北海道

久保内ふれあいセンター (壮瞥 弁景温泉) ★4.5

カルシウム-硫酸塩温泉
(源泉名:54SB-1・55SB-1・57SB-1の混合泉)
67.2度 / ph7.8 / R1.5.14
Na+ = 267.4 / K+ = 5.3 / Mg+ = 0.2 / Ca+ = 55.2
F- = 3.9 / Cl- = 241.2 / HCO3- = 54.9 / SO4- = 308.1
HPO4- = 0.8
H2SiO3 = 69.8 / HBO3 = 32.3 / HAsO2 = 0.9 / CO2 = 25.3
成分総計 = 1070mg

北海道有珠郡壮瞥町南久保内151−3
0142-65-2010
男女別内湯
大人 450円、小人 140円、幼児 70円
10:00 ~ 20:30
水曜定休

洞爺湖から少し離れて、蟠渓温泉に向かう国道453号線の途中にあります。
国道453号線はツーリングライダーも沢山走る道ですが、長流川を挟んだ対岸にある上に、これといって目立つ看板も出していません。
私はナビで目的地に設定して向かいましたので迷わず辿り着けましたが、普通に走っていたのでは気付かずに通り過ぎてしまうような場所です。

建物も「久保内ふれあいセンター」と大きく書かれているだけで、ここが温泉だと分かるような特徴はありません。
パッと見で地域の公民館や福祉センターみたいな感じです。

観光客が立ち寄る所と言うよりも、地元の人が普段の生活で利用する温泉って位置づけなのでしょうね。
私が駐車場に停めて温泉に向かう為の身支度をしていたら、野菜を沢山担いだお婆ちゃんが通りがかり、ニコニコとお辞儀をしてくれました。私も笑顔でご挨拶。
きっと地元の方の憩いの場なんでしょうね。
もちろんですけど、余所者の私でも入る事が出来ます。

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お風呂は男女別で内湯のみ。
脱衣所はシンプルな、どこにでもあるような造りです。

服を脱ぎながら壁に貼られた成分表などを眺めていたら「気温の低い時は加熱、気温の高い時は加水」「加水は5%」など、妙に具体的な説明の書かれた張り紙がありました。
また、「循環してないからレジオネラ菌の問題はなし!」と言う旨の心強い張り紙も。

なんか、お湯に対する強いこだわりと自信を感じます。

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さて、そんな自信ありげな温泉、果たしてどんなものかと、浴室に入ると・・・
入った瞬間に襲って来たのは、むわっと襲って来る強めの芒硝臭。

この芒硝臭を嗅いだだけで、ここのお湯の良さを確信しました。
この香しい芒硝臭のお陰で、なんの変哲も無い浴室が神々しく見えて来るから不思議です。
手前に洗い場数人分、赤レンガ調のタイルの奥に、神の泉よろしく、芳醇な香りを放ちながら青く輝く湯舟が鎮座しています。

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早速掛け湯、全身が芒硝臭に包まれます。
あぁ、これは素晴らしい!

お湯は43度位でしょうか、適温よりも僅かに熱め傾向。
鮮度が抜群に良くて、入った直後は妙に熱く感じます。
浸かって暫くすると体が慣れて来て、最初に感じた熱さがまるで嘘のように。そんなに熱くないじゃん!ってなってくるんですよね。
これ、芒硝泉によくある特徴。

お湯から上がるとサッと汗が引きます。
これも芒硝泉によくある浴感。

湯口からはザバザバと新湯が注がれています。
脱衣所の掲示にもあった通り、循環などは一切しない掛け流しで、溢れたお湯はそのまま洗い場に流れ去っています。

湯口に鼻先を近づけて臭いを嗅いでみたところ、強くはありませんがハッキリと分かる硫黄臭もありました。
それ以外にも、痕跡程度で微弱ですが、コールタール系の成分臭も感じます。

ここのお湯は大変に気に入りました!
この日は色々な温泉に入ろうと計画を立て、ここはまだスタートしたばかりの3箇所目です。
それなのに「あぁ、今日の湯めぐり、もうここで終わらせて良いかも?」と思う程の気持ち良さです。
テンポ良く次の温泉に向かいたかったのに、思わず予定していたよりゆっくり滞在してしまいました。

まさか、ここまで良いお湯だったとは!
良い温泉に巡り会える事は、本当に嬉しい事なのですが、ゆっくりし過ぎるとこの後の予定が狂ってしまうので複雑な心境になりますね。

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湯めぐりをしていたらよく「この温泉、うちの近所に来てくれないかなぁ~」なんて思う事があります。
この温泉はまさにそれ!
湯使い良し、香しい芒硝臭良し。没個性では無いけど、主張もし過ぎない、毎日入っても飽きる事を知らない丁度良い塩梅のお湯。

本当にい素晴らしい温泉でした!

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2023年 9月4日 - 初訪問・日帰り入浴

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