植木温泉熊本県

湯の森ホテル (植木温泉) ★4.0

アルカリ性単純硫黄泉

熊本県熊本市北区植木町田底6
096-274-7201
男女別内湯・露天風呂
大人 500円、小学生 250円、小学生以下 無料
15:00 ~ 22:00

2024年に引き続き、2025年も単身バイクで九州に渡り、湯めぐりをしてきました!

自宅(東京)を出発したのは5月12日の夜21時頃。
ここから2時間弱で横須賀港に到着。
フェリーの出航は23時45分と、何とも遅い時間なんですよね、ナンデダロ?

去年に引き続き、今年も一番安いツーリストAで行きました。
カプセルホテルみたいな2段ベッドですで狭いですが、これが結構快適です。
早いうちに予約しておけば、お向かいさんがいない角部屋を取れるので、プライバシーもそこそこ確保できます。

新門司港に到着するのは翌日、5月13日の21時。
それまでの間はひたすら暇で、とくにやる事がありません。
1日だけ強制的に入院させられて「良いから休んでろ!」って言われているような気分です。
でも、それはそれで結構好き。

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で、そんな船旅を終えて新門司に辿り着くのですが、たどり着いた時点で既に夜中です。
これから宿に向かおうにも、こんな遅い時間にチェックイン出来るところなんて限られるんですよね。

どこに泊まろうかと探していたら、見つけたのがこちら、植木温泉の森の湯ホテルさんです。
少し以前までは荒木観光ホテルと言う名前だったみたいですね。

新門司港から植木温泉まで約160km、結構な距離ですが、ほぼ高速を走るだけなので2時間掛からずに到着出来ます。
着いたのは23時頃。予約の段階で遅い時間の到着を伝えていましたので、滞りなくチェックイン出来ました。

想像していたよりも立派なホテルでした。
こんな遅い時間に来て申し訳ないと思いましたが、フロントの対応も感じ良が良く、長旅の疲れがスッと抜けるような気分です。

お部屋は和室で、独りで泊るには広すぎるほど。
ポツンと布団がひとつ敷かれていました。
フェリーの部屋、と言うかカプセルが物凄く狭かったので、とんでもなく贅沢な部屋に感じます。

広縁もついていて、室内に個別トイレもあります。
窓からの景色は、まぁ、こんなモンと言う事で・・・

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早速ですが大浴場で旅の疲れを癒しました。

本来でしたら大浴場の利用は24時までなのですが、チェックインの際にフロントで「お客様が出たら終了と言う事にしますので、お時間気にせず利用してください」と言われました。
明日からは怒涛の数泉が待っていますので、そんなに長風呂しないんだけどなぁと思いつつ、そのお気遣いは本当に嬉しいです!

内湯はとっても広々しています!
時間が時間だけに、入る際に入れ違いで出ていく方がいただけで、貸切状態での利用となりました。

まず最初に入ったのは、一番広い下段の湯舟。
張られているお湯は無色透明で、温度は40度を下回る程度の温め。
僅かに白湯花が舞っています。
肌触りはツルツル、ほんのり成分臭。
この湯舟には湯口が無く、上段にある湯舟からこぼれたお湯が注がれています。
そのうえ、私がこの日最後の客ときたら、一番コンディションが悪い状態です。
にも関わらず、お湯が劣化しているような印象はありません。

それもそのはず、湯量がとても豊富なんですよね!
特に気に入ったのは、湯口のある上段の湯舟。

湯口から噴水のようにドバドバと新湯が注がれています。
お湯からはハッキリわかる甘い硫黄臭。
下段に入った後だと熱く感じますが、ほぼ適温42度前後のお湯です。

下段のお湯も悪くはありませんが、段違いでこのお湯の方が気持ち良いです。
肌触りのツルツルはかなり強めで、皮膚の表面に薄い膜が張ったのではと思うほど。
湯口からの投入量が豪快過ぎて、顔に水飛沫が飛ぶのが少しだけ難点ですが、あまりの気持ち良さにお湯から出れなくなってしまいました。

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続いて露天風呂。
「西郷どんの湯」と銘打たれています。
鹿児島に行くとあちこちで西郷どんの名前を目にしますけど、熊本市でもだいぶ北の方にある植木温泉で見るのは不思議な気分です。
この一帯は西郷隆盛の最期の戦い、西南の役の舞台にもなったそうですね。

手前には屋根付の小さな岩風呂、奥は完全露天で広々とした岩風呂、かなり薄暗いですが風情はとても良いです。
どちらの湯舟も体温くらいしか無く、かなりの温め。

鮮度と言う意味では劣化気味で、暗がりでよく見えませんけど、結構な量の湯花が舞っている様子。
お湯からは僅かに成分臭。
湯口の傍に行くと少し暖かいので、絶妙なポイントで浸かると、何とも言えない幸せな気分になれます。

入っていても一向に温まりませんが、疲れる事もありませんので、いくらでもお湯に浸かっていられます。
温泉の鮮度は良いに越した事ありませんけど、温くて暗くて、落ち着いてゆっくり入れる露天も、かなり気に入りました。

結局、すぐに上がる予定でしたけど、出た頃には24時を少し回っていました。
「お客さんが出たら終了にしますよ」と言ってくれたフロントの方の優しさが改めて身に沁みました。

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遅いチェックイン可、スタッフの方の対応良し、お部屋は快適、お湯良し、素泊まりで5000円 + 入湯税150円、良いお宿です!
もしも私と同じようにフェリーで九州に渡る計画を立てている方、新門司港からは少し離れますけど、是非検討してみてください。

良いお宿ですよ!

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2025年 5月13日 - 初訪問・宿泊(素泊まり)

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