長野県

富部温泉 (下諏訪温泉) ★3.5

単純温泉 – 浴槽
(高木源泉1号井、2号井混合泉) 56.6度 / ph7.96
Na+ = 194.7 / K+ = 7.5 / Ca++ = 23.4
Cl- = 216.3 / SO4– = 117.5 / HCO3- = 80.2
H2SiO3 = 60.7 / HBO2 = 18.6 / 蒸発残留物 = 705mg

単純温泉 – 上がり湯
(高木源泉3号井、4号井混合泉) 63.4度 / ph7.38
Na+ = 219.2 / K+ = 6.1 / Ca++ = 12.5
Cl- = 216.2 / SO4– = 106.4 / HCO3- = 65.9
H2SiO3 = 76.3 / HBO2 = 12.8 / 蒸発残留物 = 594mg

長野県諏訪郡下諏訪町東豊6267-1
0266-27-5385
男女別内湯
220円
5:00 – 22:00

下諏訪温泉街の少し外れにある「富部温泉」に行ってきました。
ちなみに、「とんべ」と読むそうです。
狭い路地裏にあり、車でギリギリ通れるような所にありました。
もしかしたら他にも行き方があったのかも知れませんが・・・
共同浴場前には駐車場があり、入浴者であれば停める事が出来ます。

年季を感じる、かなり古びた建物です。
内部は温泉銭湯と言う感じで、券売機でチケットを買い、有人の受付にチケットを渡して中に入ります。
昭和時代の銭湯って言う感じで、昔は東京にもこう言うところが沢山あったんじゃないかなって感じです。
お風呂は内湯のみで、浴室内には湯船がふたつ。
ひとつは入ってすぐの所にある上がり湯で、桶がひとつ入る程度の小さなものですので、入浴はできません。
メインとなる湯船は、共同浴場にしては結構広々とした、10人くらいゆったりと入れそうなものでした。

張られているお湯は、無色透明で、僅かに石膏臭のようなものが漂うものです。
結構熱めで、長湯は出来ませんが、なかなか気持ちがいいものです。
所々湯花の浮遊が見られ、白いものと、赤茶色のものが舞っていました。
湯口のお湯を口に含んでみましたが、無味無臭です。
お湯が熱いせいもあり、体がとても良く暖まります。
浴槽内には循環用の口がありましたが、私が利用した際は使われていなかった様子で、お湯は普通に掛け流されていました。
浴室の造りも良く、自分もその鄙びた風景の一部になっているのを感じながら、ゆったりと寛ぐことが出来ました。

最後に、上がり湯をかぶってから出てきました。
ちなみに、この上がり湯、メインの湯船とは別源泉だそうです。
温泉銭湯で2つも源泉を使用するとは、なんとも贅沢。
ただ、メイン浴槽のお湯との違いは殆ど感じられず、成分表を見るまで気が付かないほどでした。

お湯は悪くありませんでしたが、それほど特徴を感じず・・・
ただ、風情はピカイチに良かったです。
いつまでこう言う施設が残ってくれるかは分かりませんが、このままの姿でずっと残っていて欲しい、そんな事を思わせる一湯でした。

2006-9/24

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