山梨県

杖温泉 弘法湯 (湯村温泉) ★3.5

ナトリウム-塩化物泉
(ホテル弘法湯)
45度 / ph8.3 / 29.6L / 動力揚湯 / H1.12.26
Na+ = 380.8 / K+ = 8 / Ca++ = 73.2
Cl- = 613.5 / F- = 3.1 / SO4– = 113.5 / HCO3- = 29.3
CO3– = 8 / HSiO3- = 85.6 / BO2- = 1.2
溶存物質総計 = 1318mg

山梨県甲府市湯村3丁目16-16
055-252-5105
男女別内湯 ・ 貸切風呂
700円
営業時間 要相談

石和温泉から車で15分程度の所にある、湯村温泉です。こちらも石和と並んで山梨を代表する温泉地で、とても歴史がある所として知られています。
たどり着いた湯村温泉は、大きなホテルや旅館が林立する石和に比べると、少し落ち着いた雰囲気の静かな所です。あまり大きくないお宿がひしめくように並んでいます。
私個人としては、こう言う温泉地は好きです。

さて、早速足を運んだのは、湯村でも評判が非常に高い、ホテル吉野です。早速建物の中に入り、お宿の方を呼ぶも・・・誰も出てこない。呼べど叫べど、無反応。
試しに電話をしてみましたが、私の掛けた電話が虚しく館内に響くだけ。
う~ん、どうしよう。仕方が無いので、どこか他所で時間を潰す事に。そうして訪れたのがここ、ホテル吉野から目と鼻の先、歩いたら1分程度の場所にある、杖温泉弘法湯です。

駐車場に車を停めていると、中から女将さんが出てこられました。お泊りの方と思われたのでしょう。
少し申し訳ない気になりつつ、立ち寄りをお願いすると、笑顔でどうぞとの事です。入浴代はひとり700円。
少し高い気がしなくもありませんが、夫婦で来た私たちを見て、貸切内湯をオススメして下さいました。

さて、その貸切内湯。何でも、この弘法湯、一般的には共有源泉を引いている湯村にあって、独自源泉のお湯を誇っているのだとか。
期待をして中を覗くと、小さな湯船がひとつあり、湯口からザブザブとお湯が注がれています。いやぁ!素晴らしい!
無我夢中で写真を撮り、めいっぱい掛け湯をして、お湯の中へ。

お湯の温度は42度。適温でじっくりと温まることが出来るものです。
湯船に体を沈めると、ザバーっとお湯が洗い場に流れ去り、洗い場がまるで洪水のように水浸しになります。
桶が溢れたお湯に流されプカプカと浮く様は、何度見ても気持ちが良いものです。
お湯は肌触りサラサラ系。臭いはほぼ無臭に近いのですが、明礬臭のような粉っぽい香りがします。
湯口からこれだけのお湯が注がれている訳で、鮮度は悪くない印象。

ただ、暫くお湯に浸かっていて、ちょっと気付きました。湯船から絶えずお湯が溢れており、捨て去られている量は申し分無いのですが、湯口から滝のように注がれている量から比較すると、溢れ出る量が少なすぎます。
おかしいなぁと思いながら、小さな湯船の中をくまなく探していると、湯船の隅っこに小さな吸い込み口を発見しました。
う~ん、知りたくなかった事実、循環していたようで・・・

ただ、循環機がザルなのか、塩素臭は全くせず、鮮度も悪い物とは思えません。
がっかりしたのは事実ですが、それでも最初の印象と変わらず、良いお湯です。
溢れているお湯の量からも、源泉投入量は結構ありそうです。
こんなに小さな湯船で、これだけの湯量があれば、循環する必要性を感じないのですけどね。まして、利用者の数もさほど多くない、貸切浴室です。
折角独自源泉で良いお湯なんだから、循環しないで欲しいなぁ~・・・
お宿の対応が素晴らしいだけに、それだけは非常に勿体無く感じてしまいました。

男女別のお風呂はどうだったのかな?
少し気になりつつ、なんだかんだで1時間近くゆっくりとさせて頂いてから、お風呂をあがりました。

ちなみに、お風呂に向かう途中の廊下に、年代物のファミコンテレビを発見しました。
私が子供のころ、何度かこれで遊んだ事がある気がします。ナツカシイなぁ~!

2010-4/3

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