塩原あかつきの湯 （塩原日の出温泉） ★4.0

アルカリ性単純温泉
（源泉名：仮称塩原日の出温泉）
68.4度 / ph9.2 / 動力揚湯 / 毎分250L / H16.5.11
Na+ = 231.5 / K+ = 1.5 / Mg+ = 0.5 / Ca+ = 1.1 / Fe+ = 1.8
F- = 24.3 / Cl- = 8.2 / SO4- = 41.2 / HS- = 0.4
HCO3- = 439.6 / CO3- = 27.2 / BO2- = 9.1
H2SiO3 = 79.4 / CO2 = 0.5
成分総計 = 867mg

栃木県那須塩原市関谷1689-1
0287-35-2711
男女別内湯・露天風呂・サウナ・水風呂 / プール
平日：大人 800円、小学生以下 400円、3歳以下無料
平日17時以降：大人600円、小学生以下 300円、3歳以下無料
土日祝：大人 1000円、小学生以下 500円、3歳以下無料
10:00 ～ 22:00（最終受付は21時）
第3水曜日定休（祝日の場合は翌日）

私が那須を語る上で欠かす事の出来ない存在が那須湯本にある雲海閣です。
私はこの雲海閣がとにかく好きで、何度もお世話になっています。
でも困った事に、那須に来ると雲海閣だけで満足してしまって、周辺にまだ入った事の無い温泉があるにも関わらず素通りして帰ってきてしまうんですよね。

ここあかつきの湯も、今までずっと素通りし続けていた温泉のひとつです。
厳密に言うと、このあかつきの湯は那須と言うよりも塩原なのですが、雲海閣へ向かう際に必ず通る矢板那須線こと県道30号線から少し入った所にあります。
県道沿いにはちゃんと看板もあり、いつか行こうと思いつつ、何年経った事やら・・・です。

今回は意を決してとでも言うのでしょうか、雲海閣は寄らずにこの周辺だけで湯めぐりをしてみて、最後の一箇所がここになりました。
この日は11月末にしては暖かかったのですが、日が落ちるにつれて気温も下がり、風もかなり強くなりましました。
そのせいで、玄関先の落ち葉が凄い事に・・・

落ち葉の量が多すぎて不安を感じましたが、ちゃんと営業していました。
内部は広々していて綺麗です。
なんとここ、温泉とは別にプールまであります。

そんなわけで、暖簾がちょっと面白い事になっていました。
女性用の脱衣所からは温泉とプール両方に行けるみたいですが、男性用の脱衣所はそれぞれが分かれているので、暖簾で色分けされています。
「バーデプール」って大きく書いてあるので迷う事はありませんけど、一瞬「おぉっ！？」となりました。

さて、肝心のお風呂です。
男女別でそれぞれに内湯と露天があります。
内湯にはサウナや水風呂、寝湯なんかもありました。
日帰り施設として一通り揃っている感じですね。

お湯は茶褐色透明で、ところどころに茶湯花が舞っています。
脱衣所に掲示されていた成分表には単純温泉とありましたので、このお湯の色はちょっと意外でした。

お湯の色以上に意外だったのは臭いで、ハッキリと分かるモール系のアブラ臭がします。
湯口で嗅ぐと鼻先をツンと突く揮発臭をより強く感じます。
肌触りもツルツルしていて気持ちが良く、かなり良質なお湯ですね。

こんな所にこんな良いお湯が沸いていたなんで！
しかも、こんなに良いお湯が目の前にあるのに、今までずっと素通りしていたなんて！
良いお湯に浸かってニンマリすると同時に、ちょっとショックを受けてしまいました。

続いて露天風呂。
岩風呂がひとつあるだけでシンプルなものです。
誰もいないので入ろうと思いきや・・・

なんか、凄まじい量の落ち葉が浮いていました。
風が強かったですからね。玄関先の落ち葉もですけど、吹き溜まりみたいな所には集まっちゃうのでしょうね。

お湯の印象としては内湯と同じですが、露天の方が少し温めで、湯口から少し離れた所だと40度位しかありません。
でも、アブラ臭はこちらの方が強く、お湯そのものも少し濃く感じます。
ツルツルする肌触りも素晴らしく、気持ちが良いお湯なのです。
でも、いかんせん落ち葉の量が尋常ではなく、湯の中に沈む落ち葉が体に当たってこそばゆい・・・

そんな訳で、内湯に戻ってしばらくしたら、オジサンが露天に出てせっせと落ち葉掃除を始めました。
一生懸命に落ち葉を湯舟の外に掻き出しているオジサンを眺めながら、折角だからもう一度入ってみようと私も戻り、一緒に落ち葉掃除。
そのオジサンと自然に会話が始まっていました。