酸性-カルシウム・アルミニウ ム-硫酸塩・塩化物温泉
(沼尻元湯) 71.8度 / ph1.9 / 10000L / 自然湧出
H+ = 15 / Na+ = 55.2 / K+ = 23 / Mg++ = 41 / Ca++ = 264
Al+++ = 90.2 / Fe++ = 18.2 / F- = 23.8 / Cl – = 377.6
HSO4- = 433.6 / SO4– = 1465 / H2SiO3 = 157.4
HBO2 = 17.8 / H2SO4 = 13.8 / 成分総計 = 3002mg
福島県耶麻郡猪苗代町沼尻温泉
0242-64-3421
男女別内湯 ・ 露天風呂
800円
10:00 – 16:00
温泉巡りをするようになってから、盛んに聞くようになったph(ペーハー)値。
ph7.0が中性で、それより数値が低いと酸性、高いとアルカリ性に属します。
へー、そうなんだぁって感じ。
学校で化学の勉強をサボりまくっていた私にとっては、とても新鮮な知識です。(おい!w)
さて、そのph値ですが、2.0を下回るものは強酸性と呼ばれ、鉄をも溶かす温泉として、貴重な泉質として珍重されています。
代表的なものとしては、ph1.1の玉川温泉や、ph1.3の蔵王温泉(一部源泉)、ph1.7の草津温泉(万代鉱)などが有名です。
ph2.0以上の「強」がつかない酸性泉だったら結構あるんですけど、強酸性泉って、探してみると意外と少ないのです。
そんな中、福島県にもありました、強酸性のお湯が。それがここ、沼尻温泉です。
ちなみに、中ノ沢温泉も強酸性泉ですが、沼尻と同じ源泉を引いています。
同じ源泉なのに、違う温泉地名で呼ばれる所、他にもありますよね。田沢湖高原温泉と水沢温泉なんか良い例です。
と、言うわけで、前置きが長くなりましたが、前々から気になっていた沼尻(中ノ沢)温泉。
今回やっと行く機会を得ました。
利用したのは、田村屋旅館さんです。自遊人の温泉パスポートがあったので、それを利用しての入浴になりました。
結構立派な旅館です。受付のオジサンは非常に愛想良く、パスポートでの無料入浴にも関わらず、とても親切に対応して頂けました。
さて、入ったのは、内湯のみです。
本当は内湯と露天があるのですが、たまたまこの時は露天が補修工事中との事で、内湯に案内されました。
ちょっと残念な気がしましたが、元々内湯好きなので、別にそれほど悔しくもありません。
第一、無料で入浴しているわけですので、文句なんか言っちゃ、いけないですねぇ~
内湯は、洗い場数人分と、湯船が一つある、結構広々としたものでした。
で、期待していた強酸性のお湯、一体どんなものであったかと言うと・・・
肌触りサッパリする、なかなか良いものです。岩風呂風で結構広い湯船には、熱いお湯が掛け流されています。
湯口付近に陣取ってみたのですが、素手で触ると火傷するような熱湯が注がれている為、すぐにお湯の表面が熱くなってしまい、常時かき回しながら入る必要があります。
臭いはほぼ無臭。僅かに酸っぱいような臭いが鼻を突きますが、殆ど何も感じません。
もっと硫黄臭がするものと思いましたが、これはちょっと意外です。
湯口からのお湯を口に含んでみたところ、口をすぼめたくなる酸味を感じました。
強酸性と言うと、硫黄臭漂うものを想像していただけに、ちょっと拍子抜けだったかなぁ。
でも、なかなか気持ちが良く、何度か出たり入ったりしながら時間を潰しました。
ただ、良いお湯なのですが、評価は★3.5と、ちょっとだけ控えめです。
理由は、過剰な期待をしすぎていた私自身の問題ですので・・・
もっと強烈で個性タップリのものかと、勝手に予想していたのです。^^;
でもま、良いお湯には違いありません。
同じ源泉を引いているお宿が周辺にも何軒かありますので、次回はそちらにも入ってみたいと思いました。
2006-9/18
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