単純酸性温泉
(源泉名:岳温泉 元湯)
56.7度 / pH2.5 / 自然湧出 / 毎分1290L / H21.7.3
H+ = 3.2 / Na+ = 14 / K+ = 6.4 / Mg+ = 9.5 / Ca+ = 36.2
HN+ = 0.7 / Al+ = 15.5 / Mn+ = 0.5 / Fe++ = 1.1 / Fe+++ = 0.2
F- = 0.3 / Cl- = 2.5 / Br- = 0.3 / HSO- = 38.6 / SO4- = 362.2
H2PO4- = 0.4
H2SiO3 = 137.5 / HBO2 = 2.9 / H2SO4 = 0.3 / H2S = 0.5
成分総計 = 632.8mg
福島県二本松市岳温泉1丁目7
0243-24-5234
男女別内湯
600円
7:00 ~ 21:00
赤倉温泉の三之亟で一泊した翌日。
子供サービスでスキー場で遊び、本来であればそのまま東京に帰る予定でしたが、少し物足りない私は子供をけしかけて「もう一泊したいよね~?」と誘導。
「ママにもう一泊して良いか聞いてみようか?」と、子供をダシにもう一泊する事に成功しました。
突然決めたもう一泊ですので、特にここ!と言うこだわりはありませんでした。
旅行予約サイトで、当日予約可能な宿を検索。東京までの帰路にある安い所で探して、見つけたのがここ、岳温泉のマウントインです。
岳温泉自体は、以前から再訪したいと願っていた温泉地ですが、マウントインの事はノーマーク。
岳温泉であれば、他にも立ち寄り出来る宿ありそうですし、ネットの評判は割と良かったので、まぁ、ここで良いかな・・・? と。
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日中にたっぷり遊んだので、到着したのは日も暮れた18時頃です。
当日予約で伺ったので、ちゃんと部屋があるかどうか少し心配でしたが、すんなりとチェックイン出来てまずは一安心です。
1泊朝食付きで、大人 6,500円 × 2人、小学生 4,550円 × 1人、幼児 700円 × 1人の計4人で、18,250円 です。
激安とまでは言わないまでも、そんなに高くない料金設定ですので、値段相応と思ってあまり期待はしていませんでしたが、とってもお洒落なお宿です。
恐らくですが、古いホテルをリノベーションしたのでしょうね。
フロントには吊るし雛が飾られ、アウトドアを意識したようなウッディな内装で統一されています。
照明にも拘っているようで、お洒落LED球が沢山ぶら下がっていました。
ちなみにですが、ここにぶらさがっているLED球やペンダントライトソケット、ランプシェードは全部Amazonで買いそろえる事が出来ます。
何故知ってるかと言うと、私の自宅リビングの照明を変えたくて、色々と探し物をしていた時に見た品々ばかりだったんですよね。その中の一部は私も購入しましたので、自宅に全く同じものがぶら下がっていたりします。
きっと色々と揃えて、DIYしたんでしょうね。
どうやらオーナー(内装担当かな?)と趣味が合うようで、何だか嬉しくなってしまったわけで・・・w
一風変わったものだと、なかなか本格的なドライブシミュレーターが設置されている専用の部屋なんかもあったります。
別途料金を払えばプレイできるみたいですね。
ちょっと興味ありましたが今回はパス。
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共用部のこだわりからは一変、お部屋の方は至ってシンプル。
畳の上にローベッドと言う、ちょっと不思議な組み合わせです。
でもまぁ、どうせ寝るだけなので、私はこれで充分です。
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夕食無しの予約でしたので、食事は温泉街で探すことにしました。
訪れたのは宿から歩いてすぐの場所、岳温泉の温泉街入口に位置する定食屋「成駒」さんです。
なんでも、ソースかつ丼が名物の人気店なのだとか。
訪問時はほぼ満席でしたが、訪れた時間が微妙に遅かった事もあり、運良く座敷席が空いていたので、すんなりと入店出来ました。
頼んだのは、名物のソースかつ丼と親子丼、モツ煮、肉どうふ、味噌田楽と、お酒を少々。
とても美味しかったのですが、それに加えてボリュームも満点です!
子供とシェアして食べるので、どうせ足りないからシメにラーメンでも追加しようと思っていましたけど、最初の注文を食べきるので精一杯でした。
お酒も福島地元の地酒を出してくれて大満足!
気付いたら他にお客さんがいなくなっていましたが、追い出されるような事もなく、気さくなご主人に岳温泉の歴史の話など色々と伺う事が出来ました。
次に岳温泉に来る際は再訪必至ですね!
