単純温泉
(8号、10号泉、混合泉) 47.1度 / ph7.28 / H16.11.1
Na+ = 111 / K+ = 3.28 / Mg++ = 0.96 / Ca++ = 23.4
Fa++ = 0.44 / Mn++ = 0.4 / Cl- = 94.6 / F- = 5.8
SO4– = 126 / HCO3- = 32.4 / H2SiO3 = 63.7
HBO2 = 5 / CO3 = 8.8 / 成分総計 = 480mg
群馬県沼田市利根町老神598
0278-56-2521
男女別内湯
料金 手形利用
12:00 – 17:00
老神温泉の中心地かな?旅館などが立ち並ぶ一角にあるお宿です。
老神で立ち寄り入浴をすると決めた際に、色々と調べていたところ、「掛け流し」「客室数が少ない」と言う事で、私の好みに合致したので、是非立ち寄ってみたい、行ってみる事にしました。
ちなみに、「何故客室数?」と思われるかも知れませんが、客室数が少ないお宿の方が、お風呂もこぢんまりとしていて、小さいのです。
そして、小さいほうが循環の必要など無く、お湯使いが良い場合が多いのですね。
なので、「小さいお宿」と言うのは、私が事前調査をする場合において、かなり重要だったりします。
客室数100室以上、収容人数500人なんてお宿は、お風呂もそれだけ大きくなり、お湯の使い方も・・・となるパターンが多いですからねぇ。
(もちろん、大規模旅館だから一概に全部駄目とまでは言いませんけどね)
で、その楽善荘。お宿の前の駐車場に車を停めると、隣のお土産屋さんから店員さんが出てきました。
一瞬、停めてはまずい所だったかと思い、「お風呂を立ち寄りにと思ったのですが」
と言うと、満面の笑みで、「ようこそお越しくださいました!」と仰います。
お土産屋さんとお宿は系列なのかな?あまり広い駐車場ではなく、斜めに車が停まってしまったので、車を切り直して停車位置を調整していると、お宿の方からご主人が出てこられました。
ご主人車を誘導して下さりました。
ご主人に案内されるままに中に入ると、今度は女将さんがお出迎え。
「ようこそ!ウチには露天も無いのに、どうしてココを?嬉しいわぁ!」「どうぞどうぞ、お風呂はこっちです!」と、ここでも熱烈歓迎。
日帰り入浴でココまで大歓迎されたのは、今まで無かったような気がします。
お風呂は男女別で、内湯のみです。ただ、女将さんのご配慮で、「女湯で良ければ、貸切で利用して下さいね」と仰って下さいました。
その女湯ですが、浴室はお宿の規模からすると相応と言った感じの、広すぎないピッタリサイズの物です。
湯船はひとつあり、湯口からザブザブとお湯が注がれていて、溢れたお湯は洗い場にオーバーフローしています。壁面には吹割の滝が描かれていました。
お湯は無色透明で、ほんの僅かに濁っています。所々黒褐色の湯花が舞っています。
特徴的なのはお湯の臭いです。浴室に入った瞬間から感じていた臭いは、硫黄臭なのですが、硫黄臭以外にも、金気臭と潮臭が崩れたような臭気も混じっています。
湯口から嗅ぐと、その特徴はハッキリと浮き立って分かります。直前に立ち寄った亀鶴旅館のお湯とはまるで違います。
鶴亀旅館とは別源泉ですが、同じ温泉地ですし、似たような物を想像していましたが、驚きました。
湯使いがとても良いので、鮮度は抜群です。温度は少し熱めで44度くらい。浴室内が湯気で充満しているせいもあって、どっと汗を掻きます。
洗い場にゴロンと寝転ぶと、全身の力がふっと抜けて、心地良い気だるさを感じます。
出たり入ったりを繰り返していると、クタクタに疲れました。この日は老神で7~8箇所数泉しようと思っていましたが、亀鶴旅館とココの2軒だけで、体力の殆どを使い果たしてしまったような気がします。
それほどまでに力強いお湯です。いやぁ、素晴らしいなぁ!
浴後、女将さんに「有難う御座いました!」と言って、旅館を後にしようとしたら、女将さんが丁寧に「どうぞどうぞ、そこへ掛けて、一休みして行って下さい」と仰います。
少し疲れていたので、お言葉に甘えてソファに腰掛け、女将さんと色々お話する事が出来ました。
とても楽しい女将さんで、話が弾んでしまいました。お土産にと、女将さんが取ってこられた栗を頂いてしまいました。
お宿を出る際も、わざわざ表まで出てこられ、車の誘導をして下さり、最初から最後まで至れり尽くせり。
なんか、このまま日帰りで帰ってしまうのが申し訳なくなってしまいますね。
今度は泊まりでゆっくりしたいなぁ・・・と思った、素敵な一湯でした。
2008-9/21
コメント