ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉
(共益会11号ボーリング) 93度 / ph8.43 / H14.8.6
Na+ = 416.8 / K+ = 42.4 / Ca++ = 65.6 / Cl- = 547.6
F- = 1.6 / Br- = 1.3 / I- = 0.4 / HS- = 0.8
SO4– = 264.3 / HCO3- = 23.6 / CO3- = 17.2
H2SiO3 = 150.7 / HBO2 = 73.4 / H2S = 0.1
成分総計 = 1608.6mg
長野県下高井郡山ノ内町大字平穏2305
0269-33-2541
男女別内湯
500円
8:30 – 20:30
安代温泉、安代大湯のすぐ近くにある、老舗の旅館です。
湯巡りも受け付けておられますが、特に決まった時間は無い様子です。
私の友人が前日に訪れた際、早朝でも、玄関先に湯巡りチケットを置いてくれれば、勝手にあがってお風呂に入っても大丈夫と案内を受けたのだとか。
実際に早朝訪れてみたところ、我々が来るのを待っていたかのように、玄関が開いており、スリッパが並んでいました。
玄関先の受付に、人数分のチケットを置き、いざ中へ・・・
お風呂は男女別の内湯があり、館内少し奥に入ったところにあります。
少し年季の入った建物ですが、内部は色々と手を加えられている様子が伺えます。
豪華さはありませんが、私的には、何だか妙に落ち着けるお宿と言う印象です。
さて、そのお風呂。時間帯で入れ替えているのかな?男湯と女湯はちょっと離れた所にあります。
うなぎの寝床のような細長い脱衣所と、脱衣所から比較すると少し広めの印象を受ける浴室がひとつ。
浴室入って右手側に、1人用と思われる檜造りの舞台湯がひとつあり、奥には3~4人程度同時に入れる大きさの湯船がひとつあります。
洗い場スペースが広々と取られていますが、少し年季を感じるもので、良い具合に使い込まれたような形跡がアチコチに見て取れます。
なぜか、私にはこう言う造りがとても落ち着けるのです。
お湯は無色透明で、僅かに湯花が舞うもの。ほぼ無臭ですが、じっくり観察すると、少しだけ潮のような臭いと、芒硝臭が漂っているのが分かります。
まずは奥の広い湯船。こちらは43~44度程度で、少し熱め。
朝の眠気を覚ますには丁度良い湯加減です。
シットリする肌触りの、とても温まるお湯で、出たり入ったりを繰り返していると、体がお湯に馴染んでいくのが分かり、とても心地が良いです。
続いて舞台湯。最初は結構熱かったのですが、友人数名が入った後に浸かったので、温度は少し下がり、46度くらいでしょうか。
湯口からは素手で触る事が出来ない熱い源泉がチョロチョロと注がれています。
同じ源泉を利用しているので、印象はさほど変わりませんが、温度が高い分、こちらの方がズッシリと効き目が強いような感じです。
しっかりと温まり、朝一番のお風呂だと言うのに、汗が止まらなくなってしまいました。
帰り際、玄関先に戻ると、女将さんがいらっしゃいました。
とても気さくな方で、「あら、いらしたの?」と言うような感じ。宿泊客の大半はまだ寝ていると思われる早い時間にも関わらず、とても感じよく見送りを快く受け入れて下さいました。
まるで東北の湯治宿のようなおおらかさです。信州の一大温泉地にある旅館とは思えない、とても心温まる対応が素敵な一湯でした。
2007年 7月15日 - 初訪問時のレポート
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