湯之元温泉鹿児島県

めぐみの湯 錦龍館 (湯之元温泉) ★4.0

単純硫黄泉

鹿児島県日置市東市来町湯田3355
099-274-2311
男女別内湯・露天風呂・家族風呂
420円、3歳~小学生150円 / 家族湯1時間2500円
9:00 ~ 23:00 (家族湯は21時まで)

紅鮭の実家から車で30分も掛からない場所にある湯之元温泉。
ここ数年は、紅鮭の実家に帰省すると、1回は湯之元温泉に行くのが習慣になっています。
理由は、近い事と、お湯が良い事は勿論ですが、それに加えてもう一つ、立ち寄り出来る施設が色々とあるので、新規に色々と入れるのです。
今回訪れたのは「めぐみの湯 錦龍館」と言う日帰り施設です。もちろん初訪問。

めぐみの湯 錦龍館ですが、元々は錦龍館と言う旅館で、大正11年(1922年)創業の老舗旅館でしたが、2010年に日帰り施設としてリニューアルオープンしたそうです。
前述の通り、湯之元温泉には立ち寄り入浴出来る施設が沢山あるので、今から日帰り温泉なんてやって大丈夫なのかな?と思わなくもありません。裏を返せば、それだけ多くの施設があっても来客が見込めるくらい、鹿児島では温泉の日帰り入浴が生活に根差していると言う事なのでしょうか?
いずれにしても、老朽化などを理由に廃業してしまう旅館が多い中、こうしてリニューアルしてくれる事は嬉しい限りです。

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さて、そんなでたどり着いた錦龍館、リニューアルしてからある程度経過はしているものの、まだまだ真新しさを残す綺麗な施設です。
湯之元温泉にある他の立ち寄り湯が年季が入っている所が多いので、相対的に綺麗に見えてしまうってのはあるかもしれませんが・・・

家族風呂も気になりますが、料金は少しお高め。
なので、今回は普通に男女別の大浴場を利用しました。

まずは内湯。
入って左手側にまずは水風呂、その隣が広々と湯舟があり、一番奥に小ぢんまりとした湯舟。
サウナもついています。

とりあえず水風呂はスルーして、まずは広々とした真ん中の湯舟。
お湯はほんの少しだけ緑がかった透明なもので、ところどころに白湯花が舞っています。
ほんのりと硫黄臭の香る気持ちが良いお湯で、肌触りツルツル。
細かい事を言うと、この湯舟、ジェット風呂と書かれている通りに、湯舟の一角がジェットになっていて、常にお湯が流れていて少し落ち着かない。

そんな訳で、もうひとつ奥にある小浴槽。
湯口は小浴槽側にあり、ジェット風呂とは仕切りの下で繋がっています。

同じ源泉ですが、源泉の注がれる湯口があるだけに、鮮度は明らかにこちらの方が上です。
少し強めの硫黄臭があり、お湯の良さがはっきりと分かります。
その分温度も高めで、45度近くあり、長湯には向きません。

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内湯からは露天風呂に出る事も出来ます。
露天風呂は岩風呂になっており、少し浅めで広々とした湯舟が一つありました。

こちらのお湯も緑透明なもので、白湯花が無数に舞っています。
温度は42度適温。鼻先をくすぐる硫黄臭も健在でとても気持ちが良いお湯です。
鮮度と言う話だけをしたら、内湯の小浴槽がダントツに良かったですが、寛ぐのであれば露天風呂ですね。
この日の温泉はここ一箇所だけと決めており、ゆっくり入る事に決めていましたので、ほとんどの時間をこの露天風呂で過ごしました。

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これで420円なのですから安いです!
・・・と言いたい所ですけど、湯之元温泉には150円で入浴出来る所が幾つかあるんですよね。
そう考えると高い!? いや、サウナもあるし、露天風呂もあるし、お風呂も綺麗だし、この内容で420円はやっぱり安い!
でも、420円もあれば、150円の温泉2箇所入った後に、自販機でジュースだって買えますよ!?
じゃあやっぱり高いって事!? いやいや、ちょっと待って、そんなバカな・・・!?

鹿児島で湯めぐりをして思う事は、入浴代が異様に安いんですよね。
常識と言う物差しで測ったら頭が混乱しそうです。
鹿児島の温泉のレベルの高さを再認識させられた、素晴らしい一湯です。

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2016年 12月30日 – 初訪問・日帰り入浴

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