単純酸性硫黄泉・他
(自家源泉4本)
熊本県阿蘇郡長陽村河陽2327
内湯・露天など7箇所
09676-7-0005
料金
日帰り料金 : 400円
宿泊料金(1泊2食) : 7500円~
宿泊料金及びレポート内容は2004年に宿泊した際のものです
清風荘は熊本地震の影響で一時休業し、少しずつ復興しつつあります
そのため、料金体系などは大幅に見直されていますので、訪問の際は施設に直接確認をお願いします
-地獄温泉-
阿蘇の山道を車で登って行く事およそ15分。地獄温泉は古くから湯治場としての歴史がある温泉地ですが、現在は「清風荘」と国民宿舎「南阿蘇」の2軒だけある静かな所です。
泉質は主に硫化水素型の硫黄泉で、時間と共に白く濁る。
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10月11日、宿泊。地獄温泉清風荘は、何も無い山道を15分程のぼった、標高おそよ750メートルの山中にあります。この地獄温泉には、この清風荘と
清風荘から100メートル程離れた所に国民宿舎があるだけで、辺りに民家なども無く、とても静かで気持ちの良い所です。
この清風荘、200年近い歴史を誇り、現在の建物は明治中期に建てられたものとの事です。古さの中に懐かしさあり。
掃除はきちんと行き届いている様子で、歴史資料館に来ているような錯覚を覚えます。
途中寄り道をして宿の到着が6時ちょっと過ぎになってしまった私達は、風呂も浴びず浴衣にも着替えず、早速晩御飯を頂く事に。
食事は離れにある「曲水庵」という、古木を用いて作られた、どこか昔懐かしい囲炉裏の食堂です。
基本料金にプラス1000円で「地獄鍋コース」と言うのを頂きました。
鹿、猪、鴨と、色とりどりの野菜を炭火の鉄板で焼いたり、シャブシャブみたいにしたり、鍋にしてみたりと、色々な食べ方を楽しめる美味しいお食事でした。
お陰でビールを何本かお代わり。温泉旅館の夕食でこんなにビールが美味しいと思えたのは初めてです。雰囲気もとても良いし、「お肉は牛豚鳥以外は・・・」という方でなければ是非お勧め出来ます!
食事後、これから温泉と言うのに不覚にも腹一杯になってしまい、ちょっと休もうと部屋に戻ると、今度はコーヒーとケーキのサービス。
「もう食えねぇよ!風呂入らせろ!」と叫びたくなるくらいサービスが良い。
隣で嬉しそうに食ってる人がいたので、その人にあげましたが・・・
さて、暫く休んだら、いよいよ温泉巡り!
この温泉に入るために来ているのに、ここで腹いっぱいのまま寝てしまったら死んでも死にきれません。
まずは、かけ湯代わりに「家族風呂」。かろうじて2人入れるかと思う位に狭いお風呂でしたが、畳敷きで、薄く白濁した硫黄泉が気持ち良いお風呂でした。
次があるので、15分位ですぐに出る。
次に泥湯で一番人気の「すずめの湯」。旅館からちょっと歩いた、離れにあります。
まずは男女別内湯で一休み。真っ白に濁った硫黄のお風呂で、これだけでも大満足。
次に、混浴の露天へ。熱めと温めの湯釜が2つあり、それぞれの浴槽が古木で幾つもの小さな浴槽に分かれています。ここはちょっと灰色がかった乳白色。
お湯が湯船の下からポコポコ沸いていて面白い。お湯の底、岩と岩の間に泥が溜まっており、それをかき集めて泥パックが出来る。
次に入ったのは、すずめの湯とは反対側にある露天風呂。男女別で、女性側は「仇討ちの湯」と言う名前がついており、上から男湯を覗く事が出来る。
でも、あまり調子に乗って覗いてると、下から見られてしまうので注意!
どのお湯も気持ちよく、予定よりも長湯をしてしまい、疲れたので初日は3箇所で終了。
尚、どのお風呂も夜は12時までの利用となっています。折角源泉掛け流しなのだから、24時間使えるようにして欲しかった。それだけは唯一残念に思うところ。
翌朝、朝食を再び「曲水庵」で頂く。朝から炭火で魚や目玉焼き、海苔などを焼いて食べる。
朝食は手抜きな温泉旅館が多い中、このサービスはとても嬉しい。
朝食後、元湯に入る。ここは男女別内湯で、カランとシャンプーなども用意されています。
お湯は黄金色に濁り、ほのかな硫黄臭がする。本当はもう一つ、トレーラーハウス側に露天風呂があるのですが、疲れ過ぎると帰れなくなるので、入りませんでした。
必ずもう一度来ると心に誓い、その時のお楽しみに取っておく事にしました。
以上、これだけ散々楽しんで、お値段一人9000円。夕食のビール含めて、二人2万円で前後に収まります。
ココにはそれ以外にも安い部屋や、自炊棟、トレーラーハウス等もあり、使いようによってはかなり安く泊まることが出来ます。
話に聞けば、地元の人でもリピーターは結構多いとの事。
お値段やお湯の質、サービスや旅館の雰囲気など、どれを取っても文句をつけようが無い充実ぶり!遥か東京から来ましたが、大満足の一泊でした。
2004-10/11
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