霧島温泉郷鹿児島県

霧島ホテル (霧島硫黄谷温泉) ★4.5

単純温泉
(硫黄谷12号) 54.6度 / ph5.7 / H13.12.7
Na+ = 44.3 / K+ = 24.9 / NH4+ = 1.8 / Ca++ = 32.8
Mn++ = 0.5 / Fe++ = 0.8 / Cl- = 24.7 / F- = 0.7
SO4– = 178.9 / HCO3- = 37.2 / H2SiO3 = 113.1
HBO2 = 5.8 / CO2 = 76.6 / 成分総計 = 551.9mg

単純酸性温泉
(硫黄谷13号) 48.6度 / ph2.7 / H13.12.7
Na+ = 30.4 / H+ = 2 / K+ = 19 / NH4+ = 1.9
Ca++ = 14 / Mg++ = 5.7 / Al+++ = 3.5 / Fe++ = 1.1
Cl- = 32.1 / F- = 0.5 / SO4– = 168.9 / HSO4- = 11.4
HCO3- = 14.6 / S2O3– = 4.5 / H2SiO3 = 59.2
HBO2 = 1.2 / CO2 = 134.8 / HBO2 = 5.8 / H2S = 0.8
成分総計 = 562.6mg

鹿児島県霧島市牧園町高千穂3948
0995-78-2121
男女別内湯 ・ 混浴内湯 ・ 男女別露天 ・ 他
1000円
10:00 – 19:00

霧島でも最大規模を誇る霧島ホテル。鹿児島空港の到着ロビーにデカデカと庭園風呂のポスターが出ているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
当初は航空券とのパッケージツアーで宿泊しようかと思っていたのですが、都合により結局日帰りで利用する事になりました。
場所は霧島丸尾温泉からさらに登ったところにあります。一軒宿で、霧島硫黄谷温泉として長い歴史を誇るそうなのですが、外観はどう見ても立派な巨大ホテルで、歴史など微塵も感じる事が出来ない造りをしています。
立ち寄り入浴は1000円で、鹿児島としては非常に高額なのですが、ANAの湯巡りクーポンを利用して無料で入浴する事が出来ました。

期待の庭園大浴場は、フロントから館内を歩いた先にあります。
大浴場にも受付があり、ここでタオルを無料で借りる事が出来ます。
さすが規模が大きなホテルだけあって、行き届いたサービスです。

脱衣所は勿論男女別。その脱衣所から出ると、内湯があります。内湯には洗い場がズラリと並び、湯船が3つ。手前から明礬泉、食塩泉と並び、奥に水風呂と、その脇にはサウナ室があります。
とりあえず手前と奥のお湯を入り比べてみたのですが・・・あまり違う印象は受けません。
奥の食塩泉の方が熱めで、少し重い感じがするかな?
ただ、お目当てはココでは無いので、お湯の観察はソコソコに、その先にある庭園大浴場へ向かう事に。
ちなみにこの庭園大浴場は混浴になっております。

で、そのお目当ての庭園大浴場。
一言で言って、すげー!でけー!なんだこりゃー!!!
かつてない凄まじい広さです。
テニスコートにすると、3面分くらいはあります。
中央にデーンと池のような湯船があって、その外周にポツポツと湯船があります。まさに庭園状態。

一応屋内なのですが、天井は体育館のように非常に高く、抜群の開放感があります。
時期的に湯気で視界が非常に悪いので、混浴でも女性が利用しやすい印象です。

早速、中央の池のような湯船に飛び込んでみます。
いやぁ、本当に広い。100人どころか、詰めて入れば本当に1000人くらい同時に入る事が出来そうです。
湯底は場所によっては非常に深く、1.5mほどあります。あまりに広すぎて、どこに行けば良いか分からず、かえって落ち着きません。
湯口はアチコチにあり・・・打たせ湯状になっているものや、浴槽(ってか、池?)の中央にある噴水状の物から、勢い良くドボドボと出ているのですが、一際目を引くのが、池(湯船)の一番奥にある、巨大湯口です。


高さ10メートルくらいの所に湯口があり、そこからドボドボ注がれたお湯は一旦水槽に汲み置かれ、7本に別れて池に注がれています。
思わず口をあんぐりと開けて見上げてしまいます。これは凄まじいです。
今まで色々と湯口を見て来た私ですが・・・こんな凄まじい湯口はいまだかつてありませんでした。
常識を覆す凄まじさです。思わず笑ってしまいます。

ちなみに、お湯は、透明度50cm程の青白濁。うっすら硫黄臭がするお湯で、サラサラする肌触りが気持が良いです。
この浴槽に注がれている湯量は、草津の湯畑に迫るものがあります。
これだけ広い湯船・・・ってか池なのに、循環などせず、掛け流されているのが驚異的です。
鮮度は意外にも良くて、驚きました。恐らく、この圧倒的な湯量の前では、多少の人数が入った所で、劣化する程の影響は受けないのでしょうね。

一応露天もあります。こちらにも青白濁のお湯が張られていますが、庭園風呂のスケールの前では、あまりにちっぽけで、ハッキリ言って面白くありません。

軽くお湯に浸かって庭園風呂に戻ってしまいました。

いやぁ・・・
小さなお風呂が好きで、大きい所はあまり好まない私ですが、ここまで馬鹿デカイと、かえって好印象です。コレは本当に凄まじい!
いつの日か宿泊でゆっくりしてみたいモノです。
ただ、宿泊しても、24時間ではないので、夜中に入れないのが残念ですが・・・

