ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
(鷹の湯1号、鷹の湯2号)
1号=83度、2号=94.5度 / ph7.8 / 126.7L / 掘削自噴 / H16.9.7
Na+ = 3395 / K+ = 128.5 / Nh4+ = 31.8 / Mg++ = 2.4
Ca++ = 1907 / Sr++ =26.9 / Ba++ = 1.0
Cl- = 8932 / Br- = 32.3 / I- = 5.3 / SO4– = 202.2
HCO3- = 40.1 / H2SiO3 = 93.5 / HBO2 = 282
成分総計 = 15090mg
新潟県十日町市松之山湯本19-1
025-596-2017
男女別内湯
500円
営業時間 要確認
松之山温泉街の一角にあるこぢんまりとしたお宿です。
なかなか立派な旅館が立ち並ぶ中で、ぽつんと一軒だけ鄙びており、入り口には「自炊」なんて看板がありました。こりゃ、なんか期待出来そうだと、なんの事前情報も無しに突撃。
中に入ると女将さんが出てきてくれました。日帰り入浴をお願いしてお金を払うと、女将さん、トボトボとお風呂まで案内してくれ、「こっち、おおきいの」「こっち、ちいさいの」と言い残し、立ち去ろうとするではありませんか。え?どっちに入れば良いのさ!?
慌てて呼び止め、「どっちが男湯ですか?」と聞くと、「勝手に貸し切って入っちゃって!」だそうで・・・なんともほのぼのしています。
とりあえず、小さい方を使わせて頂く事にしました。湯船が小さい方が鮮度良い事が多いですからね。
さて、期待のお湯。浴室はとてもこぢんまりとしたもので、せいぜい一人分の洗い場と、足を伸ばして入るにはこちらも一人分と思われる湯船がひとつあります。
なんだか家庭のお風呂みたいな感覚で、妙に落ち着けます。
お湯は無色透明で、ココの前に立ち寄った米屋旅館と同じ、クレゾールのような不思議なアブラ臭が漂うものです。
湯口からは熱い源泉がそのまま注がれており、そのままでは浴槽内のお湯が熱くなりすぎてしまう為、水道の冷水も同時に注がれていました。
さて、浴感はと言うと、ずっしり重い入りごこちがある、とても力強いものです。
ツルツルする肌触りが心地よく、不思議な臭いに包まれていると夢見ごこちな気分になれます。
素手で触ると確実に火傷してしまう程の熱いお湯を桶に汲み、臭いをかいで見たところ、鼻を付く強烈な臭いに思わず仰け反りそうになってしまいます。いやぁ、これは本当に凄いお湯です!
ただ、残念なのが、どうも水道水の投入量が多すぎるみたいで、40度あるかないかの温めになってしまっている事でしょうか。
水道の蛇口を締めて源泉のみしたところ、少しづつお湯が暖まり、最終的には気持ち良く入れる適温になりました。
ちなみに、帰りがけに大きいほうの浴室も覗いてみました。
凄い湯気モウモウで、1m先が真っ白で何も見えません・・・
湯口がどうなっているのか不明。ただ、浴槽内のお湯を観察した限りでは、小さいほうとあまり相違無く、恐らくこちらも加水して温度調整しているものと思われます・・・
加水されているのが少しだけ残念なものの、松之山の源泉を存分に堪能出来る一湯です。
素朴なお宿で、自炊で泊まってゆっくり寛ぐのも良さそうですね。
なかなか気に入りました。
松之山で湯巡りをする際は立ち寄る候補に入れても良いのではないでしょうか。
2007年 1月8日 - 初訪問時のレポート
2008年11月23日 - 再訪&宿泊
前日に友人から「ここ泊まるから出ておいで!」と呼ばれ、のこのこ行って来ました。
前回は立ち寄りだったので小さい浴室しか利用出来ませんでしたが、今回は大きいほうも両方入る事が出来ました。
いやぁ、松之山のお湯は、いつ入っても特徴的で刺激があります!
ところで、前回植木屋に泊まった時も感じたのですが、松之山のお湯ってポカポカが持続しませんね。汗がさっと引く感じで良いのですが、意外と、冷えの湯で、ビックリです。
源泉が濃くて特徴的な分、暖まると思ったのですけど、芒硝成分が多いからでしょう。
宿泊すると新しい発見があって面白いですね。
また機会あれば再訪したいと思った一湯でした。
↑大きい方浴室カエル湯口でした↓
コメント