鹿児島県

神之川温泉 (神之川温泉) ☆3.5

単純温泉
(源泉名:郡山11号) 39.8度 / pH8.3 / H30.12.14
Na+ = 118 / Li+ = 0.1 / K+ = 2.8 / NH4+ = 0.7 / Ca+ = 5.9
Mg+ = 0.9 / Sr+ = 0.5 / Ba+ = 0.4 / Fe+ = 0.1
Cl- = 2.8 / F- = 0.4 / HS- = 0.2 / SO4- = 1.3
HCO3- = 303 / CO3- = 11
H2SiO3 = 40.6 / HBO2 = 1.2
成分総計 = 489.9mg

鹿児島県鹿児島市有屋田町603−5
099-298-2700
男女別内湯・露天・サウナ・水風呂など / 家族風呂
10:00 ~ 21:00
大人 420円、中人 150円、小人 80円
家族風呂 1200~1300円/1時間

唐突かつ当然ですが、紅鮭の実家にもお風呂(非温泉)はあります。
でも、紅鮭の実家から少し走れば、選べる程に色んな温泉があるんですよね。
そんな訳で、この日のお風呂代わりにやってきたのがココ、紅鮭の実家から車でおよそ20分ほど走った場所にある神之川温泉です。
ちなみに、神之川は文字通り「かみのかわ」と読むそうです。

初めて行く場所なのでナビを入れて走っていたら、割とよく目立つように大きな文字で「神之川温泉」と書かれた建物が見えてきました。

家族風呂もあるみたいですが、とりあえず普通に大浴場を利用。

一応住所だと鹿児島市内ですが、ちょっと行けばそこはもう日置市。鹿児島の人であれば、伊集院の近くだよと言えば分かりやすいと思います。
鹿児島市内とは言え、周囲は山に囲まれた静かな場所にあるのですが、なかなかしっかり手入れがされた施設です。
中に入ると真っ先に目に飛び込んで来るのはカラフルにペイントされた壁。
見た所清掃も行き届いていて、清潔感があります。

お風呂は内湯 + 露天風呂。
まずは内湯ですが、湯舟がひとつと、洗い場がズラリ。
洗い場にはシャンプーや石鹸などの備え付けはありません。

肝心のお湯はと言うと、無色透明、42度適温。たぶん掛け流しと思われますが、正確な湯使いは不明。塩素臭がバッチリ漂う、ちょっと残念なお湯です。
紅鮭実家から近くにあって、まだ入った事の無い所だったらどこでも良いやと言う条件で来たので、正直な話それほど期待もしていませんでした。
なので、この時点では「なんだ、ハズレかぁ・・・」と思っていました。

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そんな訳で、さっさと次の温泉に行こうと思いながら、内湯には長居せず露天へ。
内湯もですが、赤く見えるのは浴槽がペイントされているからで、実際のお湯は無色透明。
さて、こっちも塩素臭だろうなぁと思って、お湯に浸かってみると・・・?

あれ・・・? 悪くはありません。

内湯ではしっかり香っていた塩素臭はせず、見た限りでは掛け流しのようです。
温度は40度あるか無いかの温めで、長時間浸かっていても茹る事の無い気持ちの良いお湯です。
それに何よりも、鮮度良くてて、とても綺麗なんです!

湯口に鼻先を近づけて臭いを嗅いでみると、僅かに感じる温泉臭。
後で成分表を見てみると、HS- の値が0.2mgあったので、もしかしたら硫黄臭だったのかも知れませんが、入浴時では硫黄臭と言うよりも金気臭っぽく感じました。
いずれにせよ、何かしらの成分をしっかり感じる良い臭いがするんですよね。
広くは無いものの、他に誰もいない湯舟。体の力を抜いて、足をだらんと伸ばし、体が浮くような体勢で浸かっていると、なんとも言えない至福のひとときを味わえます。

反対側には水風呂もありました。
南国とは言え、1月の鹿児島はしっかりと寒く、まして40度のお湯だと体が茹る事もないため、水風呂の必要性は感じません。
でも、これが夏場だったら、交互入浴が出来て気持ちが良かったでしょうね。

余談ですし、あくまで他人のする事なのですが、とても気になった事がひとつあります。
同じくお風呂に入りに来ている、地元の方と思われるお年寄り達。入れ替わり立ち代わり、内湯には常に4~5人いるのですが、誰一人として露天に来ません。
皆さん、内湯で念入りに体を洗ってから、塩素臭の香る内湯で温まり、露天には目もくれずそのまま上がってしまうのです。
きっと、毎日利用されているから、露天のお湯はぬるいって知っているんでしょうね。
こんなに気持ちが良い温泉があるのに、勿体ないです。

お陰と言ってはなんですが、素敵なお湯を独泉させて頂きました。

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さすが、温泉大国の鹿児島、ちょっと探せば、幾らでも良い温泉がある事に、改めて驚かされます。
鹿児島には他にも良い温泉が目白押しにあるので、他所にあったら「最高のお湯」が、どうしても普通の温泉」って印象になってしまいますが、もしもこれが都内にあったら文句なしで回数券を買って通い詰めていた事でしょうね。

この先も地元の方達に愛され頑張って欲しい、素敵な一湯でした。

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2022年 1月5日 ー 初訪問・日帰り入浴

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