いわき湯本温泉福島県

旬味の宿 うお昭 (いわき湯本温泉) ★4.5

含硫黄-ナトリウム-塩化物・ 硫酸塩温泉
(常磐湯本温泉 湯元温泉源泉)
59度 / ph8.1 / H12.11.29
Na+ = 523 / K+ = 16.2 / Ca++ = 59.8 / Sr++ = 0.8
Cl- = 556.6 / F- = 5.3 / Br- = 2.1 / HS- = 9.5
SO4– = 390.3 / HCO3- = 106.9 / CO3– = 6
HPO4– = 1.9 / H2SiO3 = 45 / HBO2 = 15.2
H2S = 0.8 / 成分総計 = 1743mg

福島県いわき市常磐湯本町天王崎194
0246-43-2363
男女別内湯
日帰り不可(フラオンパクで利用)

いわき湯本駅から徒歩1分の場所にあるお宿です。
通常であれば、立ち寄り入浴を受け付けていないのですが、フラオンパクなどのイベントで湯めぐりが企画される事があります。
この日は、翌日に控えたフラオンパクの前夜祭と言う事で、特別に立ち寄り入浴をさせて頂く事が出来ました。
快く立ち寄り入浴をお許し下さったうお昭さんに、この場をお借りしてお礼申し上げます。

うお昭さんのお風呂は、エレベータで6階に登った所にありました。
一瞬、「え、展望風呂なんだ・・・」と、嫌な印象が脳裏を過ぎります。
全てがそうでは無いのですが、ポンプアップして展望風呂を作る施設って、あまり良いお湯使いでない事が多いのです。
逆に、階下に降りていくお湯は、良いお湯使いな所が多いのですが・・・
うーん、折角ご厚意で立ち寄り入浴をさせて頂いたのに、塩素臭とかしたらどうしよう。

さて、そんな不安を抱きつつたどり着いた、展望風呂。男女別で内湯のみです。
お風呂はタイル張りで、正面に洗い場、右側に湯船がひとつありました。
浴室に入った瞬間、ムワっとするような硫黄臭。湯船にはうっすら青味がかった白濁のお湯が張られています。恐れていた塩素臭は、一切しません。
適温よりも僅かに熱めなお湯からは、強い硫黄臭がします。
湯口はライオンになっており、そこから熱いお湯がザブザブと注がれています。
溢れたお湯は、そのまま洗い場に惜しげもなく捨て去られています。
さっきまでの不安はどこへやら、凄く良いお湯ではありませんか!

肌触りは少しペタペタする感触があります。いわき湯本のお湯は、硫黄成分の他にも、塩分を多く含むのです。
その為、お湯に入って暫くすると、汗がどっと噴出します。
湯船からあがって、洗い場で涼み、汗を掛け湯で流して、また入る。何とも幸せな時間です。
いわき湯本のお湯は、共有源泉ですので、このお湯に浸かるのは初めてではありません。
でも、これだけ鮮度が良くて濃く感じるのも、ちょっと珍しいです。
思わぬ大当たりのお湯で、ずっと笑顔が途切れる事無く、至福の湯浴みを楽しむ事が出来ました。

余談ですが、洗い場には観葉植物が置かれています。
これって他所でもたまに見かける光景なのですが、風呂場に湯気で蒸す浴室内に植物置いて、駄目にならないのかな。熱帯雨林気候で植物には良いのでしょうか・・・?
この濃い硫黄泉を植物に掛けたら、多分枯れちゃうだろうなぁ。塩分含まれるお湯だし。
・・・なんて事を、お湯に浸かりながら、考えていました。はい。

今回はご厚意で立ち寄りさせて頂きましたが、入る事ができて凄く良かったです。
宿泊で体力が無くなるまでこのお湯に入ってみたいと思った、素晴らしい一湯でした。

2010-1/9

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