単純硫黄冷鉱泉
(岩花の湯) 17.5度 / ph3.95 / H17.7.13
Na+ = 7.37 / K+ = 0.58 / Mg++ = 1.31 / Ca++ = 28.2
Fe++ = 0.33 / Al+++ = 2 / Cl- = 5.1 / SO4– = 99.6
H2SiO3 = 17.1 / H2S = 2.7 / 成分総計 = 160mg
群馬県吾妻郡中之条町大字上沢渡3728-3
0279-76-5777
男女別内湯
500円
営業時間 2008年9月末を持って日帰り入浴中止
2011年に廃業されたようです
名前だけは結構前から知っており、なんとなく気になっていた所です。
機会があれば立ち寄ろうと思って、居ましたが、なんとなく場所が分からないので、あまり気に掛けていませんでした。
この日、暮坂峠に向かう途中、沢渡温泉を過ぎて1kmも走らないような所に看板があり、折角だからと言う事で立ち寄る事にしました。
さて、施設に入り、受付を見ると、日帰り入浴時刻変更の案内が貼られており、15時からと書かれています。
時計を見ると、1時間早い午後2時。その案内には続きがあり、燃油高騰のため、立ち寄り入浴は今月一杯で終了と書かれているではありませんか!
これはえらい事です。立ち寄り出来なくなってしまう前に、俄然入りたくなってしまいました。
お宿のご主人が出てこられたので、「少し早く来てしまいましたが、入浴出来ますか?」と聞いてみるも、「まだお湯が沸いて無いから、やっぱり15時にならないと駄目だねぇ」との回答。
今回を逃すともう入浴出来ないかも知れません。この機会にどうしても入りたいと思った私は、一旦沢渡に戻って、まるふく旅館さんに立ち寄って時間調整をした後、15時に改めて出直して来ました。
15時に戻ると、同じご主人が出てこられました。「あ、来たね?」と言う感じで、ニヤリとご主人。
改めて立ち寄りをお願いすると、お風呂を確認しに行ってくれて、「まだ少し温いけど良い?」との事。私からすると、温い方が源泉の状態に近い訳で、かえって嬉しいです。
さて、出直してまでやってきた、そのお風呂。内湯のみですが、勿論男女別です。
思ったより広々としており、10人以上でもゆったりと入浴できそうです。
湯口からお湯がザバザバと注がれていますが、これはどうやら循環されているもののようです。源泉温度が低いのでこれは仕方がありません。
温めと言われていたお湯ですが、42度程度あり、私には適温に感じます。
お湯からは僅かに硫黄臭と、金気臭のような成分臭がしますが、ごく僅かです。循環と言う事で恐れていた塩素臭ですが、幸いにしてしませんでした。
他の方のレポートだと塩素臭がしたと報告されている事もあるので、一番風呂と言う訪れた時間が幸いしたのかも知れません。
浴室の一角に、「源泉」と書かれた蛇口があります。硬く閉ざされていたのですが、捻ってみると、冷たい源泉がドバドバと出てきます。
この源泉がまたとても濃くて良いお湯(水?)なのです。
どこか野沢にも似た、強い硫黄臭で、鼻先をツーンと刺激します。桶に源泉を汲んでみたところ、僅かながら黒い湯花が混じっているのが分かります。
仕方が無い事とは言え、加温循環するとこの強い臭いも消えてしまうんですね。
折角なので、桶に源泉を汲んで、被るようにザバザバと浴びてみました。凄く冷たい訳ですが、至福の瞬間です。
浴後、ご主人と軽く話をしましたが、日帰りはやめるけど、宿泊は続けて行くとの事でした。
お湯が沸いていれば立ち寄りも受け付けてくれるそうです。利用するには少しハードルが高くなってしまった印象が否めませんが、ホッと一安心です。
折角の良い源泉なのだから、このまま廃業とかならずに、何とか存続していって欲しいと思った、個人的に頑張って欲しい一湯でした。
2008-9/20
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