カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉
静岡県賀茂郡松崎町大沢345
男女別露天
0558-43-0031
日帰り : 500円
前日泊まった雲見の民宿を後にし、左に海岸線を眺めながら松崎へ。
松崎からは海に背を向け、県道下田松崎線を走ると、15分程して大沢温泉に到着します。
伊豆と言うと、熱海や伊東といった、目の前に海が広がる華やかな観光地を連想しますが、大沢温泉はそんな雰囲気を微塵も感じない、素朴で穏やかな山間の小さな温泉地です。
今回利用した「大沢荘別棟山の家露天風呂」は、その大沢温泉の外れ、大沢荘本館から歩いて数分の所に位置する離れです。
橋を渡った先にある建物は歴史を感じる年季の入ったもので、外から眺めているだけでもなんだか癒されます。
なお、「駐車場が無いので付近路駐しましょう」と紹介しているWebページも多いですが、吊り橋手前100メートル程の所に、露天風呂専用の駐車場があります。(最近作られたとか・・・)
歩いてたかが1~2分の距離ですので、決して路駐しないようにしましょう。
橋を渡りきると、中から旅館の人と思われるオバアチャンが出てくる。
入浴料500円払うと旅館の名前が印刷されたチケットを渡されたので、財布にしまうと、「別にもう必要無いから捨てて良いよ。」と言われる。
一瞬、「そんな不要なものだったら渡さんでもええ!」と思いつつ、かといって嫌な気分はしない。バアチャン、「そこだよ。」「右が女性、男は左。」と、ぶっきらぼうに案内してくれました。
マニュアル通りの丁寧な対応も嫌いでは無いが、こういう素朴で地元の人が普段している会話そのままといった感じの受け答えは不思議と癒されます。
さて、肝心の温泉ですが、この「山の家」にあるのは露天だけです。
山の家のすぐ脇に離れのような建物があり、そこが男女別脱衣所になっています。中には5~6人分程度の籠などが用意されていますが、基本的には脱ぐだけの場所で、特に何もありません。
お風呂は脱衣所の先にあります。以前は男女混浴だったそうですが、今は左写真のように仕切りがあり、完全に男女別に分かれています。
お湯は無色透明で、硫酸系温泉特有の臭いがします。
特筆すべき事として、この温泉には湯口がありません。
左写真で仕切りの部分が白くなっている箇所がありますが、その下から源泉が勢いよく湧き出しています。
絶えずボコボコと噴き出している為、お湯が常に揺れてどうも落ち着かないですが、湧き出したままの新鮮なお湯を楽しむ事が出来ます。
源泉そのまま投入でさぞかし熱いと思いきや、湯船のお湯は41度でとても快適でした。
最近マスコミ等で、しきりに「源泉掛け流し」という言葉が使われるようになりました。
私も源泉掛け流しは大好きです。
しかし、ここのお湯は、「掛け流し」以上に素晴らしい、「源泉湯溜り風呂」です。
源泉から管を通して湯船までお湯を引くのではなく、沸いたままの状態でお湯を頂く。
お湯の鮮度にこだわる人にとっては、究極の贅沢だと思います。
伊豆方面へ出かけられる方には是非ともオススメしたい一湯です。
2005-2/6
2024年 10月10日 - 再訪・日帰り入浴
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伊豆の名湯、大沢温泉 山の家に再訪してきました。
前回訪問が2005年の2月、20年近くぶりの再訪です。
初訪問した2005年は私がちょうど温泉めぐりにハマりだした直後です。
その頃の私は、温泉入った数は100箇所程度、まだまだ良し悪しなんかを語れるほどでは無い経験値でしたが、とても良いお湯だった事を覚えています。
そんなわけで、再確認したくて再訪した山の湯。
20年前と同じ佇まいですね!
懐かしい記憶が蘇ります。
お風呂の雰囲気も以前来た時と変わらずでした。
男女別ですが、狭い脱衣所と露天風呂があるだけで、とてもシンプルな造りです。
ひとつ記憶と違ったのは、この露天風呂、もっと広々したものだと思っていました。
再訪してみて、意外とこぢんまりしている事にビックリ。
ただお湯の良さは当時と変わらずです。
浴感は、入った瞬間に肌をビリビリと刺激する感触。
硫酸イオンの値が高い芒硝泉や石膏泉によくあるものです。
お湯に入った直後は熱いと感じますが、そのうち肌が慣れて熱さを感じなくなります。
お湯からはふんわりと芒硝臭。
私が大好きな泉質です! (厳密に言うと、このお湯はナトリウムよりもカルシウムの数値が高いので、芒硝泉ではなく石膏泉です)
湯口も相変わらずボコボコと音を立てています。
ただ、昔のレポートで源泉湯溜り風呂なんて表現をしていますけど、湧出地はココじゃないような気も・・・?
足元自噴って訳ではないと思われますが、いずれにせよ、鮮度抜群でとても気持ち良いお湯でした!
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ちなみに、てっきり日帰りのみかと思いきや、自炊で宿泊も出来るようですね。
今度機会があったら利用してみようかな?
また来ます!
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