ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
72度 / 220L
石川県七尾市能登島佐波町ラ29-1
0767-84-0033
男女別内湯 ・ 露天風呂 ・ サウナ ・ 水風呂 ・ 他
400円
9:00 – 22:00
能登島にある温泉、その名もそのまんま、島の湯です。
ちなみにこの能登島、能登半島と殆ど離れていないため、橋で行き来する事ができて交通の便が良いです。
海に面したとても広々したところに建つ立派な建物で、最近建てられたものなのでしょうか、手入れがしっかりと行き届いていて綺麗な施設です。
所謂センター系って感じのところで、使い勝手はとても良さそうな印象です。
さて、内部。お風呂のほかに、売店、食堂、休憩所など、欲しいと思われるものは一通り揃っています。
入浴料は400円で、高くはありません。むしろ、これだけ揃った施設でこの金額は少し安く感じてしまいます。ふと山形のセンター系浴場を思い出してしまいました。
お風呂は男女別でそれぞれに内湯と露天があります。
まずは内湯。こちらもとっても広々。入って右手側に洗い場が並び、中央に湯船、2槽に分かれており、どちらもジャグジーがされています。
その奥にはサウナがあり、手前に水風呂。
左手奥には大きな湯船があり、上段と下段に分かれています。
こちらはジャグジーのされていない通常浴槽で、上が熱め、下が適温に調整されていました。
上下どちらにも湯口がありますが、上段に注がれているお湯は下段にオーバーフローする仕組みです。
左側手前には寝湯があり、こちらにはスカイブルーのお湯が張られていました。ペパーミントのお湯だそうで、物凄い臭いを放っています。
それとは別に、脱衣所から内湯入ってすぐのところには掛け湯も用意されていました。
一言で言って、とても充実した内容のお風呂でビックリです。
島の湯なんていう名前からは想像出来ませんね。それでこの金額なのですから、財源がどこから出ているのだろうかと、余計な事を心配してしまいます・・・
さて、肝心のお湯。とりあえず、通常浴槽の方に入りました。
まずは下段の適温湯。壁にかかった温度計では38度とかなり温い事になっていますが、実際のお湯は42度程の適温に調整されています。
無色透明、僅かに潮の臭いがするもので、肌触りがツルツルするお湯です。
心配だった塩素臭は全く気にならず、快適に利用する事が出来ます。
お湯からあがると、ツルツル感は消え、代わりに少しベタベタしました。
続いて上段の熱い方。壁の温度計52度と、とてもでは入れない高温を示していますが、
実際は45度程度です。ってか、この温度計、壊れている・・・よね?
お湯の印象は下段の適温と殆ど同じで、熱い分ガツンと力強く感じるものです。
体が一気に暖まり、汗だくになってしまい、一度汗を掻くとなかなか引きません。
ふと湯底を見ると、赤い湯花が沈殿していました。かき混ぜてみたところ、ぱっと舞い、暫く時間を置くとまた元あったように沈みます。
臭いなどからは殆ど分かりませんが、若干の鉄分も含んでいるのかなと言う印象。湯口のお湯を舐めてみたところ、まるで海水のような、強烈な塩分と苦味を感じました。
続いて露天風呂。こちらはまるで南国のような開放的なもので、目の前に海が広がっています。
湯船は1箇所あるだけですが、一部屋根があるもので、20人以上でもゆったり浸かることが出来そうな広々としたものでした。
張られているお湯は内湯と同じショッパイものです。温度は適温。こちらのお湯からも塩素臭はしません。
ただ、熱いお湯に入った直後でしたので、力強さはあまり感じません。
ずっと入っていると気付いたらとんでもなく疲れている系のヘロヘロ湯です。
この日は好天に恵まれ、日向ぼっこしながら入ると気持ち良さそうだと思いました。
入浴中、水風呂と熱湯を行ったり来たり・・・
お陰で、強塩化物泉の割には、あまり体力を消耗せずにお湯を堪能する事が出来ました。
こう言うセンター系な造りは、私の好みではないのですが、使い勝手とお湯の良さは高く評価したいです。
近所にあったら定期的に通ってしまうだろうな~・・・
和倉温泉からもそんなに離れていないですし、近くを訪れる機会があれば湯巡りの行程に組んでも良いと思った一湯でした。
2007-6/16
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