渋温泉 長野県

かめや旅館 (渋温泉) ★4.5

含石膏食塩泉
(比良の湯) ph4.78 / S50.4.22
Na+ = 256.7 / K+ = 15.41 / Ca++ = 95.26 / Mg++ = 8.09
Fe++ = 1.369 / Cl- = 289.7 / F- = 1.035 / SO4– = 412.1
HCO3- = 3.656 / H2SiO3 = 161.5 / HBO2 = 38.22
CO2 = 9.23 / 成分総計 = 1293mg

他、独自源泉など

長野県下高井郡山ノ内町渋2065
0269-33-3585
男女別内湯 ・ 貸切内湯×2 ・ 貸切露天×2
500円
営業時間 要確認

地下7メートルから湧き出る独自源泉を使用している宿と聞き、是非とも入ってみたいと思っていた所です。
ちなみに、宿泊も考えたのですが、料金で折り合いが付かなかったのと、そもそもどうやら満室だったらしく、日帰りでの利用となりました。
伺ったのは、朝の9時過ぎ。ちょっと早いかなと思っていたのですが、玄関先に日帰り出来る旨の札が下がっており、一安心。
中に入り日帰り入浴をお願いすると、快くOKして下さいました。

ご主人に、お風呂の清掃があるのか、1時間程度で上がって貰って良いかと聞かれたので、「さっと入ってさっと出ます。15分とか20分で結構ですよ」と答えると、ニヤリと笑い、お風呂場を案内してくれたのですが・・・
なんと、内湯が1箇所、貸切露天風呂が2箇所、貸切内湯が1箇所、貸切座敷風呂が1箇所で、計5箇所もあるではありませんか!
ご主人、全部好きなように入って良いよと言った上で、「一箇所15分。4箇所入ったら1時間だ。本当に15分で上がれるのかい?」と笑って、ポンと私の肩を叩きました。
参りました・・・無理です。幾ら数泉したって、15分じゃ上がれません。
「まー、ゆっくり楽しんで行きなさい!」と、余裕綽々のご主人。お言葉に甘えて、全部入らせて頂きました。豪快ですがとっても良い方です!

まずは、このお宿の目玉とでも言うのでしょうか、内湯から。ココには地下7メートルから湧出する独自源泉が引かれています。
中に入ると・・・なんとも美しい!朝の光が浴室に差し込み、お湯がキラキラと輝いているではありませんか!
タイル張りの浴室で、手前に広々とした洗い場があり、奥に湯船がひとつ。湯船の中には仕切りがあり、湯口がある奥が熱め、手前がぬるめになっています。
その手前にもお湯を汲み置く水槽がありますが、どうやらこれは体を洗う為の物のようで、お湯はそのまま洗い場に捨てられており、浴槽内には注がれていませんでした。

浴感はと言うと、少しツルツルする、入り心地の良い物です。お湯からは僅かに温泉臭が漂い、湯口に鼻先を近づけて嗅いでみると、はっきりと分かる硫黄臭がしました。
湯口に一部には白い湯花が付着しており、これも硫黄成分による物と思われます。
じっくりと体に馴染んでくるお湯で、とても気持ちが良いです。差し込む朝の光を楽しみながら、しばらくお湯を楽しみ、次のお風呂に向かいました。
ちょっと名残惜しかったですが、我慢我慢。でも、ここは最後に取っておくべきだったかなと、少し後悔しました。

続いて、座敷風呂。まるでお部屋と思われる所を潜ると、まずは畳のお部屋。実はこれが脱衣所を兼ねています。
お風呂はその先で、庭先とも呼べるような所に、小さな露天風呂がありました。
造りからすると、客室についているお風呂と言う感じです。
昔はこのお部屋は特別室のような感じで使われていたのかも知れません。

お風呂はとても小さな物で、友人と一緒に並んで入ったのですが、それでもう身動きが取れなくなってしまう程です。
お湯は僅かに茶色く濁る物で、先ほど入った内湯とは見ためからしてまず違います。
肌触りは、ペタペタする物で、臭いは強い金気臭。浴後もペタペタ感が残り、しっとり保湿してくれるような印象です。
鳥居になっている湯口を見ると、左半分が茶褐色に変色し、右半分には白い湯花が付着していました。
湯口の奥を覗き込んでみると、ホースが2本あり、それぞれ別の源泉が注がれているようです。
左半分のお湯を確認してみたところ、強い金気臭。
右半分は、甘い硫黄臭がするものでした。

