新潟県

湯元 苗場館 (清津峡小出温泉) ★4.5

単純硫黄温泉
(薬研の湯) 42.7度 / ph9.3 / 123L / H14.10.8
Na+ = 236 / K+ = 3.3 / Ca++ = 15.3 / Cl- = 324.8
Br- = 1.1 / SO4– = 6.7 / HS- = 9.5 / CO3– = 41.1
H2SiO3 = 43.2 / H2S = 0.05 / 成分総計 = 708.4mg

新潟県十日町市小出癸2119-2
025-763-2281
男女別内湯 ・ 露天風呂
400円
営業時間 未確認

清津峡小出温泉は塩沢石打ICから車で15分程の場所にあります。
スキーリゾートとして賑やか(寂れている?)な湯沢などからすると、対照的に静かな印象を受ける、山間の小さな温泉街です。

清津峡小出温泉と言えば、日本秘湯を守る会の会員宿、清津館が有名で、立派な建物が存在感をアピールしているのですが、ここ苗場館は、その清津館を横目に進んだ更に先、温泉街の一番奥で、目立たない所にある小さな食堂です。
食堂なのに日帰り温泉やっているんですね。

お風呂は、立派な事に、内湯と露天風呂があります。
まず最初に入ったのは内湯。タイル張りの浴室で、かなり使い込まれた印象の受ける、年季の入った物です。


浴室内には洗い場と湯船がひとつ。源泉温度が元々あまり高く無いためか、お湯の温度はちょっと温いくらいの印象を受ける、40度ちょっと。
訪れた前日雪が降ったせいもあり、ちょっと肌寒い中、もう少し暖かいと嬉しいのですが、温いながらも鮮度が良いお湯で、これはこれで気持ちが良いです。
肌触りがツルツルして、お湯からは甘く優しい硫黄臭がします。
勿論掛け流し。お湯の中には白い湯花が舞っていて、それらが体を優しく包んでくれて、私からお湯から出ようと言う気力を奪います。
温いお湯に体をプカプカと浮かせながら、時間を忘れて入っている事が出来るんですね。

ふと洗い場の方に目をやると、配管のパイプが剥き出しで、迷路のようになっています。
なんだか、面白いです。ボーっと眺めながら入っていると妙に気持ちよく、とても気に入ってしまいました。

続いて露天風呂。内湯からはそのまま行くことが出来ず、脱衣所を通り抜ける必要があります。裸のまま階段を上がり、廊下をちょっと歩いた先にありました。


一応屋根が付いているものの、なかなか開放的で良い造りをしています。
目の前に川が流れているのですが、湯船に浸かった状態から見ることは出来ません。
でも、目の前の雪化粧された風景を眺めながら入る事が出来たので、実に良い感じなのであります。
お湯は内湯と同じ印象で、優劣はありませんでしたが、やっぱり温く、長湯向きでした。

思わず、「食堂なんかにモッタイナイ!」と言いたくなってしまう、とても素晴らしい一湯でした。
清津館には立ち寄りませんでしたが・・・温泉好きであれば、清津館だけでなく、苗場館にも是非目を向けて貰いたいですね。オススメです!

2007-11/23

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