最終入湯日 : 2007-11/10
ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉
(浅虫温泉配湯泉(混合))
59.8度 / ph8.41 / H17.3.8 / 動力 /
Na+ = 170.2 / K+ = 4.6 / Ca++ = 136.9 / Mg++ = 1.1
Cl- = 145.6 / SO4– = 475 / HCO3- = 14.6 / CO3– = 8.1
H2SiO3 = 68.4 / HBO2 = 1.4 / 成分総計 = 1027mg
青森県青森市大字浅虫字蛍谷65
017-752-2117
貸切内湯
立ち寄り不可
大きなホテルや旅館が立ち並ぶ浅虫温泉。青森にある熱海温泉みたいなイメージがあり、何となく今まで敬遠していました。
でも、歴史がある温泉で、実際中に入って探して見ると、こぢんまりとした雰囲気の良いお宿も結構あるんですよね。
そんな、小さなお宿のひとつが、あんず旅館さんです。
本来であれば日帰り入浴の受付をされていないようですが、今回は特別に立ち寄りで利用させて頂きました。
こちらのお宿は、お婆ちゃんがひとりで切り 盛りする、とても小さなお宿です。
大正時代に建てられたと言う建物は、とてもレトロで素敵です。
お風呂は貸切風呂がひとつあるだけです。こじんまりとした、家庭用のお風呂の延長のような物です。
脱衣所のドアを開けると、湯気と共に、温泉の良い臭いが鼻を突きます。
これは良い! なんと、お婆ちゃん、立ち寄りする私たちが来るので、朝からお湯を少量ずつ貯めて、適温の状態にして待っていてくれたみたいなのです。
熱い浅虫の源泉は、そのままだと加水でもしなければ入る事が出来ないものなのですが、加水せず、熱いお湯をゆっくりと貯めて、入れる状態になっています。これは素晴らしい!
早速掛け湯をして、ドブンとお湯に身を沈める。溢れたお湯は洗い場に流れ去り、一時的に洪水のようになります。見た目的にも素晴らしい光景!
お湯は無色透明で、ほんのり潮の香りと、芒硝臭がします。ちょっと生臭い感じの石膏臭も混じっているかな? 個性的ではありませんが、しっかりお湯そのものの特徴が分かる、鮮度が抜群に良い物です。
肌触りは僅かにツルツル。お湯から上がるとじっとりと汗が出てきます。もともと濃いお湯ではありませんが、肌に馴染んで、とても気持ちが良い!
お湯の温度は42度で適温。少量ずつに絞られていた湯口を全快にすると、熱い源泉が出てきて、浴槽内の温度が一気に上がります。
最初入った時は42度で温いかなと思ったのですが、加水する事無く後から好みの温度に調整をする事が出来ると言う事で、これはお婆ちゃんのご配慮だと気付きました。
素晴らしい気配りです。私はちょっと熱めの45度くらいに調整しました。冷ますとなると大変なので、この仕組みはとても嬉しいです。
温度が上がると、芒硝泉特有の肌をビリビリ刺激する感触が出てきて、お湯の良さがいっそう引き立ちます。
このときは私の後にも友人が入ることになっていましたので、あまり長居はせず(それでも20分以上はいたかな?)、ある程度のところで切り上げましたが、時間の制限が無ければいつまでもゆっくり入っていたい気分です。
とても素敵なお湯と、お婆ちゃんの真心で、とても感動しました!
ちなみに、こちらのお宿、冬季は寒くて大変との事で、営業していないのだそうです。
浅虫で冬季閉鎖!? なんか凄い! でも、冬場営業をしていく事の大変さを考えれば仕方が無いかな。
浴後、お宿の中を軽く見学させて頂く。なんだか、実に素朴で素敵。すりガラス越しに外の優しい光が差し込んできます。
あぁ、ココでゴロ寝したい・・・!
お婆ちゃんの真心がギッシリと詰まった素晴らしい一湯です。
季節が良くなったら是非泊まりで利用してみたいと思いました。
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