座敷風呂の次に入ったのは、貸切内湯。家族風呂とでも言うのでしょうか、とても狭く、親子で入るにちょうど良いサイズの物です。
タイル張りで、湯船が2つ。ただ、小さい方の湯船は、大人では入る事が出来ない小ささで、深さも20cm程度しかありません。赤ちゃんを入れるには丁度良いくらいのサイズです。
大きい湯船も、大人一人が入るのがやっとの大きさです。

手狭で、風情も何も無い、一般家庭にあるお風呂のような造りをしています。
お湯は無色透明。僅かに潮のような香りがするものの、あまり個性を感じないタイプの物です。掛け湯してみると・・・アッツイ!!!46度?いや、もっとありそうです。
湯口からは熱いお湯が注がれており、浴槽が小さいため、お湯の温度が下がりきっていないような印象です。
こんなお湯に赤ちゃんを入れたら・・・多分数時間泣き止まなくなってしまうのではないかと思われます。
鮮度は非常に良い印象で、悪くはありません。ただ、広い湯船は、寝湯をする為か、底の一部がカーブして盛り上がっており、体が大きい私はどうしてもフィットしません。
第一、この温度のお湯で寝湯をするとあっと言う間に逆上せてしまいそうです。
あまり長居はせず、軽くお湯を確認する程度で退散しましたが、浴後は体がポカポカで汗だくになってしまいました。

最後に、貸切露天風呂2箇所。それぞれ廊下を隔てて隣り合っています。
内側から鍵を掛けて利用する仕組みでした。お客さんは皆さんチェックインされた後のようで、お宿にいるのは、前日のシーツ類を洗濯したり、お部屋に掃除機を掛けたりする、従業員の方たちばかり。
と、言うわけで、パンツ一枚で2つの露天を移動しちゃいました。
誰にも見られてはいませんが・・・お宿の方、ゴメンナサイ。

露天は2箇所。最初に入ったのは、広々とした岩風呂の方です。貸切で使ってしまうには勿体無いくらいの広さで、5人以上のグループでもゆったりと入浴する事が出来そうです。
湯船は2つに分かれており、右側に湯口があって熱め、左側はオーバーフローを貰う温めに設定されていました。
お湯は金気臭が漂う、うす濁りの物で、肌触りはペタペタ。印象的には座敷風呂の物と同じですが、湯船が広い分、こちらは少し劣化しているような感じです。
ただ、風情が実に良く、とても落ち着けます。個人的に、ぬるめの湯船の木の葉の下が、なんだか隠れ家のような安心感があり、とても落ち着きました。
こんな所を貸切で入れるなんて、贅沢ですね~!

続いて、もうひとつの露天風呂。こちらはヒノキ風呂で舞台湯です。岩風呂に比べると随分とこぢんまりした物ですが、これはこれで、結構風情が良いです。
湯船はひとつだけのシンプルなもの。一応露天とは書いていますが、しっかり屋根がかかっており、開放感は全くありません。
お湯は無色透明。僅かに金気臭がするお湯ですが、岩風呂の物とはまた印象が違います。どちらかと言うと、貸切内湯と同じ物のような気がします。
湯口のお湯の臭いを嗅ぐと、ほんの少しだけ硫黄臭がしました。
結構熱いお湯で、46度くらいでしょうか。ちなみに私の友人が先に入ったのですが、あまりに熱く、ちょっと加水して温度調整をしたそうです。

とりあえず5箇所、しっかり全部入らせて頂きました!
入浴料金の500円は、一見すると普通の金額に見えなくもありませんが、5箇所も入ることが出来る(訪れる時間や時期によって制限はあると思いますが・・・)ので、1風呂100円と考えると非常にコストパフォーマンスが良いです。
そのうえ、各浴室のお湯の雰囲気が微妙に異なるので、館内で湯めぐりをする事だって出来てしまうのです!
1軒の旅館としては、非常に満足度が高く、ネガティブな表現になってしまいますが、時間を大きく費やしてしまいましたので、他の旅館に立ち寄る時間が無くなってしまった程でした。
渋の九湯めぐりが終わっても、渋にはまだまだ沢山凄い旅館が眠ってる・・・
そんな事を予感させてくれる、非常に価値のある一湯でした。

2008-4/27

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