熱海温泉静岡県

水口第一共同浴場 (熱海温泉) ★4.0

カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉

静岡県熱海市水口町19
男女別内湯
300円
13:00 – 21:00

歓楽温泉街のイメージが強い熱海ですが、その陰で昔ながらの共同浴場も沢山残っています。
今回訪れた、水口第一共同浴場は、そんな共同浴場の中でも、とりわけ古く、趣のあるところです。
以前来た事があると言う友人の案内でたどり着く事が出来ました。

ちなみに、直前に立ち寄っている水口第二共同浴場から歩くと、5分程度の場所です。
第二共同浴場が精肉屋の裏手と言う、非常に分かり辛い所にあるのに対し、こちらは車が行き交う通りにあります。
ただ、共同浴場の建物自体は、非常に古めかしく、普段から共同浴場めぐりしている人でないと、目の前まで来ても気づかずに通り過ぎてしまうかも知れませんね。
ちなみに、入浴をするには、入浴券を買う必要があります。近所の商店でも売っているようですが、私たちは第二の券を購入した駄菓子屋で第一の分も購入しました。

さて、内部。脱衣所からして、長い間使い込まれている事がひと目に分かる、非常に渋い造りをしています。
張り紙ひとつですら絵になるような、鄙び好きにはたまらない趣があります。
共同浴場が好きな人ならば、この一昔前の雰囲気に酔わない人はいないのではないでしょうか。
ちなみに、私ならば、この脱衣所の眺めをツマミにしながら酒が飲めます、はい。

肝心の浴室も、脱衣所の雰囲気から期待出来る通りの、大変に素晴らしいものです。
3人も入れば一杯になってしまう小さな湯船がひとつと、湯船の大きさから比較すると多少広めにとってある洗い場があります。建物は木造で趣がありますが、湯船と洗い場はコンクリートです。
少し薄暗い感じですが、それが鄙びの演出に一役買っており、とてもいい感じです。

お湯は無色透明。僅かに温泉臭がしますが、ほぼ無臭です。第二浴場のお湯が濃いめの食塩泉だった事を考えると、少し意外に感じました。
温度は少し温めに感じる程で、じっくり入っていても浸かれる事が無さそうです。
既に何人も利用した後のようで、鮮度はまずまずです。共同浴場の場合、訪れる時間によって、お湯の印象が大きく左右されます。まぁ、こんなモンだろうなぁと言う印象です。
湯口からは浴槽の温度よりも少し高いお湯が注がれていました。激熱で攻撃的だった第二に比べて、こちらのお湯は、普段からマッタリとした物なのでしょうね。

熱海に沢山ある共同浴場。私はその全てに入りつくした訳ではありませんが、水口の2箇所は、とても印象深く、共同浴場が好きな温泉ファンには是非ともお勧めしたい所だと思いました。

2010-2/6

コメント

  1. 侍従 より:

    「うわぁ、行きたい」と思ったら、2015年12月31日付けで第二共同浴場と共に閉鎖されたみたいです…(´・ω・`) ショボーン

  2. Jake より:

    >>侍従さん
    ええぇぇぇ・・・
    閉鎖してたんですね。
    私も知りませんでした。 orz