霧島温泉郷鹿児島県

マザーリゾート (霧島神宮温泉) ☆4.0

単純温泉
(源泉名:湯之野13号、16号(混合泉)) 76.1度 / ph7.0 / H25.4.8
Na+ = 6.5 / K+ = 2.4 / Ca+ = 12.7 / Mg+ = 2.8 / NH4+ = 9.9
Cl- = 4.4 / NO3– = 0.1 / HCO3- = 63.6 / SO4– = 52.3
H2SiO3 = 52.1 / HBO2 = 0.3 / CO2 = 110
成分総計 = 250.8mg

鹿児島県霧島市霧島大窪785−911
0995-55-8464
貸切内湯・貸切露天
日帰り入浴のみ不可

中国武漢で発生した新型コロナウイルスに振り回された2021年が終わり、あまり目出度い気分になれないまま2022年を迎えました。

コロナが流行ってからは紅鮭実家の鹿児島に帰省するのを控えていた我が家ですが、今年は年が明けてすぐ帰る事に。
帰省する数日前に九州在住の温泉仲間のOさんとKさんに連絡を取り、急遽でしたが、一緒に湯めぐりした後に宿泊しようって話になりました。

宿を手配してくれたのは温泉仲間のOさんです。
幾つか候補を出して貰った中から選んだのがここ、霧島にあるマザーリゾートです。
聞いた事も無いお宿だったので、是非泊まってみたいと思いお願いしました。

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さて、湯めぐりなどしながら、到着した本日のお宿となるマザーリゾート。
ちなみに宿泊したのは私 + OさんとKさんの計3人。紅鮭と子供達は途中で別れて、先に実家へ直行しています。
どんな場所かサッパリ知らないまま、Oさんの車に乗って連れて来てもらったのですが、想像していたのとかなり違ってビックリしました。

なんと言うかですね、別荘地の奥まった場所にある、別荘を一部改装して作った、手作り感あふれるお宿です。
偶然通りがかる事など絶対あり得ないような分かり難い場所に加えて、建物外観を見てもここが宿泊施設と言う雰囲気は微塵もありません。
看板すら無いんですよね。夜になるとマザーリゾートを意味するであろう「MR」のライトアップが浮かび上がりますが、日中だとそれに気づくのも難しいです。

そんなお宿ですので、お出迎えしてくれたご主人もアットホームな対応です。
OさんとKさんが再訪という事もあり、「風呂の位置とか分かるよね?」って感じで、近所のオジサンの家に来たような感覚です。
ちなみにこの日の宿泊は私達だけでした。
ご主人曰く、気が向いた時にやっているそうで、あまり大々的には営業していないそうです。

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到着して、まず最初に入ったのは露天風呂。
滑落しないよう気を付けなければならないような狭い階段を登り、恐らくご主人の手作りと思われる簡素な脱衣所の先にあります。

この脱衣所ですが、椅子があったり機能しているのかは不明ですが冷蔵庫なんかもあるので、湯上りに寛ぐ事が出来るのかも知れませんけど、なんだかとってもゴチャゴチャしています。
足元が玉砂利なので足裏が痛くなるのが難点。
脱いだ服の置き場にも困るのですが、まぁ、野湯よりは快適って感じの造りです。

肝心のお湯ですが、源泉温度が非常に高い為、入ろうと思ったら軽く50度を超える高温。
ご主人、私達の到着に合わせてお湯を張って待っていてくれたようですが、浴槽の一部に漏水があって源泉のみでの温度調整が難しいのだそうです。
少し加水して温度調整しての入浴。

無色透明ですが、心地いい明礬臭 + 焦げ硫黄臭のするお湯です。
成分表で見る限りでは単純温泉となっていて、硫黄成分の数値も0なのですが、誰が入っても分かるハッキリした臭いがあります。
この「単純温泉だけど硫黄臭がする」って特徴ですが、霧島神社の参道入口にある温泉宿も同じです。
参道前にあるお宿の源泉は湯之野1号+2号他の混合で、こちらは湯之野13号と16号の混合泉。

参道前の温泉だと沈殿湯花で、場所によっては微白濁なのですが、ここのお湯は濁るどころか、湯花すらありません。
参道前の温泉とは別源泉のようですので、特徴が異なるのは当たり前なのですが、一番はお湯の鮮度が影響しているものと思われます。
張ったばかりのお湯で他に誰も入浴していないのですから、湯花が析出する暇も無いほどに鮮度が抜群なのでしょうね。

気持ちが良い事この上無いです!
惜しむらくは、夕食に出かけなければならないため、あまりゆっくり出来なかった事です。
折角お湯を準備してくれたご主人には申し訳ない事をしました。
鮮度抜群で極上のお湯でした。

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余談ですが、夕食は霧島神宮の参道口前にある「花粋苑」と言う焼肉屋さんに行きました。
通常時だとマザーリゾートから車で5分、ただ、この日は初詣で霧島神宮に行く車で大渋滞、30分近くの時間を要しました。
焼肉食べ放題が1800円で激安! アルコールは飲み放題にならないので、飲んだ分だけ加算されますが、それでも安いです。
お肉はまぁ、そこそこ。でも、コスパで考えたら文句の付けようがありません。

食べ盛りの子供がいる家族や、仲間と一緒にワイワイやりたい若者には特にお薦め出来る良店です!

更に余談ですが、宿に戻ったらお宿のご主人が待っていて、ご主人交えて二次会の酒宴となりました。
なんともまぁ、ほんと、アットホームなお宿です。

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寝る前と翌朝は宿の内湯を利用させて貰いました。
交互に入ろうと思えば2人での利用も可能ですが、快適に入ろうと思ったら1人が限界の小さな浴室です。

お湯の印象は露天風呂のと同じです。
はっきりと分かる硫黄臭のするお湯で、湯口を捻ると火傷しそうな程に熱い源泉が注がれるため、加水で温度調整しながらの入浴です。

ここで別荘を建てたらこのお湯が引けるんでしょうね。
毎日このお湯に浸かる事が出来たらどれだけ幸せな事でしょう・・・

気が向いた時に宿を開け、宿泊客と一緒に飲みながら、温泉にも入れる!
ここのご主人の暮らしがとても羨ましく感じてしまいました。

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所謂、普通のお宿ではなく、この雰囲気を楽しめる方向けなので、誰にでもお勧めとはいかないですけど、私は結構気に入りました!
しかも一泊4000円! 関東基準で考えたら超激安! (鹿児島基準で考えたら普通かも?)

霧島は良い温泉が多すぎて目移りしてしまうのが難点ですが、いつか機会を見つけて紅鮭や子供達も連れて来たいお宿でした。

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2022年 1月2日 ー 初訪問・素泊まり宿泊

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