四万温泉群馬県

山田屋旅館 (四万温泉) ★4.5

ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉
(かかしの湯-2) 60.1度 / ph7.3 / 自然湧出 / H13.8.31
Na+ = 307 / K+ = 22.4 / Mg++ = 2.21 / Ca++ = 178
Cl- = 531 / SO4– = 317 / HCO3- = 78.7 / H2SiO3 = 110
HBO2 = 35.1 / CO2 = 6.6 / 成分総計 = 1590mg

群馬県吾妻郡中之条町四万3893
0279-64-2912
男女別内湯
立寄相談
営業時間 要相談

四万温泉の大型旅館、「四万やまぐち館」の裏にひっそりと佇む、老舗の温泉宿です。
以前も一度、入りたくて訪れているのですが、その時はお宿にどなたもおらず、玄関も閉まっていたので、断念しました。
今回再び訪れてみたところ、玄関が開いており、中に老夫婦が居ました。ラッキーです。
私が「ごめん下さい」「立ち寄り入浴をお願いしたいのですが・・・」とお願いしたところ、ご主人、「あぁ、良いよ良いよ」「入っていきなさい」と、内湯に案内してくださいました。
ご主人、「男湯と女湯あるけど、好きな方を貸し切って入って良いよ」との事です。
私が、「あの、お幾らでしょうか?」と聞くと、ご主人、「要らない要らない」だそうで・・・
いや、幾らなんでもタダじゃ申し訳ないです。
もう一度、「お支払いしますので」と言うと、ご主人、改めて、「要らない!ウチはお金とって無いから!」と、キッパリと断られてしまいました。
何だか、無料入浴なんて、申し訳ないのですが、無理にお支払いするのも返って失礼です
し、お言葉に甘えて男湯を貸切で利用させて貰いました。

さて、そのお風呂。お宿の規模相応と言う位の、貸切で利用するのに丁度良い、小ぢんまりとした物です。
タイル張りの湯船は2人程度が丁度良い大きさをしたもので、無色透明のお湯が掛け流されています。
ひときわ特徴的なのが、タイル絵で、可愛らしいカカシが描かれていました。
ちなみに女湯側にも同じカカシが描かれています。年季を感じるタイル絵ですが、素朴な雰囲気を演出する素敵なスパイスって感じがして、良い感じです。

さて、お湯。少し熱めです。僅かに灰色の湯花が舞う物で、肌触りはシットリした感じがします。
潮臭と石膏臭が混じったような温泉臭のするお湯で、ただの白湯では無いと言う特徴を感じる事が出来ます。
鮮度が素晴らしく、湯船に身を沈めた時にザバーっと溢れるお湯が実に心地良いです。
湯口は少し凝っており、一旦上がり湯に注がれた後に、湯船に注がれるようになっていました。源泉温度が高いので、お湯を冷ます効果もありそうです。
湯口のお湯を口に含んでみましたが、ほぼ無臭。僅かに口の中が渋くなるような感触がありました。

浴後、お宿の老夫婦にお礼を言うと、「お茶を出すからどうぞ」と、玄関先のソファを薦められました。
無料で入っておきながら、何だか申し訳無いのですが、せっかくのご厚意をお断りするのはもっと申し訳なく、お茶を頂きながらしばし談笑。
色々とお話をしているうちに、気が付いたら30分近くお話をしてしまいました。
次にも行きたかったので、おいとましましたが、もう少しゆっくりお話したかったかな。
今度は泊まりで来てみたいですね。
なんだか、自分の実家に戻ってきたような気分になれる、ホッとするお宿でした。

最後に付け加えておきますが、お風呂に入りに来たお客さんと、お話をするのが、この老夫婦のひとつの楽しみでもあるようです。
私のHPでは、ありのままに、無料入浴したと報告しますが、「タダだから」と言う理由だけでは、どうか行かないで下さい。
(勿論、毎回無料で入れて頂けるとも限りませんし、お客さんがいる場合は立ち寄りを断られる事もあると思いますけどね)
よろしくお願いします。

2008-9/20

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