2008-1/14

2023年 1月7日 - 再訪・宿泊

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15年ぶりの再訪です。
今回は紅鮭の両親&姉妹家族と一緒で、合計14名の団体で宿泊しました。
霧島ホテルはこういう団体での宿泊にはもってこいですね!
ホテルとしても結構立派ですので、接遇も良いです。
造りもしっかりしていますので、元気いっぱいな子供達が大勢いても安心。

今回は人数が多いので、高千穂館で2部屋、東館で2部屋の計4部屋を予約しました。
両親には一番良い高千穂館の和洋室コーナーDX 和室10畳+ツイン 80平米を予約。
流石に広い部屋なので、ちょっとお高いです。

まぁ、一応、両親の為にと言う名目で広い部屋なのですが、家族が集まれば話にも花が咲きますからね。
結局この部屋は宴会部屋となりました。

14人全員が揃っても手狭さを感じる事が無いのが良かったです。

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我が家と三女一家は両親の部屋の隣、同じ高千穂館の和洋室 和室10畳+ツイン 54平米です。
これはこれで充分に広いですけど、隣の部屋を見た後だとどうしても見劣りしますね・・・
どちらの部屋にも共通する事ですが、部屋からの眺望はあまり良くありません。
用意されていた部屋が3階だったせいか、目の前の建物の屋根が目立つんですよね。
最上階の部屋だと気にならないのかも?
まぁ、私は部屋からの眺めに拘りは無いので、割とどうでも良いんですけど。

布団を敷くとこんな感じ ↓

霧島なのに、何故か財寶温泉のペットボトルが置かれていました。
違う温泉地の水ってのも少し違和感がありますけど、霧島温泉の水が入っていてもヘンな味がしそうで嫌ですよね~

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お風呂はこんなご時世なので、カメラ類持ち込み禁止です。
基本的な印象は15年前に入った時と変わりません。
相変わらずの凄い湯量です。


ただ、前回訪問時もですが、真ん中の噴水は写真のように高く吹き上がってはいません。
せいぜい30cmくらいです。写真はかなり盛りすぎですね。
それだとしても凄い湯量である事には違いありませんけど。

前回訪問時はあまり評価しなかった露天風呂ですが、今回は一番お湯が濃くて気持ち良く感じました。
源泉温度が約62度もあるため、加水での温度調整が行われています。
きっと加水率の問題でしょうね。

余談ですが、子供と一緒に大浴場に来ると、全く落ち着けません!
これだけ広い大浴場で、色んな湯舟があるもんだから、一箇所に留まらずにアチコチ移動しまくるんですよね。
親としては目を離すわけにもいかないので、ついていくのですが、それだけでグッタリ疲れました。
朝風呂は独りでゆっくり入れたのでじっくり堪能出来てヨカッタです。

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最後に食事。
我々一行専用の会食会場が用意されていました。
談笑したり子供の面倒見たりで忙しくて、何を食べたのかいまいち覚えていませんけど、どれを食べてもとても美味しかったです。

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ひとつ驚いた事があります。
ドリンクメニューを見ていたら、日本酒の欄に薩州正宗と言うのを見つけました。
「ん!? 薩州って、鹿児島の事だよね? 鹿児島で日本酒!?」

実は、かなり昔の話ですが、鹿児島で年越しをした際に「正月は日本酒を飲みたい! 鹿児島に来たんだから鹿児島の地酒が良い!」と思って、鹿児島市内の酒屋で鹿児島の日本酒を探したことがあるんです。
でもなかなか無くて、やっと見つけたのが、でかでかと「地酒」と書いてあるお酒。
飲んでみたら、普通の日本酒ではなく晴れの日に飲む灰持酒で、妙に甘いみりんのようなお酒でした。
で、後日調べてみたら、鹿児島には所謂私達が思っているような日本酒の酒蔵が無いんだとか・・・

そんなわけですので、薩州正宗を見た時は驚きました。
なんでも、鹿児島で廃れていた日本酒造りを復活させようと、2012年から販売しているようですね。
ありゃ? 結構前からあったんですね・・・?

お味の方は、しっかりと普通に美味しい日本酒でした。

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朝食はバイキングです。
黒豚やきびなご、薩摩揚げ(鹿児島ではつけ揚げと言います)などなど、鹿児島の地元の食材が色々とあって、目移りしてしまいますね!

朝からかなり沢山頂いて、お腹いっぱいになりました。

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大規模ホテルは避ける傾向にある私ですが、霧島ホテルは素晴らしいです!
私は大好きです!

唯一残念なのが、ここは鹿児島なんですよね。良い温泉が目白押しの温泉強豪県ですので、もっと安い値段で泊れる良い温泉が幾らでもあるのです。
例えば霧島であれば、私が何度も宿泊している湯之谷山荘がそのひとつです。
霧島ホテルの半額以下の予算で、極上の温泉を堪能出来ちゃいますからね。
なので、霧島ホテルに頻繁にリピートするかと言われると、う~ん・・・

でも、「鹿児島に初めて行くんだよね」「温泉が良い事は当たり前の大前提だけど、快適さや接遇の良さも重視したいなぁ~!」 なんて方がいたら、私が真っ先にお勧めするのは霧島ホテルです。

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