ホテル昭和（甲府昭和温泉） ★5.0

アルカリ性単純温泉
（源泉名：カアナパリ）
45.1度 / pH7.6 / 掘削自噴 / 165.8L / H25.7.11
Na+ = 206.3 / K+ = 7.1 / Mg+ = 11.1 / Ca+ = 22.9
Sr+ = 0.1 / Mn+ = 0.1 / Fe+ = 0.2 / NH4+ = 0.5
F- = 0.1 / Cl- = 59.7 / Br- = 0.2
HPO4- = 0.1 / HCO3- = 600.4
H2SiO3 = 80.7 / HBO2 = 2.5
成分総計 = 992mg

山梨県中巨摩郡昭和町西条３６８２−１
男湯内湯のみ （11:00以降は貸切？）
055-226-1521
カップルセミダブルプランで5600円（じゃらんNet）
不明 – 23時まで （銭湯時間）

山梨へ行くにあたって、とりあえず寝床を確保する必要があり、ネットの「じゃらん」を見ていたところ、この「ホテル昭和」を発見。
温泉無しになっていましたが、何故か口コミに「貸切で温泉に入れて良かった！」というコメントがちらほらあり、「もしかしたら温泉あるのかも？」と、殆ど期待しないで予約をしました。

で、当日。予定通り、21時頃の遅めのチェックイン。フロントの気さくな女性に「温泉あるのですか？」と聞いたら、「ありますよ」との回答。
「夜11時以降でしたらフロントに仰ってください。貸切でお使いいただけますので・・・」だ、そうで、とりあえず「あ、やっぱりあるのね？」程度で、外へ飲みに行ってしまう。
この時点でも、殆ど期待なんかしていませんでした。

で、飲んで帰ってきたのが11時頃。フロントの女性に「温泉入れますか？」と聞くと、「今利用されている方がいるので、開きましたらお部屋まで連絡します。」との事。
待つこと1時間。酔いも疲れも程よく回り、そろそろどうでも良くなってきた頃に、入浴できるようになったとの知らせが入る。
メンドウだしパスしようかとも思ったが、気力を振り絞って浴室へ。。。

もうね、浴室入った瞬間ぶったまげ、一気に酔いが覚めました！
「貸切風呂なんて、たいしたことないだろう。」と、タカをくくっていたのですが、期待を裏切る物凄い広さ。
洗い場9人分、10人以上ゆったり入れる源泉大浴槽、4人程度は入れる加熱浴槽、水風呂、サウナ、冷凍室（？）と、家族風呂の延長なんてものではありません。

聞けば、普段は男湯のみの銭湯としても営業しているみたいですね。
銭湯施設を丸ごと貸し切りできるなんて、とんでもなく贅沢な話です！

しかも、そのお湯が素晴らしいこと！
源泉浴槽には、物凄い勢いでお湯が掛け流し。パイプから源泉がドバドバと注がれており、浴槽から凄い勢いでお湯が溢れています。
そのうえ、韮崎旭温泉に勝るとも劣らない強烈な泡付きの良さで、みるみる体中が気泡に包まれます。
湯口周辺は細かい気泡で白濁していました。
試しに、湯口から一番遠い場所にも移動してみましたが、強烈な泡付きは浴槽内のどこに行こうと健在です。これは本物だと確信！
肌触りはツルツル。臭いはモール臭+微鉄臭です。
ふと、今年の10月に訪れた、泡付きの良さで評判が非常に良い、熊本の辰頭温泉を思い出しました。

まさか、こんな良泉が埋もれていたとは・・・
施設丸ごと貸切なんて、しかも、宿泊料金は他所のビジネスホテルより安いほどです。
（セミダブル・カップルプランで5600円！一人当たり2800円です。）
今までの常識が全て覆った程の衝撃を受けました。

