アルカリ性単純硫黄温泉
(7号泉) 59.1度 / ph8.5 / H16.11.1
Na+ = 132 / K+ = 3.03 / Mg++ = 0.4 / Ca++ = 23
Cl- = 100 / F- = 6.7 / SO4– = 144 / HCO3- = 28.7
CO3– = 11.4 / HS- = 3.2 / H2SiO3 = 63
HBO2 = 5.2 / 成分総計 = 520mg
群馬県沼田市利根町老神575-2
0278-56-3051
男女別内湯
300円
営業時間 10:00 – 15:00 (実際は遅い時間でも可)
以前からずっと気になっていた老神温泉。何故か足が向かないでいました。
理由は幾つかあったのですが、そのひとつが、不定期に販売される湯めぐり手形と、手形を使っても日帰り客だと入れない宿が数軒あると言う事です。
じゃあ宿泊で来ようかなと思いつつ、なんとなく機会がないまま、ずっと後回しになっていました。
ただ、そうしてずっと来ないままでいるのも、気になりますし、以前と違って湯めぐり手形はいつでも買えるようになっていましたので、とりあえず日帰りで行ってみる事にしました。
で、調べていたら、出てきたのがココ、亀鶴旅館さん。客室数が少なくて、どうやら私の好みにピッタリな印象です。ちなみに「きかく旅館」と読むそうです。
そうしてたどり着いた亀鶴旅館ですが、訪れた時刻は15時過ぎです。老神温泉の公式HPで案内されている立ち寄り可能時刻は15時までで、既に過ぎてしまっています。
駄目かなと思いつつ、お宿に入ると、若い女将さんが出てきました。
立ち寄りをお願いすると、どうぞどうぞと、快く受け入れて下さいました。ラッキー!
お風呂は男女別ですが、「今は他に利用者もいないから、貸切でどうぞ」との事です。
両方覗いてみたところ、男湯が広々としていて、女湯は手狭。女湯の湯船がとても小さくて良い感じです。
ただ、普段は小さなお風呂が好きな私ですが、この時は何故か、広い方に魅力を感じて、男湯を利用させて頂くことにしました。
さて、その男湯。L字型の湯船がひとつあります。奥の方は寝湯になっており、湯底が浅くなっていました。
お湯は無色透明で、紙くずのような白い湯花がお湯の底に沈んでいます。少し熱めのお湯は45度。湯口からはザブザブと熱いお湯が注がれており、しっかりと掛け流されています。
広い湯船でどうかと思いましたが、お湯の鮮度は申し分ありません。単純硫黄泉との事で、お湯からはほんのり甘い硫黄臭が香ってきます。
前日立ち寄った沢渡のお湯を彷彿とさせられます。お湯の熱さと、僅かに含まれる芒硝成分の為か、ツルツルする肌触りの中に、多少のビリビリ感があります。
湯口には飲泉用にコップが備え付けられており、口に含んでみたところ、甘い硫黄味がしました。
いやぁ、老神温泉、良いじゃないですか!来るのが遅すぎたような気がします。
こんなに素晴らしいお湯があるならば、もっと早く来るべきでした。
東京からだと、草津へ行くより余程近いのに、今まで避けていた事が恥ずかしいです。
浴後、女将さんと玄関先で立ち話をしました。立ち寄り時間について、「15時までってあって、時間外でご迷惑ではありませんでしたか?」と伺ってみると、「あぁ、あれね、観光協会から何時までって言われたから、とりあえず15時って伝えていたのよ。ウチのお風呂は地元の人にも好評なんですよ。夜中でも、混んで居なければ、いつでもどうぞ!」との事です。
なんともアッケラカン!
「老神は草津や伊香保なんかには太刀打ち出来ないからねぇ」と、女将さんは仰ります。確かに、観光地的な賑やかさは無いかも知れません。
でも、お湯の良さは全然負けていませんし、女将さんの感じがとても良いのです。(これは老神の他の旅館でも感じました)
一言で言うと、「素朴」なんですね。草津や伊香保とは全く違う魅力があります。
女将さん曰く、一泊二食付きで6500円から(プランによる)泊まれるのだそうです。安いです!
紅鮭と一緒に、「また是非来ます」と言って、その場を後にしました。
2008-9/21
コメント