山形県蔵王温泉

ルーセントタカミヤ (蔵王温泉) ★4.0

酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉
(利用施設名:蔵王温泉南地区給湯)
(源泉名:高見屋1号源泉、近江屋1号源泉、海老屋・山形屋源泉、海老屋源泉、松金屋源泉、川原屋源泉)
51.6度 / ph2.1 / 自然湧出 / H28.6.3
H+ = 8.8 / Na+ = 57.6 / Mg+ = 73.1 / K+ = 22.1
Ca+ = 94.9 / Al+ = 108.4 / Mn+ = 3.2 / Fe+ = 10.7 / Zn+ = 0.2
F- = 14.4 / Cl- = 287.1 / Br- = 0.9 / I- = 1.2
HSO4- = 338.4 / SO4– = 1153
H2SiO3 = 226.5 / HBO3 = 5.8 / H2SO4 = 7.4
CO2 = 264.5 / H2S = 11.3
成分総計 = 2690mg

山形県山形市蔵王温泉942
023-694-9135
男女別内湯・露天風呂、貸切風呂(別料金)
800円
日帰り入浴時間は要確認

タカミヤグループの宿に宿泊している場合は無料
利用時間 7:00 ~ 10:00、13:00 ~ 21:00

名前が示す通り、タカミヤグループのお宿です。
蔵王温泉を貫く県道から少し入った所にあります。
コンビニや土産物店、蔵王中央ロープウェイ駅からも近いので、観光をするにもスキーをするにもアクセスが良いです。ただ、少し奥まった所にあるので、建物自体はちょっと目立ちません。

この日は同じタカミヤグループの「たかみや瑠璃倶楽リゾート」に宿泊。
タカミヤグループの宿に泊まると、同じタカミヤグループの他の宿(深山荘 高見屋は除く)の温泉に無料で立ち寄り出来ます。
普通にお金を払って入る事も出来ますが、折角の機会なので利用させて頂きました。

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外観、エントランスともに、普通のホテルです。
フロントで「瑠璃倶楽に宿泊しているのですが、立ち寄りでお風呂良いですか?」と聞いたら、特に何も確認されずに大浴場の場所を案内してくれました。

ホテルの規模から、広々とした大浴場を想像していましたが、結構こぢんまりとしたお風呂です。
まずは内湯。脱衣所から浴室に飛び込んで、最初に目に入るのは、無色透明のお湯が張られた檜風呂です。

ん!? 蔵王なのに透明なお湯!?
と思ったのですが、どうやらこれは真水を沸かした非温泉。
塩素臭はしませんけど、まぁ、温泉ではありませんので、これといった特徴はありません。
蔵王の温泉は強酸の硫黄泉ですので、肌が弱い人はやられてしまう事があります。ちなみにうちの娘達も強酸性のお湯だと肌が荒れてしまうので、あまり長い事浸かる事が出来ません。
そういう人にとっては、このお風呂は有難いでしょうね。

肝心の温泉はその隣です。ちょっと手狭で、4人も入るとお互いが少し気を遣うような、小さな湯舟でした。
光の加減で灰色、湯底が見えない程度に白濁して見えるお湯が張られています。
しっかり香る硫黄臭。久しぶりに蔵王のお湯に浸かりましたが、「あれ? こんなに硫黄臭強かったっけ!?」と言うのが、入った直後の感想です。

温度は少し温め位の適温。
好意的に書くと、良く揉まれていて肌触りの優しい、柔らいお湯です。
悪い書き方をすると、鮮度はあまり良くありません。
ただ、硫黄泉に関しては、空気に触れさせて白濁させる事で、お湯が一層引き立つ事もあるので、一概に鮮度が悪い=駄目って感じはしませんけどね。
若いワインよりも、しっかりと寝かせて熟成させたワインの方が美味しいみたいな?
まぁ、私はワインの味の違いがあまり分からないんですけどね・・・

体をだらーっと伸ばして浸かると、体全体でお湯を感じる事が出来るので、これはこれで嫌いではありません。

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内湯から露天に出る事が出来ます。
開放感はまずまずですが、秘湯のような風情のある、私好みの造りです。

内湯と同じ源泉のお湯ですが、外光に照らされているためか、こちらのお湯は青白く濁って見えます。
透明度は内湯と同じで、湯底が見えない程度。

温度は内湯と同じですが、鮮度はこちらの方が僅かに良く感じました・・・ けど、多分誤差の範囲かな?
湯気蒸して硫黄の香りに包まれる内湯も良いですが、カラっと乾いた外気で換気されている露天もなかなか良いです。

源泉は「蔵王温泉南地区給湯」との事。要は、色んなお宿の独自源泉がブレンドされている、共有源泉みたいなものかな?
でもこれ、以前は近江屋で1号と2号があったはずだけど、2号が無くなっていて、代わりに松金屋源泉ってのが加わっている気がします。気のせいかな?

それ以前に、山形屋さん、もう無いんですけどね・・・ (ノД`)シクシク
私にとっては、蔵王に初めて来た時に泊まった宿が山形屋さんでした。当時は温泉めぐり初めて間もない頃で、どこへ行くのも新鮮で楽しかったんですよね。それだけにとても思い入れのあった宿でした。
山形屋さん、せめて源泉名だけでも名前が残っていてくれるのが、唯一の救いです。

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思い出話で話が終わりそうなので無理矢理戻しますけど、ルーセントタカミヤさん、立派な外観とは裏腹に、なかなか渋くて秘湯感のある温泉でした。
共同浴場やこぢんまりとした旅館も良いけど、蔵王はホテルのお湯も侮れませんね!

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2023年 3月4日 - 初訪問・日帰り入浴

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