単純硫黄泉
長野県千曲市大字戸倉2087
男女別内湯大浴場
026-276-2701
300円
5:30 – 22:00
「戸倉温泉」と「上山田温泉」、通称、「戸倉上山田温泉」には、6箇所の共同浴場があります。
その中の一つがこれ、「戸倉観世温泉」です。
共同浴場と言うと、草津や野沢にあるような、脱衣所と小さな浴室だけがある、こじんまりとしたものをイメージしてしまう私ですが、この戸倉観世温泉は駐車場完備の立派な日帰り入浴施設でした。
建物内部は銭湯と言った感じです。脱衣所も広々しており、私が訪れたのは午前10時頃だったのですが、既に10人位の人が利用していました。
脱衣所の壁面には成分表が張り出されています。
これだけだったら、どこにでもある光景なのですが、その隣に気になる一文を発見。
「この温泉は飲泉出来ます」とあります。
これにはチョットびっくり。別に温泉が飲める事に驚いたのでは無く、(事実、循環毒でもしなければ、飲めないと言うほうが珍しい。)公共の公衆浴場に堂々と「飲めます」と書かれている事に驚きました。
これはきっと、お湯の質と新鮮さに対する自信の表れでしょう。
浴室内は非常に広く、入り口に掛け湯(真湯)、中央にとても大きい湯船、右端に小さな檜造りの湯船があります。そして、カランがそれを取り囲むように左右にあり、何だかとても広々としています。
まずは掛け湯代わりにカランで体を洗ったのですが、出てきたのは硫黄臭の心地よい温泉でした。
あまりに気持ちが良いお湯だったので、暫くカランの前から動けませんでした。
・・・暫くカランのお湯を楽しんだ後、最初に入ったのは大きめの浴槽です。ここには、薄緑色をした透明のお湯が掛け流されていました。
若干ヌルヌルする肌触りがとても心地よいお湯ですが、浴槽に留まる事で劣化してしまっているせいか、カランから出るお湯ほど硫黄臭はしません。
しかし、前日入った「つるの湯」よりも硫黄泉の特徴がハッキリしていて、なかなか気持ちの良いお湯でした。
次に入ったのは檜の浴槽で、こちらは4人入ったら足を伸ばせないであろう、小ぶりな浴槽です。
こちらにも薄緑色をした透明の硫黄泉が掛け流されていますが、源泉は大きな浴槽のとは違うみたいです。
入った感触は、大浴槽のものと同じく、ヌルヌルするとても気持ちが良いものです。
こちらの方が硫黄臭が強く、僅かに白い湯花も舞っていました。どちらもとても気持ちが良いお湯ですが、私は檜風呂の方が気に入りました。
(ホンネを言えば、カランから出るお湯が一番新鮮で気持ちよかったりしますが・・・)
利用料僅か300円で、こんなに良いお湯を堪能出来るとは、地元の方がうらやましくて仕方がありません。
出来るものならば、是非ともウチの近所につれて帰りたい、大満足の一湯でした。
2005年 9月19日 - 初訪問時のレポート
2007年7月14日(土) - 再訪
久しぶりに行ってみました。
内部の構造は以前と変わらずですが、大浴槽に張られたお湯の硫黄臭が前回訪れた時よりも強くなっているような印象を受けました。
うぅむ、戸倉と言えば、国民温泉が大好きだった私ですが、観世温泉の株が一気に上がりました。
またちょくちょく訪れると思います。
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