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話を戻して、肝心の温泉。
男女別に大浴場がありますが、露天風呂はありません。
まぁ、温泉街に建つお宿ですので、露天風呂があっても見晴らしが悪いオマケみたいな物だったでしょうし、大浴場だけあれば十分。
規模からしたら相応とも言える、十分に広いお風呂です。
お宿エントランスのお洒落な雰囲気からは一変、ちょっと昔ながらといった雰囲気の浴室です。
エントランスの作り込みはDIYっぽかったですけど、お風呂までは手が回らなかったのかな?
浴室って湿気ありますし、岳のお湯は酸性で電気機器を痛めますからね。Amazonで買った電球をポン付けって訳にもいかなそうです。
私からすると、お風呂に関しては変にゴテゴテしているより、こっちの方が好き。
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湯舟は2箇所、入って正面にある小浴槽と、数段降りた洗い場と隣り合わせにある大浴槽があります。
まずは大浴槽。掛け流しで、約41度の適温。
うっすら青味がかったお湯で、僅かに白濁していて、粉雪状の白湯花も舞っています。
お湯からは薄っすらと硫黄臭、肌触りは温泉成分がしっとり纏わりつくような感じで、酸性らしく少しだけピリピリする刺激もあります。
湯口のお湯を口に含むとしっかり酸味を感じました。
岳温泉のお湯には何度か入っていますが、正直なところ、酸味はあるけどそれ以外の特徴があまり無いお湯って印象でした。
ここまでしっかり硫黄臭と浴感があった事には、正直驚きです。
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続いて入ったのは小浴槽の方です。
こちらもしっかり掛け流しで、44度で少し熱め。
大浴槽で既に「岳温泉のお湯ってこんなに良かったっけ?」と驚いていた私ですが、この小浴槽に入って更に驚きました。
大浴槽に比べると、お湯はこちらの方が明らかに濃く感じます。
硫黄臭が強めで、湯花も多く、白濁度合いも高め。
大浴場のお湯も気持ち良かったですけど、この小浴槽に入ってしまうと戻る気がしません。
大浴槽の方は温度調整の為に加水されていてるのかな・・・? と、疑いたくなる程に違います。
突然の思い付きで宿泊したお宿。
勿論、お湯にも多少の期待はありましたが、まさかここまで気持ちが良いとは!
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成分表だけを見ると、H2Sの値が0.5mgしかなく、そんなに濃くは無いんですけどね。
なかなか濃くて気持ちが良い硫黄泉でした。
余計なお世話ですが、脱衣所に掲示されていた湯守の記事について。
長い引湯距離でメンテナンス大変だと思います。お陰で私のような旅人も気持ちが良い温泉に浸かる事が出来るので、感謝しかないのですが、どうしても気になったのが、「日本一の長さを誇る引き湯」と書かれた箇所です。
記事によると8kmだそうですが、これがそのまま引湯距離だとするならば、猿倉温泉の引湯総延長16.2kmに遠く及ばないので、日本一では無いんですよね。(参考:令和4年度 十和田市温泉施設更新計画)
これに限らず、安易に日本一を謡ったり、○○ソムリエとか○○鑑定士みたいな肩書をつけるのって、名乗ったもの勝ちみたいに感じて、どうも違和感があります。
私のホームページも「日本一の文章が無駄に長い温泉ホームページ」とか名乗ってみようかな?
ま、気になったので書いておきますが、気持ちが良いお湯に入ってしまえば、そんなのは割とどうでも良い事なんですけどね・・・ (;^ω^)
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朝食は雰囲気の良い拘りランプが照らす食堂で頂きます。
配膳方式で、小鉢に色々と入っていてちょっとお洒落。
普通に美味しかったです!
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チェックアウト直前に温泉に入りました。
まぁ、前日も何度か入っていますので、印象が変わる事は無いのですが、とても良いお湯です。
やっぱり気持ちが良かったのは、熱めの小浴槽。
陽の光が当たっている状態で見ると、青味が一層強く感じます。
熱めなので入り続ける事は出来ませんが、出たり入ったりしながら過ごしているとあっと言う間に時間が過ぎます。
ここのお湯は本当に気に入りました!
岳には他にもお宿があるので、ここがベストかどうかはまだ分かりません。
でも、これだけ気持ちが良ければ申し分無く、「ここに入っておけば間違いないんじゃない?」と言って良いだけの気持ちが良いお湯でした。
館内の雰囲気も良く子供達も喜んでいましたので、いずれまた再訪すると思います。
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2022年 2月12日 ー 初訪問・宿泊(朝食のみ)
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