ナトリウム塩化物温泉
神奈川県足柄下郡箱根町大平台583
男女別内湯
0460-2-2057
400円
9:00 – 22:00
大平台温泉は箱根山のほぼ中腹に位置するこじんまりとした温泉地です。
一帯は戦国時代からある古い村落で、寒村の貧しい一部落だったそうです。
昭和24年、地元有志によって、終に悲願の温泉が掘り当てられました。
今回私が訪れた姫の湯は、開湯以来の歴史を持つ、地元の方々の手によって大切に守り続けられている共同浴場です。
建物内部は、古い造りながらも、使いやすくこじんまりとまとまっています。
入り口の券売機でチケットを買い、受付に渡して中に入ります。
玄関脇に置いてある虫篭から聞こえてくる鈴虫の音色が何とも癒されます。
浴室も時代相応に古臭く、昔懐かしい銭湯のような造りをしています。
洗い場が数人分あるのですが、シャンプーやボディーソープが無く、ネットに詰められた石鹸だけが置いてありました。
さて、肝心の温泉ですが、無色透明のお湯が丸い浴槽に掛け流されています。
塩分を含むらしく、湯口のお湯を舐めてみたら僅かにしょっぱさを感じます。
体感温度45度ほどの非常に熱いお湯で、皆さんフーフー言いながら入っていました。
あまり特徴を感じないお湯でしたが、温度のせいか塩分のせいか、湯上りはなかなか汗が引かず、休憩所にある扇風機の前から暫く動けませんでした。
ちなみに、駐車場脇に源泉を汲むことが出来るお湯の滝があります。
帰りがけにこちらのお湯も飲んでみたのですが、浴室の湯口で確認したお湯よりも塩分が強く感じました。
お湯だけの話をすると、別段特筆するような温泉では無いのですが、必死な思いで温泉を掘り当てた先人たちの気持ちを思うと、何だかお湯以上の暖かさを感じます。
これからも地元の方々に愛される共同浴場として、いつまでも残っていて欲しいと思いました。
2005-7/2
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