アルカリ性単純温泉
(源泉名:表下部温泉) 27.2度 / pH9.6 / 掘削自噴 / 毎分25.6L / H24.5.17
Na+ = 69.7 / K+ = 0.2 / Ca++ = 12.5 / Mg+ = 0. / NH4+ = 0.4
Cl- = 109.2 / F- = 0.6 / SO4- = 5.6 / Br- 0.3 / HCO3- = 18.8
I- = 0.1 / BO- = 4.8
H2SiO3 = 33.8
成分総計 = 257mg
山梨県南巨摩郡南巨摩郡身延町上之平1525
0556-36-0219
男女別内湯・混浴露天風呂
大人500円、子供300円(1時間以内)
大人1000円、子供600円(3時間以内)
大人1500円、子供900円(3時間以上)
9:00 ~ 20:00
下部温泉の 湯元ホテル に宿泊して翌朝。
湯元ホテルのお湯は絶品で、そのままゆっくり朝風呂しながらチェックアウト時間を迎えても良かったのですが、折角下部に来たのだから、他のお宿のお風呂にも入ってみたい!
と言う事で、調べてみたら、朝早くから日帰り入浴を受け付けてくれるお宿を発見。
それがこちら、不二ホテルさんです。
ちなみにこの不二ホテルですが、下部温泉街からは少し離れていて、車で10分程走った場所にあります。
下部温泉郷のお宿として紹介されており、どうやら下部観光協会にも所属されているようで、下部温泉のお宿と言っても差支え無いのですが、湯澤温泉と言う単独の温泉地名もお持ちのようなので、当ホームページでは湯澤温泉として紹介します。
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さて、その不二ホテル。
ホテルと言う名称だと鉄筋コンクリート造の無骨な外観を想像しますが、たどり着いてみると純和風の旅館って感じです。
お宿のフロントもお洒落、手入れが良いのかリニューアルされて間もないのか、館内も綺麗にされていて、雰囲気が良いお宿です。
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肝心のお風呂の方も素晴らしかったです!
まずは内湯、男女別に分かれており、大小2つの湯舟があります。
手前の小さい方の湯舟に張られたお湯は43度くらいの適温湯。奥の広い湯舟のお湯は体温よりも僅かに暖かい程度で、38度くらいと思われます。
源泉温度は約27度で、温泉法で温泉を名乗る事の出来る25度以上を僅かに上回る程度に温いお湯です。
そのため、加温されており、同時に循環もされています。
まぁ、源泉がぬるいので仕方がない湯使いなのですが・・・
じゃあ、駄目なお湯だったかと言うと、まるでその逆です!
本当に加温循環しているの!? と、驚いてしまった程に気持ちが良いです!
お湯からはハッキリと分かる硫黄臭があり、少ししっとりと肌にまとわりつくようなお湯です。
しかも、温い方の湯舟に浸かり、しばらくの間じっとしていると、体毛に細かい気泡がつきます。
日帰り入浴の受付開始9時と同時に入ったお陰もあると思いますが、鮮度は抜群に良いです!
適温までに加熱された方のお湯に長時間浸かると湯だってしまいますが、この温めのお湯ならば、何時間でもずっと浸かっていられます。
行ったり来たりするだけで、あっという間に時間が過ぎていきます。
湯口からは循環されたお湯がザブザブと注がれていますが、その脇で少量ながら冷たい源泉も注がれていました。
嬉しい事に、飲んで下さいと言わんばかりのコップ常備。
試しに飲んでみたところ、甘い硫黄味が口いっぱいに広がりました
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内湯だけでも素晴らしいのですが、露天風呂もあります。
内湯からそのまま外に出る事が出来るのですが、こちらは混浴。
反対側には女性用の内湯もあります。
ここに張られているお湯は、なんと、非加熱の源泉そのまま、源泉掛け流しのお湯です!
無骨な湯口からは冷たい源泉がドボドボと注がれています。
ただ、正直な感想を言うと、かなり冷たい!
この日は10月でも少し気温が低めで、外気温15度あるか無いかの肌寒さです。
気合を入れて何とか入りましたが、長時間浸かるには少し冷たすぎます。
源泉そのままなので、内湯のお湯よりも硫黄臭が強く、源泉の特徴を感じる事が出来るのは素晴らしいのですが、3分位は頑張りましたが、それ以上は無理でした。
真夏の暑い日だと、この冷たさでも気持ち良く長風呂出来そうです。
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ちなみに帰り際、成分表を見てふと気づいたのですが、あれだけハッキリと硫黄臭がしていたお湯なのに、HS-とH2Sの値がどちらも0mgなのです。
私には、成分分析がどのように行われているかなんて分かりませんけど、0mgは何かの間違いだと思われます。
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次回は是非とも灼熱の真夏に再訪してみたいです。
夏が待ち遠しくなってしまう、ぬる湯の名湯でした。
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2021年 10月18日 ー 初訪問・日帰り入浴
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