長野県

共同浴場(霊泉寺温泉) ★4.0

アルカリ性単純温泉
(源泉名:霊泉寺温泉)
44.5度 / pH8.9 / 動力揚湯 / 毎分99.3L / H31.1.18
Li+ = 0.02 / Na+ = 72.2 / K+ = 1.1 / Mg+ = 0.07
Ca+ = 218.5 / Sr+ = 1.0 / Al+ = 0.01
F- = 0.81 / Cl- = 38.2 / Br- = 0.1 / HCO3- = 5.9
SO4– = 612.1 / CO3- = 3.7
H2SiO3 = 37.2 / HBO2 = 0.5
成分総計 = 991.4mg

長野県小県郡丸子町霊泉寺温泉
男女別内湯
250円
7:00 – 21:00

霊泉寺温泉は、信州の山間に沸く「丸子温泉郷」にある温泉地のひとつです。
国道254号を外れ、妙にリアルな案山子が点在する長閑な田園地帯を走ることおよそ1km。
道のほぼ終点と思われる山間に温泉街がひっそりと佇んでいます。
路行く人は少なく、とても静かな所で、数件の旅館が寄り添うように建ち並んでいました。
温泉街の中心にあるのが、この温泉地の名前にもなっている「霊泉寺」です。
車は霊泉寺の駐車場に停めることが出来ます。

今回の目的地である共同浴場は、霊泉寺駐車場からから徒歩1分。温泉街の中心にあります。
いかにも共同浴場と言った古びた建物で、玄関で100円を支払い中に入るとすぐの所に脱衣所があります。脱衣所には貼り紙があり、塩素を使って循環していると書かれていました。
折角細い道を走り、山の中まで来たと言うのに、辿り着いた所が塩素循環とはちょっと残念。

浴室内には大きめな湯船が一つあり、無色透明のお湯が並々と注がれています。
循環されていると貼り紙されていましたが、浴槽の一部から勢い良くオーバーフローされており、所謂「循環一部放流」という形式なのかも知れません。
ちょっと熱めで、若干ツルツルする肌触りの、なかなか気持のよいお湯でした。

単純温泉なので、あまり特徴的では無いのですが、じっくり浸かっていると、体にごく僅かながら気泡がつきます。
循環で塩素使用と脱衣所には書かれていましたが、塩素を入れたような感じが全く無い、とても新鮮なお湯でした。

お湯だけを期待して行くと、少し物足りないかも知れません。
ただ、周囲の静かな雰囲気と、それにマッチした鄙びた建物にはとても癒されます。
何度も通うような所でも無さそうですが、一度は行ってみると良い温泉だと思います。

2005-7/18

2025年 3月30日 - 再訪・日帰り入浴

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前回訪問したのが2005年ですので、約20年ぶりの再訪です。
流石に20年も経つと記憶が薄れてしまいますが、現地に着いて記憶がハッキリと蘇りました。
20年前から時が止まっているのではと錯覚するくらい、そのままの姿なのです。

以前は100円でしたが、この日は200円でした。
4月1日から250円に値上げするとの張り紙があったので、値上げ前ギリギリでの訪問です。
250円だと前回の訪問から2.5倍もの値上げです!って書くと、かなり高い気がしますが、今どき250円でもかなり安いですよね。

元々が安すぎただけって話です・・・

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同じ建物ですので、中の造りも一緒です。
でも、入った瞬間に気付いたのは湯底のタイルで、昔はもっと真っ青だったんですよね。
その濃い色の印象に残っていたので、アレ?ってなりました。
他にも写真で見比べると色々と違いがあります。

湯口も変わっていました。
以前は岩湯口からお削がれていましたけど、その岩湯口は残っていますが、お湯自体はパイプから注がれていました。

前回訪問時にあった泡付きと硫黄臭はありませんでしたが、ほんのりと芒硝系の成分臭がする、とても良いお湯です。
硫酸イオンの割合が高く、サラサラとした肌触りが良いですね!
あとたった9mg足りずに泉質は単純温泉ですが、しっかりと特徴を感じる良いお湯です。

脱衣所の掲示を見る限り完全掛け流しですね。
以前は循環していると掲示されていましたが、仕組み変えたのかな?

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こうして20年ぶりに再訪してみると、昔のままのもの、変わっている物、色々と発見出来てとても面白いです。
どうしても、今まで行った事の無い所に行きたくなってしまいますが、久しぶりに入る温泉も良いものですね!

あ、余談ですけど、霊泉寺温泉に来る途中に沢山いたリアルな案山子がいなくなっていました。
ちょっとサミシイです・・・ (´・ω・`)

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