ハッキリ言って、人には教えたくない、素晴らしい一湯です。
私のHPを見た人は幸運？です。騙されたと思って行って見てください。

2005-12/3

2021年 10月31日 － 何度目かの再訪・宿泊

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甲府で私が一番気に入っている温泉がここ、ホテル昭和です。
これまでに何度か再訪していましたが、ここのところ足が遠のいていました。
今回は久しぶりの再訪。
旅のお供は、私の職場の仲間です。物好きな話ですが、通勤で使っている原付バイクで来ました。

詳しい話はこちらをどうぞ・・・

第３話 – 通勤原付ツーリング to 山梨 （前編）
第４話 – 通勤原付ツーリング to 山梨 （後編）

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以前と変わらず、甲州街道こと国道20号線沿いに建っています。（いや、これが移動していたらビックリな話ですけど）
中央道の昭和インターチェンジから抜群のアクセスですが、少し古いホテルで、若干近づき難いオーラすら漂っている印象があります。

でも、ここの素晴らしいお湯は以前と変わらないまま健在です！

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大浴場も以前と変わらずで、男女別ではなく一箇所あるだけです。
そのため、時間帯によって男女別での入れ替え。
24時以降で貸切出来る仕組みは以前と変わらずです。

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細かい所を見れば微妙な違いはありますが、昔とほとんど変わらない浴室の造り。
正面に鎮座する湯舟が源泉100%の掛け流しで、ちょっと熱め。奥にあるのが加水され適温に調整された湯舟と、その脇に小さくあるのが水風呂です。

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源泉100%はやっぱり気持ちが良いですね！
少し熱めでガッツリと温まるお湯ですが、鮮度がこの上無く良くて、気持ちが良いです。
じっとしているとあっと言うまに体中が泡だらけになるんですよね！

惜しげも無く注がれるフレッシュな新湯。
ハッキリと分かる金気臭に加えて、僅かなモール臭があります。
肌触りにこれといった特徴はありませんが、シットリ系ですね。
とにかく泡だらけになります！

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浴室奥にあるのは、加水ありの適温湯。
手前の源泉100%が少し熱めなので、普通に入る分にはこちらの方が体への負担は少ないです。

加水ありと言っても、鮮度の違いは殆ど感じません。
体中が泡だらけになるのは源泉100%の湯舟と一緒です。
何も説明を受けなければどちらに入ってもあまり違いを感じないかも知れませんね。

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昔から変わらずあるのが、謎の冷凍室。

冷凍室と言う名前の通り、キンキンに冷えた部屋です。

ハッキリ言って、アヤシイです。実にアヤシイです。
私は全国津々浦々、色んな温泉に入っていると自負していますが、冷凍室ってのはあまり聞いた事がありません。

中を開けると、処刑台のような椅子がひとつ。

椅子の上にはタオルが置かれているのですが、タオルがカチカチに凍っています。
寒いので一瞬で体が冷えます。
きっと、サウナに浸かった後の水風呂の代わりなのでしょうね。（水風呂は水風呂でちゃんとあるんですけどね・・・）

本来であれば、サウナに浸かった後に利用するのが正しいのかも知れませんけど、源泉100%の湯舟で体を暖めた後に利用するのも悪くありません。

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それにしても、何度来てもここは素晴らしいですね！

大量の掛け流しで、鮮度抜群、泡だらけになる名湯！
お湯ひとつだけとっても最高です。
それに加えて、こんなに広々とした浴室で貸切で利用出来るなんて、まるで奇跡のような温泉です。

私が初めてここに訪れたのは2005年でした。それから16年、全く変わらないままでいてくれていることが嬉しくてなりません。
ホテル昭和、私はここが大好きです！

当初は★4.5と評価していましたけど、改めて素晴らしさを実感し、最高評価の★5.0に変更しました。
温泉備忘録的は文句無しの殿堂入りです！
素晴らしい名湯です。

いつまでも変わらず、このままであり続けてくれる事を願ってやまない、至高の一湯です。