単純温泉?
成分表未確認
熊本県人吉市土手町40
0966-22-3207
男女別内湯
200円
5:00 – 8:00 / 10:00 – 23:00
人吉市街にある、銭湯のような公衆浴場です。
人吉には以前も訪れた事があるのですが、市街地を車で走ったのは今回が初めてです。
アチコチにお風呂があり、目移りしてしまうのですが、今回は友人のオススメでまずはココ、堤温泉に入ってみました。
まずは外観。まるで「三丁目の夕日」のような、昭和30年代の下町風の佇まいをしています。
これにはのっけからやられてしまいました。シブすぎます!
訪れた時間が夕方だったせいもあり、お風呂セットを持参の地元の方々がちらほらと出入りされています。
内部も期待通りです。かなり年季を感じるものですが、手入れがしっかりとされているのでしょう。
小汚いと言う印象は一切無く、アンティークのような重厚な趣があります。
脱衣所と、内湯の浴室があるだけの、とてもシンプルな物ですが、けっこう広々と作られており、多少の混雑でも手狭さは感じない余裕がありました。
さて、お風呂。脱衣所から数段降りたところにあって、アプローチが良いです。
タイル張りで、レトロ感が漂う造りをしており、中央に湯船がひとつあります。
浴槽は2つに仕切られており、入って左側に湯口があって、熱め。右側は適温に調整されていました。
とりあえず湯口側に陣取ってみたところ、およそ45度くらいでしょうか。長湯には向きませんが、シャキッとする気持ちが良い温度で、鮮度も非常に良いです。
東北ではこのくらいの温度もアタリマエなのですが、九州では珍しいのか、平然と入る私とその友人を見て、熱く無いの?と言う、怪訝な表情をされていました。
お湯の印象は、僅かな硫黄臭と、温泉臭がする、無色透明のものです。肌触りがツルツルする気持ちが良いもので、お湯に浸かってじっとしていると少量ながら泡がつきます。
癖が無い感じのもので、毎日利用しても飽きが来なく、日常生活で利用するには最適と言う感じがします。
湯船に浸かり、ふと上を見上げると、大きな効能書きの看板がありました。
それに植物が絡みつき、浴室の風情とあいまって、レトロな雰囲気に拍車を掛けています。
うーん、これは見事。今から同じものを狙って作ろうとしても、決して出来ないでしょう。
長い間地元の方々に愛されてきた歴史と、使い込まれた年季によって、とても素敵な空間に仕上がっています。
お湯もなかなか良かったですが、風情がとても素晴らしく、ここは大変に気に入りました。
人吉温泉、鹿児島からも程近くにあるので、これからちょくちょく訪れる機会があると思います。
堤温泉への再訪も含め、南九州湯巡りの新たな楽しみが出来ました。
是非立ち寄ってみて欲しい、オススメの一湯です。
2007-10/6
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