カルシウム-硫酸塩温泉
群馬県碓氷郡松井田町坂本
男女別内湯
027-395-3856
日帰り : 700円
営業時間 昼間のみ(要予約)
霧積温泉は山の中に囲まれた静かな秘湯です。
峠の釜飯で有名な横川から国道17号線を軽井沢方面に走り、途中で旧道に逸れ、更に細い山道を縫って走った先にあります。
途中、すれ違いが出来ない程に細い道が5km以上続きますので、不慣れな方には非常に厳しい道のりです。(勿論、待避所は彼方此方にありますが)
霧積温泉は、軽井沢が栄える明治頃までは、リゾート地としてとても栄えていました。
当時は10数軒の旅館と商店、別荘が軒を連ね、多くの文化人が訪れたそうです。
しかし、信越線が開通すると、アクセスが容易になった軽井沢に多くの観光客を奪われてしまい、徐々にその賑わいを失っていったそうです。
今では旅館を2軒残すのみで、本当にひっそりとしてしまい、当時の賑わいを想像する事も出来ません。
そのうちの1軒が、今回私が訪れた「きりづみ館」です。
お風呂は内湯が二箇所あり、時間帯によって男女の入れ替えを行っています。
私が利用した時は、一階の岩風呂が男性用になっていました。
洗い場が数人分と、5~6人用程の大きさをした湯船が一つあります。
張られていたお湯は無色透明のもので、ほぼ無臭。湯口は浴槽内にあり、暖かいお湯が勢い良く噴出しています。
源泉温度が39度と若干低いため、加温して一部循環ろ過しているようです。
浴槽内の温度は41度で適温。
あまり特徴的なお湯ではありませんでしたが、肌触りがツルツルする気持ちが良いお湯でした。
湯船の脇には木製の水汲みがあり、上がり湯用と思われる源泉が張られています。
こちらのお湯は38度。ほんのり玉子臭のするお湯で、頭から何度もかぶってしまいました。
帰り際、女性用となっていた二階の浴室も拝見させて頂きました。
こちらには六角形の形をしたモダンな湯船があり、明治時代にあった共同浴場を再現して作られたらしいです。
浴室内は明るく、とても雰囲気が良いです。
岩風呂と同じく、加温循環+源泉掛け流し併用で、お湯自体は無色透明の特徴が無さそうなものでした。
宿のご主人の話では、岩風呂の方がお湯の質が良いそうです。
訳については、色々と説明して貰った気もしますが、忘れてしまいました。^^;
お湯だけを期待して行くと少しガッカリしてしまうかも知れませんが、霧積温泉が賑やかだった頃を思い浮かべながら入ると気持ちが良さそうですね。
紅葉の時期などに行くと、最高に楽しめる所だと思います。
「年一回の温泉旅行、どこに行こうかな~」なんて考えている方にはお薦め出来るような気がします。
2005-8/13
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