熱海温泉 静岡県

共同浴場 熱海駅前温泉 (熱海温泉) ★4.0

ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
48度 / ph7.7
Na+ = 5063 / K+ = 168 / Mg++ = 523.6
Ca++ = 1358 / Cl- = 10944 / Br- = 33.8
SO4– = 1598 / HCO3- = 50.1
H2SiO3 = 143.8 / 成分総量 19910mg

静岡県熱海市田原本町8-16
0557-81-3417
男女別内湯
500円
14:00 – 22:00

その名前の通りで、熱海駅の駅前にある共同浴場です。
ただ、駅前とは言えども、少しだけ離れた所にあるので、手がかり無しに行くと少し迷うでしょう。
商店街の一角にあり、妙な雰囲気を醸し出しています。
内部はかなり狭く、不思議な空間です。一応待合室などもあり、使い勝手は悪くありません。
これで500円は少々高い気がしますが、立地条件などを考えると致し方ないのかも知れませんね。
利用者はまばらですが、確実に需要があるらしく、私が利用している際は常に誰かしらがいました。

この共同浴場、一体いつからあるのでしょうか。
外見からして怪しいほどに鄙びているのですが、内部も相当なものです。
まず、脱衣所に入ると、脱衣所に並んでいるブリキ看板が目に飛び込んできます。
まさに昭和の雰囲気で、この看板で宣伝されている会社はまだあるのでしょうか、タイムスリップしたような感覚に襲われます。
他には、使われなくなって久しい個室サウナが埃を被っていました。
かなり小さなもので、ここに閉じ込められたら窒息しそうです。
まるで博物館の中にいるような風情で、お湯に入る前から気に入ってしまいました。

浴室も建物相応に古く、そして狭いものです。
室内の中央には柱があり、これがまた余計に狭さを強調しているようです。
壁やタイルも温泉成分のせいか、なんとなしにくすんで見え、年季のほどを伺う事が出来ます。
とても閉鎖的な空間で、少し息が詰まるような印象もありますが、これはこれで妙に落ち着きます。
ただ、熱海を訪れるであろう、一般的な観光客には決して受け入れられるような感じではありません。
間違ってもデートで女の子を連れてきてはいけませんよ。
(温泉マニアな彼女だったら逆に喜ばれそう!?)

さて、肝心のお湯です。浴室には湯船が一つあり、貝の澄まし汁のような、ごく僅かに濁ったお湯が張られています。
最初、「人が入った後だから汚れているのかな?」と思いましたが、どうやら元々こう言うお湯らしいですね。
少し熱めに調整されており、ほんのり潮の臭いと金気臭が漂います。
入って驚いた事に、肌がピリピリして、ズシンと重いのです。暫く入っていると、体がポカポカに温まり、汗がダラダラと出てきました。
湯口は無骨なパイプになっており、2本のホースが並んでいます。
確認してみたところ、一本からは素手で触れない程の熱湯が出ています。
こちらは無臭・無味で、恐らく水道水を加熱したものと思われます。
もう一本がどうやら温泉で、30度前後の温めのものですが、口に含むと顔をしかめたくなるほどの強い塩味と強い苦味を感じるものでした。
どうやら、入浴した際にお湯から感じた力強さは、この強い塩分のせいみたいです。
長湯をするには疲れるお湯で、ゆっくり入浴する事は出来ませんでしたが、出たり入ったりを繰り返し、存分にお湯を堪能する事が出来ました。

歓楽温泉街として栄え、長らくお湯そのものがないがしろにされてきた感の強い熱海。
その玄関口とも言える駅前に、こんなに素晴らしいお湯があったなんて、正直、自分の見聞の狭さを恥ずかしく思いました。

このお湯は実に素晴らしいです。
加水されているのは残念ですが、温泉好きであれば、このお湯に一度入ってみるべきだと思いました。
もっと注目を浴びても良いであろう、オススメ出来る一湯です。
次回は是非、お湯がもっと新鮮な、早い時間帯に利用してみたいですね。

2006-6/25

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