島根県

共同浴場 元湯 泉薬湯 (温泉津温泉) ★4.0

ナトリウム-塩化物泉
(元湯温泉) 49.7度 / H20.7.25
Na+ = 2020 / K+ = 77.5 / Li+ = 2.4 / Ca++ = 467
Mg++ = 89.2 / Sr++ = 12.4 / Fe++ = 3.6
Cl- = 3010 / F- = 1.1 / SO4– = 1050 / HCO3- = 915
Br- = 11.9 / HA3O2 = 2.2 / H2SiO3 = 127 / HBO2 = 45.7
CO2 = 2.85 / 成分総計 = 8120mg

島根県邇摩郡温泉津町温泉津
0855-65-2052
男女別内湯
300円
5:00 – 21:00

温泉津温泉に3箇所ある共同浴場のひとつで、薬師湯から歩いてすぐの所にあります。
薬師湯と泉薬湯、名前が非常に似ているので、ごっちゃになりそうですが、実際に見てみるとまるで違う建物です。
薬師湯は洋館のような共同浴場らしからぬオシャレな建物だったのに対して、ここ泉薬湯は、所謂共同浴場と言った感じの、素朴な印象を受ける渋い造りをしていました。
ちなみに駐車場完備です。ただ、縦に2台並べる形になるので、手前側に車を停めた場合は番台に鍵を渡さなければなりません。
狭い温泉街なので仕方がないかな。でも私が停めた場所は、後ろに生垣があり、1台しか停めることが出来ない場所でした。
番台さん曰く、そこは特等席なので、みんなが停めたがるのだそうです。朝からちょっとラッキー?

さて、内部。とても年季が入った造りをしています。共同浴場と言うか、銭湯のような造りをしており、直前に入った薬師湯よりも、草臥れている印象は否めません。
ただ、薬師湯が洋風だった事を思えば、こちらは和風レトロと言う感じで、これはこれで実に良い雰囲気です。
脱衣籠に脱いだ洋服を放り入れて、浴室へ。勿論内湯のみです。

その内湯ですが、脱衣所から数段降りた所にあります。一言で言って、渋い!
テレビや雑誌の写真などで、散々見ていたので、初めてみるのに初めてでない様な感じはしましたが、やっぱり実際に訪れてみると良い物です。
特徴的な形状をした湯船で、2つに分かれています。
手前側が適温で、奥が熱湯。緑がかった土色の濁り湯で、温泉成分によって浴室内の床や壁が茶褐色に変色しており、それがまた、レトロな風情をいっそうの事引き立てています。

浴室内を見渡すと、オジサンやおじいさんなど、年配の方が5人。早朝の5時30分と言う事を考えると、多い人数なのですが、直前に立ち寄った薬師湯の14人を見た直後だったので、閑散とした印象すら受けてしまいます。
どうやらおじいさんは地元の方で、オジサンは観光客のよう。
おじいさんが語る温泉津の良さや歴史なんかを、熱心に頷きながら聞いています。実にほのぼのとした光景。
多分、このおじいさんは、同じような話を違う人に何度もされていると思うのですが、不思議と楽しそうに見えます。
温泉津の人たちは、世界遺産によって観光客が一気に増えて、風呂すらゆっくり入れない状態になっても、余所者排除と言った嫌な態度を一切取らないんですね。

肝心のお湯の印象ですが、ずっしりと重くてパンチがある物です。この様子だと朝から色んな人が浸かったと思うのですが、鮮度は悪くありません。土類臭と金気臭、ほんのりガス臭のような物も混じる、温まりのお湯です。
島根と岡山で散々無色透明なお湯ばかり入ってきた後でしたので、殊更にお湯が濃く感じるのかも知れません。
適温側のお湯は、44度くらい。結構暖かいです。熱湯の方は、恐らく47度はあるでしょう。私は普通に入る事が出来る温度ですが、この日は他にも色々と回ってみたく、朝から体力を消耗しまいと、パス。
地元のオジイチャンは誇らしげに「あっついお湯が良いんだ!」なんて言いながら入っているのが印象的でした。

ちなみに、浴後、番台のオバチャンに湯巡りしていると話したところ、「うちと薬師湯は源泉が違うんだよ!」と言われました。正直、あまり大きな違いは感じなかった訳ですが、こうしてお湯に拘りがあると言うのは良いことですね。
やっぱり、温泉津の地元の人も、下風呂の大湯と下湯みたく、薬師派と元湯派に別れていたりするのかな?
お湯も良いけど、温泉津は温泉街の雰囲気や人の良さがとても気に入りました。
また是非とも再訪して、朝慌しくでは無く、ゆっくりとお湯を楽しんでみたいと思いました。

とても素敵な一湯です。

2008-10/12

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