旅館 たかの湯 （上諏訪温泉） ★4.5

単純温泉
（たかの湯源泉） 46.2度 / ph7.5 / 7.9L
Na+ = 220 / K+ = 9.9 / Mg++ = 1.7 / Ca++ = 8.9
Cl- = 140 / HCO3- = 450 / H2SiO3 = 89.1 / CO2 = 11
溶存成分総量 = 944mg

アルカリ性単純温泉
（七ツ釜混合槽） 74.2度
Na+ = 234.2 / K+ = 11.5 / Ca++ = 19.7
Cl- = 256.9 / HCO3- = 35.1 / SO4– = 154.9
H2SiO3 = 130.6 / HBO2 = 15.6 / 成分総計 = 868.6mg

長野県諏訪市湖岸通り3-8-5
0266-52-1155
内湯×2 （男女入れ替え制）
日帰り不可

写真撮影仲間のακιοさんとどこかへ行こうと言う話になり、とりあえず探して見つかったのがここ、たかの湯です。
インターネットの宿予約サイト、「じゃらん」で見つけました。
くちコミの評判が非常に良く、2食付で安価。興味が沸いたのでネットで調べますが、温泉マニアな方々は訪れていないのか、個人のページは殆ど引っかかりません。
公式ページを見たところ、なんと、独自源泉を持っているとの事！
かつては400本以上の源泉数を誇った上諏訪温泉ですが、現在ではお湯の集中管理が凄く充実しており、独自源泉と言うのは聞いたためしがありません。
これは行って見なければと言うことで、ακιοさんにも了承を頂きここに泊まる事に・・・

さて、当日。
本沢温泉登山で思いのほか時間がかかり、宿の到着は7時頃になってしまいました。
通常、夕食って6時からな訳で、大幅な遅刻。宿の方々もさぞかし迷惑だろうと思ってコッソリ駐車場に停めると、なんと、従業員の方が2名、車まで丁寧にお出迎え。
荷物まで持って頂いたりと、物凄く対応が良いんです。
お部屋にも案内頂き、とても良い接客を・・・
「先にお風呂入りますか？」みたいな事を聞かれるが、流石に申し訳なく、さっさと夕食を頂くことにしました。

で、夕食。もー、ビックリです。
くちコミの評判通り、出るわ出るわ、贅沢なお料理の数々。
良く見ると一品一品はそれほど高価では無さそうなものの、品数の多さと、味付けの良さは立派なものです。
所々にちりばめられた地の物が美味しい。
仲居さん（女将さん？）も付かず離れずで、良い間合いを保っていらっしゃいます。
食堂には、遅刻した私たち2人だけ。それでも嫌な顔ひとつせずに親切に対応して下さり、なんとも立派な対応に感動です。

食後はお風呂。
お風呂は2箇所あり、それぞれに独自源泉と上諏訪の共同源泉が引かれています。
男女入れ替え制で、夜は独自源泉が男湯、共有源泉が女湯として使われていました。
早速独自源泉のお風呂に入ることに。

正直期待していなかったのですが・・・
なんと言う事でしょう！ビックリするほど良いお湯でぶったまげました！
茶褐色透明、モール臭、硫黄臭、ツルツルなお湯が掛け流しなのです！！！
湯口で嗅ぐと、硫黄臭が非常に強く、なんだか、先日入った北海道は帯広のお湯を彷彿とさせる素晴らしいものがあります。
湯口のお湯を口に含むと、甘い硫黄味がするではありませんか！
上諏訪でモール系硫黄泉とは珍しいです。
広い湯船ゆえ、鮮度が多少劣化している事は否めませんが、それでも充分に気持ちが良い物です。
なんせ、独自源泉ですので、このお湯を上諏訪で楽しめるのはただ一軒、ここだけなんです。
何とも気持ちが良く、ウットリしてしまいました！

翌日、共有源泉の方にも入りました。
こちらは、まあまあ。露天と内湯があり、内湯は循環。露天は掛け流しです。
どちらもお湯に特徴は殆ど感じないもので、肌触り優しい単純泉と言ったところでしょうか。
掛け流しの露天は悪く無いのですが、昨晩入った独自源泉に比べるとどうしても見劣りしてしまいます。
浴室の雰囲気は良いので、まずまずですけどね。

湯量不足が理由なのかなぁ。露天と内湯、2つも湯船持たせるなら、片方に独自源泉を投入して欲しいと思うのですが・・・

朝食、全く期待していませんでしたが、朝から地のものの豆腐などがあり、全く手抜き無しで、嬉しくなってしまいます。
よくある、納豆玉子海苔ハム味噌汁とご飯、なんていう、手抜きでは無く、下手な所の夕食よりもマシなのではと思える美味しいものでした。
いやぁ・・・お湯といい、接客といい、お料理といい、ここは素晴らしい！