山口県

梅乃屋 (湯田温泉) ★4.0

アルカリ性単純温泉
(源泉名:ミックス泉) 63.1度 / ph9.2 / H27.5.23
Li+ = 0.3 / Na+ = 206.6 / K+ = 4.1 / Ca+ = 8.2 / Sr+ = 0.1
F- = 12.5 / Cl- = 271 / Br- = 0.8 / OH- = 0.3 / HCO3- = 11
SO- = 25.6 / CO3- = 16.8 / BO2- = 4.5
HSiO3- = 80.8
成分総計 = 642.6mg

単純温泉
(源泉名:緑屋泉) 29.6度 / ph8.1 / H27.12.1
Li+ = 0.2 / Na+ = 79.3 / K+ = 2.2 / Ca+ = 25.6
Mg+ = 1.3 / Sr+ = 0.1
F- = 1.3 / Cl- = 36.9 / HCO3- = 185.4 / Br- = 0.1
SO4- = 23.1
H2SiO3 = 76.2 / HBO2 = 0.8 / CO2 = 2.5
成分総計 = 435.1mg

山口県山口市湯田温泉4丁目3−19
083-922-0051
男女別内湯・露天風呂・サウナ
900円
日月木金 10:00 ~ 23:00
火水 13:30 ~ 23:00
土 10:00 ~ 15:00

2023年の年始は紅鮭の実家がある鹿児島で過ごしました。
毎度の事ですが、車での帰省です。
東京 ⇔ 鹿児島間で、1400km弱の距離。
普通の人であれば、車で移動するには長すぎる距離なんですけど、意外と何とかなっちゃうもんなんですよね。節約になりますし。
もう10年以上、毎年1~2回は車で帰っています。

そんな訳で、走り慣れた帰り道。もちろんですけど、高速道路を使って帰ります。
本州に入ってからいつも悩むのが、山陽道と中国道、どちらのルートを走るかです。
山陽道の方が走りやすく距離も短いですが、途中で広島や岡山、姫路などの瀬戸内海側の大都市部を走るので、渋滞が発生しやすいです。
一方の中国道は山道でカーブが多く、速度が出せない上に距離が伸びますが、都市部を避けて内陸を走るので、渋滞の影響は受けにくいです。
この日は山陽道が順調に流れているようなので、山陽道を走る事にしました。
で、話が長くなりそうなので、結論だけ先に書きます。

なんと、高速道路走っていて道に迷いました!

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車の中で子供達と話に夢中だったんですよね。
いまいちどこを走っているか分からないまま、ふと緑看板を見ると、分岐で山陽道は右方向と書かれています。
「あ、やべっ、山陽道走らなきゃ・・・」
と思って、緑看板に従って車線を変更したら、いつの間にか宇部の方を目指していました。
「ん? どこだコレ、なんか普段走ってる道と違うぞ?」
「あれ!? なんでだ!? 一般道降りちゃった!!!」

車を停めて地図を見て見たら、山陽道は山陽道でも、下関JCT.から宇部下関線の方に入ってしまったようです。
本来であればもう少し走って、山口JCT.の分岐で山陽道に入らなければならなかったみたいです。
宇部下関線は宇部JCT.が終点で、その先は一般道(山陽自動車道の無料区間)なんですよね。
実に紛らわしいです!

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と、そんな訳で、訳が分からないまま一般道に放り出された私。
どこだよココって途方に暮れていると、子供がトイレに行きたいと言うので、ひとまずコンビニに停車。
いま自分がどこにいるのか良く分からないまま、地図を見ていたら、近くに温泉がありました。
・・・ん? 湯田温泉???

折角だから、一箇所だけでもと言う事で立ち寄り入浴する事にしました。

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初めて来る温泉地って、なんでこうワクワクするんでしょうね?
湯田温泉は、なんと言うか、大規模ホテルが沢山ある歓楽温泉街って印象です。

そんな湯田温泉の中にあって、今回お邪魔したのは梅乃屋さんと言うお宿です。
ネットの口コミでは良さげでしたし、何よりも遅い時間でも立ち寄り入浴を受け付けてくれているのが助かります。

湯田温泉立派でお洒落なお宿です。
入浴料は900円也。結構高い。
受付で入浴料を払った際に、入れ墨で無い事や浴室内にカメラを持ち込まない旨などを説明受け、同意書みたいな紙に署名を求められました。
最近は浴室内撮影禁止の温泉増えましたからね、それはそれで構いませんけど、署名まで必要なお宿は初めてです。

・・・というわけですので、浴室内の写真はありません。

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お風呂は男女別で、それぞれに内湯と露天があります。
パンフレットの写真を拝借しましたが、これは恐らく女湯側でしょうね。
男湯の内湯はシンプルにタイル張りのものです。
入って右手側に洗い場が並び、正面から左側にかけて大きな湯舟、左端に小さな湯舟がありました。

最初に洗い場で体と頭を洗ったのですが、最初に気付いたのは妙なヌルヌル感です。
恐らくカランから出て来るお湯は温泉と思われ、物凄くヌルヌルするんですよね。
頭や体を洗って、シャワーで洗い流すのですが、いつまでも泡が残っているような感触が残ります。

そんな訳で、期待して大きな湯舟に浸かってみたのですが・・・
んんんんん???
さっきまで気持ち悪い程にツルツルしていた肌が、全く滑りません。
それどころか、まとわりつくようなペタペタ感すらあります。
あれ? なんだろこれ?

お湯の特徴は、僅かに温泉臭がするもので、塩素臭はありません。
一部がジャグジーにになっているので、お湯が絶えず揺れています。
湯使いの問題なのかな?
でも、そんなに悪いお湯では無いです。これはこれで結構気持ちが良いです。

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特筆すべきは、そのすぐ隣にある、小さな湯舟。
2人サイズくらいの狭い浴槽ですが、自家源泉との事。
浸かってみると約30度、温いので体は全く温まりませんが、冷える事もありません。
お湯からは微かですがハッキリを分かる硫黄臭と、鉱物系と思われる成分臭が混じります。
見た限り掛け流し。湯口はどこにでもありそうな蛇口で、捻るとドバドバと新湯が注がれますが、節水を訴える張り紙があるので、あまり出しっぱなしに出来ないのがちょっと残念。
それでも気持ちが良いお湯には違いありません、このお湯には驚きました!

折角なので、露天風呂にも入りました。
露天風呂には岩風呂風の湯舟がひとつ。街中と言うロケーションのため、眺望はありませんが、雰囲気は悪くありません。
暗がりで分かり難いが、黒っぽい湯花が舞っています。
柔らかい肌触りがありますが、ツルツルはありません。
硫黄臭の痕跡と思われる成分臭が少しだけあります。

竹の湯口があり、チョロチョロ少量ずつ注がれています。内湯の源泉風呂と同じ、微硫黄臭と金気臭にも似た成分臭がする、はっきりと特徴のあるお湯です。
ただ、このチョロチョロだと、湯舟を満たすのに何年掛かるやら?と言うほどの湯量。
他に注湯口が無いかと探ってみたら、浴槽中央辺りの湯底に鉄のプレートがあり、その隙間から熱めのお湯が注がれていました。

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何の気無しに、思い付きで立ち寄った梅乃屋さん。
まさか、こんなに良いお湯とは思いませんでした。
こうなると他の旅館も気になりますねぇ~!
いつも高速で素通りしていた湯田温泉ですが、次に帰省する時など、宿泊でも利用してみたいと思いました。

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2023年 1月8日 - 初訪問・日帰り入浴

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