含大蒜・含化調・ブタリウム-モヤシウム・醤油豚脂-強塩化物温泉
(源泉名:凸凹コンビ)
たぶん90度ぐらい / pH未測定
熱量総計 = 2,500cal~4,500calくらい
東京都品川区北品川1-18-5
03-3474-4026
[月~金] 11:00~14:30 / 17:00~21:00
[土] 11:00~14:00
定休日 : 日曜・祝日
品川の港南口から徒歩15分程でしょうか、少し辺鄙な所に沸いている温泉です。
普通に生活していたら絶対に行かない場所ですね。
行けば必ず行列を作っていますので、見つける事は簡単だと思います。
マンションの1階部分が大浴場になっています。
お風呂は混浴の内湯がひとつあるだけでとてもシンプルです。
浴室入って右手側に入浴券を売っている券売機があります。
基本となる小ラーメンが700円で、大盛だと+100円。豚を追加すると+100円、豚Wだと+200円。煮玉子とネギのトッピングもあり、それぞれ+100円です。
なので、もしも「大ラーメン 豚W 煮玉子、ネギトッピング」の場合は、合計1200円となります。
この日の私は大ラーメン豚入りを注文しました。900円です。
二郎温泉の浴室は狭い事が多いですが、この品川店は割とゆったりしています。浴室入って左手側は洗い場で、カウンターのみで全11席。
入浴が終わった人が出たら、その空いた所に座る感じです。
早速洗い場が空いたので着席。すぐ後ろに服を掛けるハンガーがあるのが嬉しいです。ジャケットを脱ぎ、パンツも脱ごうとしましたが、ここで店員に止められました。
改めて浴室内を見渡すと、全員服を着て入浴しています。
不思議な光景ですね、私は入浴する際は服を脱ぎたいのですが、ここは周囲の方達と同じように服を着たまま大人しく待つことにしました。
暫く待つと、「大豚の方~!」と呼ばれました。
二郎温泉では湯加減を湯守にコールすると好みに応じた温泉を提供してくれるのです。この時は私は「ヤサイマシマシニンニクアブラ」と返事をしました。
温泉の成分に詳しくない方の場合、このコールをする際に戸惑うと思います。分からない時は「そのままで」とか、「ニンニク」とだけ言うと良いでしょう。
さて、提供された温泉。
まるでラーメンの丼みたいな形をした風呂桶に入っています。
なんと、温泉が表面張力で凄い事になっていました。と言うか、まるで富士山です。表面張力ってこんな山盛りになる事があるんですね、物理の法則おそるべしです。
まるでモヤシのような湯花をかき分けると、中から豚肉のように見えなくもない湯花や、これは析出物なのでしょうか、まるで麺そっくりの固形物が出てきます。温泉の成分が濃い証拠ですね!
少し黄色と茶色が混ざったような色をした白濁の温泉で、透明度は殆どありません。
恐らく硫黄だと思うのですが、土類臭や金気臭も混じるのでしょうか、複雑怪奇な臭いのする温泉です。分かりやすい一言で言うと、ニンニクを大量にぶち込んだ豚骨醤油ラーメンみたいな臭いの温泉です。
口に含んでみたところ、濃厚な豚アブラ味と、強めの塩分、旨味のようなものがあります。津軽湯ノ沢の秋元温泉に近いような気がしますが、かなり特徴的で個性的な味です。まるでラーメンのような温泉です、これには驚きました!
それにしても残念でならないのは、この珍しい特徴的なお湯に肩までどっぷり浸かれない事ですね。
洗い場だけはずらっと並んでいて立派なのに、メインとなるべき浴槽が無いのは如何なものでしょうか?
最近の都内、特に駅前とか繁華街に数多くある共同浴場や銭湯も、このお店と同じようにカウンターだけしかなくて湯舟の無い温泉ばかりです。
折角良い温泉なのに、全身浴出来ないなんて勿体ない! と思うのは、私だけなのでしょうか・・・?
ともあれ、とても個性的で素晴らしい温泉です。
なお、温泉成分のせいだと思いますが、入浴したあと数日間は口の中が温泉臭くなります。翌日人に会う時などは利用しない方が良い一湯です。
某日 - 再訪
都内に点在する二郎温泉ですが、個人的に一番好きなのがここ、品川店です。
この日は裏メニューの「麺マシ」に挑戦してみました。
この日のコールは、「ヤサイ、ニンニクダブル」です。
麺マシにすると、ラーメン丼のような形をした風呂桶2杯に分かれて提供されます。
片方は温泉+豚肉みたいな湯花と、大量の析出物。刻みニンニクそっくりな白い湯花もスプーン2杯分程添えられています。
モヤシ状の湯花はもう一つの風呂桶に分けて入れられていました。
湯守さんに「ヤサイが足りなければ言ってくださいね、足しますから」と言われました。ヤサイ? 確かそう聞こえたのですが、多分「湯花」の聞き間違えでしょうね。
とても親切な湯守さんです。愛想が悪いなんて言う人もいるようですが、私は大好きです。
ただ、難点は、私が入浴するために服を脱ごうとすると、毎回止めてくるんですよね。これだけは本当に何とかして欲しいです。
この日も結局服を着たまま入浴する羽目になりました。
実に良い温泉です。
モヤシ状の湯花を分けてくれたお陰か、温泉がいつも以上にとても濃く感じます。普段飲んでいる温泉は湯花に含まれる水分で加水されいるのかも知れませんね。それくらいで丁度いい塩梅なのですが、分離させる事で加水が無く、100%の源泉で楽しむことが出来ます。
身体の芯、特に胃袋辺りが猛烈に温まります。
入浴後は汗が止まらなくなりました。
普通、温泉に入ったあとって、体が軽くなるんですけどね。
何故かこの温泉は入浴後体が重くなったような感覚に襲われます。
まぁ、そんな事がある筈もなく、気のせいなんですけれどもね。
二郎温泉は個性的な所が多く、敷居が高く感じている人も多くいると思いますが、初心者の方でもお勧め出来る一湯です。
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