと注がれていて、注がれた量と同じだけが洗い場に流れ去っているのです。
見た瞬間に「あ、これ、良いお湯だ」と確信し、入浴するよりも先に動画を撮影してしまいました。
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一通り、儀式のように写真の撮影を終えて、いざ入浴。
ご主人は「熱かったら水で埋めて下さいね」と仰っていましたが、熱いと感じたのは全身が冷え切っていた最初だけです。
凍えていた体が温まって良い具合にほぐれた後は、むしろ少し温い位の適温です。体に負担が無い温度で、いつまでも浸かっていられます。
ふと湯口を観察すると、水道管?が2本あるんですよね。
一本は素手で触ると熱くて、恐らく源泉の管だと思われます。
もう一本は冷たくて、温度調整用の水でしょうね。
それが湯口で適温に混ぜられて投入されている模様。
源泉100%で無いのは、正直に言うと少しだけ残念に感じます。
ただその一方で、温度に合わせて湯量を絞っていたら、新湯投入量はかなりのチョロチョロだったでしょうね。
どっちが良いかの判断は難しいですが、この湯舟に見合わない量を投入するスタイルはかなり好きですし、実際に浸かっていても気持ちが良いです。
お湯からはほんのりと甘い硫黄臭があり、少量ながら湯花も舞っていました。
肌触りも少しツルツルして、優しく馴染む感じが心地良いです。
加水されていても、お湯そのものの個性もしっかり残っているんですよね。
お湯に浸かってぼーっとしながら、加水しつつざぶざぶ掛け流す湯使いもアリだなぁと思いながら至福のひと時を過ごしました。
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浴後お礼を言うと、ご主人が「バイクで来られたんですか?」と声を掛けてくれました。
お話をしたのは訪問時と去り際の短い時間で、話した内容もたいした事では無いのですが、その少ない会話の中でもご主人の人柄と言うか、優しさが伝わってきます。
小さなお宿ですけど、泊まったら泊まったで、きっと良いお宿なのでしょうね。
訪れる前は全身寒くて仕方ありませんでしたが、お湯から出た時には体だけでなく心まで温まっていました。
もしも機会があったら宿泊でも利用してみたい一湯です。
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2023年 3月28日 - 初訪問・日帰り入浴
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