いわき湯本温泉福島県

スパホテル スミレ館 (いわき湯本温泉) ★4.0

含硫黄-ナトリウム-塩化物・ 硫酸塩温泉
(常磐湯本温泉 湯元温泉源泉)
59度 / ph8.1 / H12.11.29
Na+ = 523 / K+ = 16.2 / Ca++ = 59.8 / Sr++ = 0.8
Cl- = 556.6 / F- = 5.3 / Br- = 2.1 / HS- = 9.5
SO4– = 390.3 / HCO3- = 106.9 / CO3– = 6
HPO4– = 1.9 / H2SiO3 = 45 / HBO2 = 15.2
H2S = 0.8 / 成分総計 = 1743mg

福島県いわき市常磐湯本町三函197
0246-42-2155
男女別内湯
800円
6:00 – 23:00 / 9-12までは清掃時間

いわき湯本のシンボル的公衆浴場、さはこの湯と同じ通りの、数軒隣にあるホテルです。
いわき湯本の源泉は熱く、たいていが加水して温度調整をしているようですが、ココは源泉を薄めずに100%で使用していると評判のところです。
今回のいわき湯本巡りで是非とも立ち寄ってみたいと思っていた所でした。

さて、そのスミレ館。外観はなんだかビジネスホテルのような感じです。
半地下で駐車場があり、フロントは階段を少し登った中2階にあります。
源泉100%に自信があるようで、旅館前にはそれをアピールする案内板が堂々と掲げられていました。
ちなみにこのスミレ館は、湯本にある大型ホテル「古滝屋」の系列店で、安く、しかもペットと一緒に宿泊出来る事もウリのようです。
犬連れのお客さんが居たことには驚きました。

お風呂は展望風呂で、エレベータで6階まであがった所にあります。
内湯のみで、ホテルのお風呂としては、シンプルすぎるような造りの、ちょっと使い込まれた感じがするものです。
浴室入ると、右手に洗い場がズラリ。左手にピザを4ツ切りにした形の舞台湯形の湯船がひとつありました。
同時に10人以上入ってもしっかり足を伸ばす事が出来そうな、結構大きなものです。
張られているお湯は緑がかった薄白濁で、浴室内には硫黄臭が充満していました。

期待のお湯はと言うと、ちゃんと硫黄の香りがする、力強い印象の物です。
源泉100%を誇らしげにするだけあり、今回立ち寄った他所のお湯に比べると、一番濃いような気がします。お湯はほぼ適温の、43度くらい。
少し深めの湯船で、気持ちよく肩までどっぷりと浸かることが出来ます。肌触りは少しシットリする感じのもので、体の中に温泉成分が沁みこんで来るような、心地が良い物です。
湯口からは素手で触るには熱いお湯が注がれています。
なるほど、良いお湯ですね~!

ただ、お湯自体はちょっと劣化気味だったようで、少し残念。湯船が大きい事と、その大きな湯船に対する源泉投入量は、見合っていると言う感じでは無く、お湯が長時間浴槽内に留まる事になってしまい、鮮度が損なわれてしまっています。
せっかくの100%でも、これではちょっとなぁ。
あと、湯口脇には加水用の蛇口があります。お客さんが自由に注ぐことが出来る仕組み。
私が暫く入っていたところ、オジサンが一人入ってこられ、物凄い勢いで加水を始められました。
43度って、加水が必要な温度じゃないと思うんだけどなぁ。まぁ、人それぞれですし、どうせ私はすぐに出るから、好きにしてくれって感じでしたが、自慢の源泉100%も、これでは、あまり他所と変わらないんじゃないかなと・・・

ただ、全体的なバランスで考えた場合、ココのお湯は良いです!
日帰り入浴料金が800円(以前は500円だったけど値上がりしたみたい)と、ちょっと高いので、私にとっては一度来れば良いかなと言う気がする所ではありますが、いわき湯本の濃いお湯を楽しむ事が出来ると言う意味においては、とても貴重な所です。
是非、良いお湯を今後も提供し続けて欲しいと思いました。

2007-10/21

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