酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉
(源泉名:高見屋1号源泉、近江屋1号源泉、海老屋・山形屋源泉、海老屋源泉、松金屋源泉、川原屋源泉)
52.3度 / ph2.1 / 自然湧出 / 2016.5.9
H+ = 8.8 / Na+ = 57.6 / Mg+ = 73.1 / K+ = 22.1
Ca+ = 94.9 / Al+ = 108.4 / Mn+ = 3.2 / Fe+ = 10.7 / Zn+ = 0.2
F- = 14.4 / Cl- = 287.1 / Br- = 0.9 / I- = 1.2
HSO4- = 338.4 / SO4– = 1153
H2SiO3 = 226.5 / HBO3 = 5.8 / H2SO4 = 7.4
CO2 = 264.6 / H2S = 11.3
蒸発残留物 = 2834mg
山形県山形市蔵王温泉1267−16
023-694-9706
男女別内湯・露天風呂
大人600円、子供300円
9:00 ~ 21:00
温泉街から少し離れた所にひっそりと?佇むお宿です。
山形市内から県道14号線を登っていくと、最初に目に入ってくるのがこのお宿、、、 なのですが、今まで気にした事すらありませんでした。
通り沿いに看板で「ご入浴にもどうぞ」とあります。
立ち寄り湯をお願いしたら「はぁ? うちはそう言うのやってませんけど?」って感じで、冷たく断られる事があります。
そこまで酷い断られ方は滅多にありませんが、結構凹むんですよね。
こうして入口の段階で立ち寄り出来る宿だと分かっていると、安心して入る事が出来ますね。
私にとって、蔵王と言えば温泉街にある小さい旅館と言うイメージなので、松金屋さんの造りはとても立派です。
エントランスも広々としていて、ロビーまでもあります!
となると、入浴料だってお高いのだろうと覚悟していたら、たったの600円也。思っていたよりも遥かに安い!
受付の方の説明も丁寧で、貴重品を預かってくれ、お風呂の場所も丁寧に説明して下さいました。
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まず最初に入ったのは「源泉眺望風呂」です。
どうでも良いですけど、最近浴室の名前や旅館の屋号に「源泉」ってつける所多いですよね。
源泉って聞くと、確かにテンションが上がるので、私は好きです。
でも、世の中にある温泉は等しく全て「源泉」から湧いているんですよねぇ~・・・
ま、ほんと、どうでも良いんですけど。
さて、その源泉眺望風呂。
入った瞬間に私の目を釘付けにしたのは、眺望ではなく、風情の良い檜造りの浴舎でした。
↓ どうですか!?
湯舟もですが、全体の造りが良いんです。
床も檜張りですが、一枚一枚の間に隙間があって、お湯がその隙間から流れ落ちます。
掛け湯などをした際、洗い場を流れ去るお湯も好きですが、板の隙間からサッと消えてなくなるお湯も良いですね!
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お湯はキリっと熱め、44~45度位ありそうです。
念入りに掛け湯をしてから身を沈めると、最初は非常に熱く感じますが、そのうちに体が少し馴染んできます。
おもわず「ふぅ~・・・」っていう気持ちの良いため息が漏れます。
湯底はしっかりと見える程度の薄濁り。見る角度にもよりますが、少しだけ青味がかって見えます。
見た目からも分かる通り、鮮度は非常に良いです。
お湯が新鮮だからか、単に熱いだけかも知れませんけど、肌をビリビリと刺すような刺激が伝わってきます。
源泉はすぐ直前に入ったルーセントタカミヤと同じものなのですが、鮮度と温度によって浴感ってここまで変わるもんなんですね!?
ルーセントタカミヤの柔らかくて優しいお湯も気持ちが良かったですが、松金屋の肌を刺すような攻撃的なお湯も大好きです。
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ひとしきりお湯に感動した後、そういえば眺望がナントカって名前の風呂だったよなぁ~ と思い出しました。
で、窓の外を見たら、なかなかの雪景色。
これはこれで、なかなか良い眺めです。
でも、私にとって、外の景色よりも浴室の方から目が離せません。
浴室の風情が良いと、ただでさえ気持ちの良いお湯が更に気持ち良くなるんですよね。
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お湯に浸かりながら湯口も観察しました。
素手で触るにはちょっと熱すぎる源泉で、湯量も悪くありません。
湯口に鼻先を近づけ嗅いでみると強烈な硫黄臭に加え、ガス臭のようなものも感じます。
湯口には湯花がべったりと堆積していました。
これを掻き出し、湯底にも沈殿する湯花も巻き上げてみたら、あら不思議、さっきまで薄濁りだったお湯が、しっかりと白濁したものに変わりました!
薄濁りの硫黄泉も良いですけど、白濁した硫黄泉って、見た目からして濃く感じるから良いですよね!
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続いて入ったのは大浴場。
浴舎の造りは源泉眺望風呂にも劣らずで、素晴らしい風情です。
ただ、張られているお湯が無色透明なんですよね・・・ ハテ!?
ところどころに湯花のようなものが舞っていますが、これ、、、 ほんとに湯花?
とりあえず浸かってみましたが、温泉らしい特徴はありません。
うん、これ、たぶん真湯だな・・・?
露天風呂もあるのですが、「諸事情によりクローズしてます」との張り紙がありました。
冬季閉鎖ではなく、諸事情ってのが気になりますけど。
本当であれば露天風呂の方は温泉が張られていたのかも知れませんね。
浴後、脱衣所に「弱アルカリ・ミネラル温泉」って案内を見つけました。
ミネラル温泉ってナンダ!?
とりあえず言える事は、天然温泉ではなくて人工温泉のようです。
蔵王の強い酸性泉で肌がやられてしまう人もいます。例えばうちの娘達なんかがそう。
なので、非温泉がある事は良い事だと思いますけど、折角の蔵王なのに肝心の温泉が無いのは残念です。
ぶっちゃけ、非温泉と分かっていたら入りませんでした。
知らなかった事とは言え、源泉眺望風呂の印象が非常に良かっただけに、先に非温泉から入っていればなんて事も思ってみたり。
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とはいえ、源泉眺望風呂の風情と鮮度が非常に素晴らしくて、個人的にはかなり気に入りました。
この後も色んな温泉に入りたかったですし、スキー場に残してきた紅鮭&子供達の様子も気になったので、あまり長居せずに出てしまいましたが・・・
次に利用する機会があれば、時間を気にせずにゆっくりと利用したい一湯です。
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2023年 3月4日 - 初訪問・日帰り入浴
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